fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  鎌倉殿の13人 >  『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 42

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 42

再来年の大河がようやく決まったようですね。
しかし平安時代ですか。今年も平安→鎌倉なのですが、平安京が作られて1230年というのと、何か関係あるのでしょうか。

それから先日分の投稿、おかしいと思われる部分を少し手直ししています。

では、『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第18回「壇ノ浦で舞った男」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

1.八重が子どもを集めて世話をしている話を聞いた二人は、大姫を預けてみることに。実はこれも中世らしい感覚といえるかもしれません。後世で儒教朱子学を取り入れた後は、こうなりますので(と、論語の『男女七歳にして席せきを同じゅうせず』を紹介)。八重が世話をする子たちは七歳以下のようには見えますが、時代が降ると男女のジェンダーがハッキリするのです

2.学校もない中世らしい教育――そこで八重は筆を持ち、大姫に「大」の字を書かせています

3.彼らは確かに武力を持ってはいるものの、これだけの長期間、そしてこの行軍距離ではそうそう戦っていない。どうも、あまりうまく行っておりません。戦国時代ならばもっとスムーズに運べる場面でしょう

4.かといって義盛が暴れ出すと、規律が乱れて略奪が止まらなくなります。そこで範頼が耐えるように頼んできます。こうした場面でも、戦国時代ならばシステム化した食糧略奪と農地破壊のノウハウがあります

5.豊後水軍は九州の平家と争っていたため、敵の敵は味方ということで、腹を割って話し合ったら乗ってきたらしい。
北条義時のアイデアを義村が実現したようだ。もしも平家が地元民や武士たちに優しくしていれば、こうはならなかったかもしれませんよね

1、時代が下るとジェンダー云々とありますが、実は平安時代も貴族などは、既に乳母や傅人の制度はありますし、藤原氏のお姫様に、たとえば紫式部や清少納言などの家庭教師的存在もつけられています。それに八重が面倒を見ている子供たちの中には、ぱっと見もう10歳くらいかなと思われる子もいますね。

2、学校がないから、子供たちは家庭で手習いをしたり、武芸の稽古をしたりしていたのですが。

3、その当時の交通インフラの未整備なども関係しているでしょう。なのになぜここで「戦国時代」を出してくるのでしょうね。ここで書くべきは、鎌倉時代の山陽道や瀬戸内海の海上交通がどうなっていて、それが彼らにどのような影響を与えたかではないのですか。

4、ここでまた戦国時代。しかしこの時代に食料略奪とか農地破壊などしたら、反発を与えかねないのではないでしょうか。義仲軍だって、途中で加わった兵が略奪をやっていましたし。

5、あらすじと感想で書いていますが、これが緒方惟栄の軍であった場合、この人は元々は平家の家人であり、また宇佐神宮とも対立していました。そもそも緒方庄が宇佐神宮の荘園であったことも関連しています。ついでながらこの時よりも前、院宣を受けて、一度太宰府まで落ちた平家軍を攻め、宇佐神宮を焼き討ちするということまでやっています。

6.今年は甲冑も武術考証も盤石で、義時はそこまで戦闘力抜群という設定ではないようです。

7.景時が、ムッとして前に進むのは猪武者だと指摘すると、鶏武者よりはマシだと義経が言い返す。チキンということでしょうか。

8.「命を落とせばそれまでのお人だったということ、九郎義経が神に選ばれた男なら、必ず……」
景時の神頼みは悪い使われ方をしてしまう。神と対話をして、死んでもよいと思った相手ならばどうでもよくなってしまうようだ。そういう心理的な退避ってあるんですね。

9.(景時が言うように)舟のコントロールを改善した方が、長期的に見ればよい、軍隊で用いる道具や技術を向上させる者が一番の名将とあって、その後
「木牛流馬」で兵糧輸送を改善した伝説のある諸葛亮
倭寇の用いる刀と武術を取り入れ、対抗策を編み出した戚継光(せきけいこう)
装甲船である亀甲船を生み出した李舜臣
などが紹介されている。その意味では景時の方が名将だが、義経を止めることすらできなくなった。(一部略)

10.(10の続き)戦国時代になれば景時の言い分が通るようになり、総大将なのに突出すると「空気読め」と家臣に叱られることもありました。中国ですと『三国志』の時代は、変わり目の時期にあたります。(中略)張遼が突出して活躍をしたところ、曹操は注意しました。
「総大将のくせに悪目立ちするというのは、兵法を理解していないということ。今後、うちの軍ではやったらダメだぞ」
兵法の理解度の問題ですね。個人的武勇よりも、素晴らしい作戦を隅々まで伝達して、いざ実行させるのが名将の条件となる。何事にも過渡期はあります。義経は戦を変えると言うけれど、実は兵法の練度が高いのは景時だと思えるのも確か。

6、「今年は」とありますが、過去に於いては甲冑や武術考証は盤石ではなかったのでしょうか。

7、ここでの鶏というのは、凡人とか凡夫のような意味かとも思われます。無論「チキン」という意味を込めたとも取れますが、もしそうだとすると、何だか飛躍している感もありますね。

8、神頼みと言うより、普通に武将としての経験からものを言っているように見えます。特に「神に選ばれた男なら」と言うのは、難局を乗り切って生き延びることができるという意味でしょう。

9、少なくとも義経を総大将としている以上、彼の天賦の才にすべてを委ねた方が、この場合得策であり、意見の対立もなくて済むと見たからではないでしょうか。しかしここでまた漢籍ですか。

10、ここでまた「戦国時代になれば」、この部分だけ見ていたら、まるで景時が戦国時代まで生き延びたかのようです。そして、また『三国志』ですか。しかし武者さんが書くべきは、この平安末期から鎌倉時代のことであり、なぜわざわざ後の時代だの三国志だのを引っ張り出してくるのでしょうね。『麒麟がくる』と比較してたまらないのでしょうか。

11.清盛の妻であった二位尼がしずしずと舟の上を歩いています。背後には三人の女性たち。神器を抱え、彼女たちが海へ次々に飛び込んでゆきます。ついには幼い安徳天皇が母の徳子に抱かれ、海へと落ちてゆくのでした。

12.丁寧に合掌をする重忠からもそれはわかります。この重忠の姿は「なぜ鎌倉時代は仏教が盛んになったか?」という問いかけへの答えそのもののようにも思えてきます。心の容量を超えてしまう打撃を和らげるために、武士は仏を必要としたのでしょう。

11、この箇所、武者さんは『吾妻鏡』を読んでいないのでしょうか。安徳天皇を抱いていたのは徳子ではなく按察局(あぜちのつぼね)です。また背後には「三人の女性たち」とありますが、実際は「二人」ですね。二位尼が宝剣を持っていますから(これも『吾妻鏡』に書かれています)。

12、それもないとは言いませんが、この時代は末法の世であったと思われていたのも関係しているでしょう。重忠がそういう人物であったともいえますし。

それにしても今回は、どうも突っ込みたくなる記述が多いです。

飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
スポンサーサイト



[ 2022/05/12 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud