『ちむどんどん』、平良さんから紹介して貰ったイタリアンレストランは、早苗と行って大声を張り上げたあの店でした。しかしこの第26回を観て改めて思ったのですが、早苗も友達なら、皿を持ち上げて食事をしている暢子に、それはやってはいけないと教えてあげてはどうかと思います。
そもそもこのシーンの演出が、ちょっと極端ではないでしょうか。マナーがよくわからなかったら、それこそ早苗が教えてあげるか、逆に暢子がどうしたらいいのか訊くのが普通でしょうし、少なくとも暢子をあの格好のまま連れては行かないでしょう。如何にも暢子が山出しの田舎娘であると強調している感じです。
それはともかく、暢子は早速料理を作って試食してもらうことになります。最初はサラダ、これは合格でした。そしてナポリタンを作るわけですが、ナポリタンはイタリア料理ではないと言われてしまいます。しかしシェフが再挑戦のチャンスを与えてくれて、沖縄そばで勝負することになります。
結局このお蔭で、晴れてこのレストランで仕事をすることになるのですが、ナポリタンがダメだったのに、シェフがチャンスを与えてあげたり、厨房が忙しい時間帯にテストをして貰えたり、こういうのもどこか主人公に甘いなと思ってしまいます。それと暢子は、自分の得意料理を家族に尋ねるのでしょうか。
一方でにーにー、賢秀です。暢子が沖縄料理店の2階に下宿することになり、レストランが休みなので店を手伝っているとお客がやって来ます。しかしどうやら以前無銭飲食をしているようです。泡盛だけでもと入って来たその客は、何と賢秀でした。結局この日賢秀は、暢子の部屋に泊まるわけですが、こともあろうに妹の所持金を持ち出してしまいます。
そのお金は倍にして返すという手紙(しかも『倍』の字が間違っている)を残して出て行った賢秀は、競輪にそれをつぎ込むのですが、そう勘単に大金は転がり込みません。何と言うか懲りない人ではあります。暢子の「やんばるに帰りたい」もどうかと思いますが、この賢秀こそ東京で無職でぶらぶらしているのなら、沖縄に戻った方がいいのではないでしょうか。
沖縄料理店の雰囲気はそう悪くはありません。私としては、暢子はいきなりイタリアンレストランに飛び込むよりも、この店で何年か働いて料理を覚え、それから新しい分野を目ざした方がいいのではないかと思います。寧ろ、沖縄の例のハンバーガー店で仕事をした後、東京を目指すという智の方がよほど堅実に見えます。
それから歌子とか良子が、お風呂に入りながら母親の優子と会話しているシーンがありますが、特にお風呂である必要はあったのでしょうか。もしこれが嫌いな朝ドラだったら、小檜山氏はひどく叩いたのではないかと、ちょっと思ってしまいました。
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