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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『武将ジャパン』弓矢関連コラムの修正分に関して

少し前に『武将ジャパン』の、鎌倉武士と弓矢に関するコラムについて、「『武将ジャパン』の2つのコラムその他」という投稿でご紹介したことがあります。実はこのコラムに関して、小檜山氏のツイートに
「こちらの記事で参考文献を侮辱するほど無礼なことを書いてしまったと複数のご指摘があり、言葉たらず、至らぬ部分を加筆し修正を送りました」
とあったため、どのように修正されたのかをチェックしてみました。

なぜ鎌倉武士は弓矢をそこまで重視したか?鎌倉殿の13人ギモン解決 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/jphistory/middle/2022/04/14/167678/2

しかしながら、弓術が戦国で廃れたと書かれている点に変わりはなく、騎射三物や小笠原流の成立などについても書かれておらず、修正されたとはいえ、物足りなさを覚えたのはやはり同じです。(参考文献に載っていなかったのでしょうか)
取り合えず、こちらが修正前の当該箇所のスクショです。

武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その1


これに加筆されたのが、以下の2点になります。(いずれもクリックで拡大可)

武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その2武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その3


一応加筆された部分を赤文字にしてみます。

源平合戦の時代が終わり、世の中が平和になると、文化、芸術、娯楽が発達します。
和歌を詠み、蹴鞠を楽しみ、読経に勤しむ。
かつて軟弱とされていた技能が重視され、武士たちの憧れる技能も変化していきました。
結果、鍛錬に時間のかかる弓術はどうしても疎遠になる。
太平の世が終わり、再び乱世が訪れた南北朝時代では、弓術の技術が相対的に低下していました。
もちろん使われないわけではありませんが、戦術が変化し、相対的重要性が入れ替わったのです。
南北朝時代から、悪党と呼ばれる集団が登場します。
彼らは、弓以外の武器を持ち、集団戦術を駆使。
長柄武器、槍、長巻、打物(打撃武器)で敵を倒すことが発達しました。
悪党の登場。
『孫子』はじめ兵法の普及。
集団戦術の発達。

弓は、銃器の普及により使われなくなったとされます。
それはあくまで要素の一つであり、複合的な要因が絡み合っています。
集団戦術が発達すると、個人単位での弓術賛美傾向は弱くなる。
これは日本のみならず、世界各地でみられる現象であり、中世の終焉と重なり合うことが多いものです。
時代が降った戦闘技術を、大河ドラマで振り返ってみましょう。
『麒麟がくる』の序盤、明智光秀は儒教経典である四書五経を幼くして読みこなしていると語られました。
『孫子』を引用する場面もありました。
主君である斎藤道三はそんな光秀の知恵を高く評価しています。
明智光秀と細川藤孝が、剣術で対峙する場面には、剣術を嗜む将軍・足利義輝が登場し、両者を称えていました。
弓は使われていないわけではありません。織田信秀は矢傷が原因で死に至ります。
その一方、松永久秀や斎藤道三、そして信秀の子・織田信長が鉄砲に興味を抱くことで、物語は進んでゆきます。
漢籍由来の兵法と知恵が重視される。

技能は剣術。

合戦での遠距離武器は鉄砲。

弓術の重要性が低くなっているのが一目瞭然です。武士は弓のみならず、さまざまな智勇を研鑽するようになっていました。

かなり長くなりましたが、この加筆部分、あるいは加筆そのものに伴い、文章を修正した部分を見ると、『麒麟がくる』関連もかなり多めであるのがわかります。前出の投稿でも書いていますが、同じ戦国大河でも天文より前の時代が出て来る『風林火山』では、弓矢を使った合戦も当然あるのですが、それにももちろん触れられていません。こういう場合こそ、10年ルールを除外してもいいかと思うのですが。

しかもなぜ悪党が出現し、なぜ彼らが長柄の武器を持つようになったのか。なぜ集団戦術が発生するに至ったのか。そういったことに関する説明もないし、「『孫子』はじめ兵法の普及」とか「漢籍由来の兵法と知恵が重視される」なども、ただそれを書いておけば、何となく意味が通じるだろうと思っている、そのようにしか見えまないのです。

こういうのこそ4ページくらい使って、日本中世史に於ける武器の役割の変化、それに伴う集団戦の発達、海外の戦闘との比較について、具体的に書いてほしいものです。このページで紹介されている文献を読めば、もう少し詳しくできるのではないでしょうか。一方で、大河コラムに必ずしも4ページ使う必要はないと思います。

それから小檜山氏のツイにこういうのもあります。

「源義経は個人技能である弓は得意でないけれども、集団戦闘の指揮においてずば抜けていたのかなと。そういう意味で、中世においていろいろ先走った天才だったのかもしれない。なんてこと考えたりしています」

これに関して思うのですが、小檜山氏=武者さんも書いているように、義経の時代というのは弓矢の時代です。その時代に弓が得意でないというのはやはりデメリットだし、集団戦闘が主流になるには、それなりの過程を経てからと思いますので、この考えはあくまでも結果論ではないかという気がします。確かに義経の奇襲攻撃は目を見張るものがありますが。

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[ 2022/04/20 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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