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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 47

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点後半部分です。実は今回は本編以外にも突っ込みどころが多いので、3つに分けようと考えています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第20回「帰ってきた義経」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/05/23/168462


1.何があろうと、この愛だけは譲れない。かつて頼朝を愛した政子には、静の気持ちがわかるのでしょう。

2.「九郎殿は腹を括られた。戦になるぞ」
仕事を終えた義時が、善児に話しかけます。
「種は蒔いた、鎌倉へ参る。先に帰って鎌倉殿に伝えよ」

3.義時相手となると饒舌でしたし、自分のことすらペラペラしゃべっていた。何気ない雑談で気が緩めば弱点がさらされるから、あの手の仕事を生業とするなら、口が軽くない方がよいでしょう。
一方で、善児が油断したというのでもなく、義時が黒くなってきた現れと見るべきかもしれない。
今の義時はそう簡単に騙せないし、殺せなくなっている。だから善児相手だろうと安心できるといえばそう。

4.義経は死が近づきつつあるのか。亡き秀衡の幻を見た後、自宅へ戻ると、里に覚悟を告げます。

5.里はここで、京都で刺客に襲われた時のことを告白します。あの者たちを手引きしたのは私だ。あの女を殺すつもりだったと。
「お前が呼んだのか。兄の策ではなかったのか。お前が、呼んだのか、お前が!」
怒りに我を忘れ、小刀を手にして迫った義経は、里を刺し殺してしまいます。

1、これは前にも書いていますが、政子の場合はいいでしょう。しかし静と義経が共にいたシーンは意外と少なく、政子のセリフとはいえ、彼女と静を比較するのはちょっと無理があるように思います。私は、あの静は寧ろ開き直ったように見えました。

2、ここのところですが、「九郎殿」云々は国衡が泰衡にかけた言葉です。そこをちゃんと書いてくれないと、まるで義時が善児にこれを伝えたようになってしまいます。「種は蒔いた」以降が義時のセリフですね。

3、この部分、景時の家人であり、しかも景時自身が同行者として善児を派遣したことも関係しているかと思います。この前に「あの善児もだいぶ毒気が抜けた感がありますね」と書かれていますが、既に鎌倉というシステムに組み込まれ、義時も善児も、変わらざるを得なくなっていると取るべきかも知れません。

4、別に病気ではないのですから、
「死が近づきつつあるのか」
ではなく
「死を覚悟したのか」
のではないかと思うのですが。それとこういうシーンがやはり舞台的だなと思います。

5、ここも、「京で刺客に襲われた」のが里のように見えてしまいます。「義経と静が刺客に襲われた」と書いてほしいですね。あとこれはドラマの構成に関する問題ですが、刺客を自分が放ったというのを聞いて里を刺し殺すより、最早自分は覚悟を決めた、共に死のうと言って殺める方が自然ではないかと思います。いずれにせよ、この時義経は妻子を殺し、自刃していますから。


6.表情の明るい義経でしたが、部屋の床には筵をかぶせた妻子の遺骸。

7.今生の別れでも、どこかじゃれあう犬のような主従です。

8.そして、こじんまりとした衣川の館で、源義経は死を遂げるのでした。

9.価値を理解しているからこそ、頼朝は泣きます。
彼を愛しているからこそ、首桶に抱きつき、泣いてしまうのです。

10.彼女が日本史上に名を残しているのは、その愛の強さゆえ。
義経を思い、危険を顧みず頼朝の前で踊ったからこそ、永遠の名を残した。そんな説得力を持つ圧巻の美しさと迫力でした。
そして、静の話を嬉しそうに聞く義経。この二人は似ているからこそ惹かれたのでしょう。

6、筵をかぶせたのではなく、筵の上に横たえて布をかぶせた妻子の遺骸ですね。

7、「じゃれあう犬」ですか。友達同士、あるいは仲間同士といった主従であるとは思いますが。

8、「源義経は死を遂げるのでした」とありますが、彼が死ぬシーンはありません。義時を館から出し、自らは弁慶の戦いぶりを、なおも面白そうに眺めていました。

9、価値を理解しているのもあるでしょうが、義経が西国へ発つ時、頼朝が矢を放ちながら戦の報告を楽しみにしていると言った意味のことを話していました。それを思い出したとも言えますし、寧ろあれがこのシーンの伏線となっていたように思えます。

10、静ですが、「圧巻の美しさと迫力」という印象は、正直言って私はあまり受けませんでした。ただあの義経は自分のものだと言いたげな気持ちを強く感じましたし、だからこそあの場で、自分は静であると告白すべく、義経のことが忘れられないと謡ったのではないかと思います。尚個人的には、この静と対立させるべく里を出した、そういう印象もありました。あとこれも前に書いていますが、似ていると言うより相性がよかったのではないかと思います。


11.それが最期の最期で、また戦術を練る作業に戻ることができた。妻子の死は頭から抜け落ちる。そういうことができるから義経は強かった。

12.ロスだのなんだの言いませんて。こんな完璧な生き様をした人間に対し、もうちょっと生きて欲しいなんて、そんな蛇足を求めるようなことは言えないでしょう。

13.この先、頼朝は、大姫に対してなんだかんだ言いくるめようとするのでしょうが、全てが我が娘の入内前提であって真心からのものではない。

14.義時は、義経を罠に嵌めて殺させようとする。以前なら嫌がっただろうけど、彼は理由を見つけることを見出しました。じっと相手を見つめ、殺すための大義名分を探しています。だいぶ出来上がってきましたね。

15.秀衡は、妻を国衡に嫁がせることで、強引な家族関係を再構築した。そんな無理なこじつけは、やはりどうにもなりません。

11、義経が戦術を練っていたのは、まだ泰衡に包囲される前の話です。当然里も娘も生きているから、
「妻子の死は頭から抜け落ちる」
とはならないでしょう。いくらか覚悟していたとは思いますが。

12、別にロスなどという必要もありませんし、義経の生き方が完璧かどうかは観る人次第ですが、中でも気になるのは
「もうちょっと生きて欲しいなんて、そんな蛇足を求めるようなことは言えないでしょう」
です。ちょっと書き方に引っ掛かりますね。
「義経にもうちょっと生きてほしいなんて言わなくていい、彼は十分に燃え尽きた」
プロのライターならこのくらい書いてくれないでしょうか。与える印象がかなり違うと思います。

13、「大姫に対してなんだかんだ言いくるめようとする」とありますが、この時点でそれを裏付けるセリフ、あるいは行動といったものはありません。頼朝が、義高のことを忘れさせようとしているとは思いますが。

14、これも少し前に書いていますが、鎌倉というシステムに組み込まれた以上、その歯車として生きる必要があるからでしょう。「出来上がる」とは、要はそういうことを言いたいのでしょうか。逆に義経はその歯車になれなかった人物でした。

15、秀衡が、なぜ正室のとくを国衡に娶らせたのか、やはり理解できていないのでしょう。歴史系ライターであれば、この点もきちんと調べてほしいです。


それにしても武者さん、これは小檜山氏名義の方のツイートで、自分の嫌いな作品をほめるファン、好きな作品を叩くファンを悪し様に言っているようですが、大河朝ドラの一応レビューを書いている人物として、これはどうかと思います。尤もレビュー自体が、好き嫌いで書かれているところがありますが。


飲み物-グラスビールと泡
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[ 2022/05/26 00:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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