先日の『武将ジャパン』と中尾氏に関する投稿、一部おかしな部分があったので直しています。
そしてこれも少し前に書いていますが、松本潤さん主演の『となりのチカラ』、実はこれ毎回観ておりまして、主人公でゴーストライターのチカラが、隣近所のトラブルに首を突っ込んで解決しようと努力し、そして実際に解決するという設定です。内容としてはちょっとワンパターンかなと思いますし、松本さんが2人の子の父親というのが多少実感がわきませんがそれはともかく。実は3月3日放送の第6回でちょっと興味深い描写がありましたので、それについて。
チカラたちが住むマンションの601号室に、上条知樹という青年が住んでいます。あまり感情を顔に表さない人物で、幼児殺人事件の犯人という噂まで立っていました。この上条はピザのデリバリーのアルバイトをしており、503号室の柏木託也が大学に合格した時のパーティーには、ピザを届けに来てもいます。一方で就活をしていて、晴れて正社員として出勤したその日の朝、かつて少年院にいたことを自分からチカラに打ち明けたため、その日のうちにクビになり、アルバイトに戻っていました。
実はチカラはマンションの管理人の星から、少年院に入っていたかどうか探ってくれと頼まれており、事実を知った星は人が変わったようになります。実は星は一人息子を幼児殺人事件で失っており、妻もその後自殺していました。そのため上条の勤務先に電話をし、彼が一日で解雇される原因を作ってしまいます。さらに上条に暴力を振るうのですが、実は上条は幼児殺人ではなく、かつて自分をいじめた同級生を事故で死なせて少年院に入っていたのでした。
元保護司の女性から、この上条の母親は息子を病気に仕立て上げ、面倒を見ることによって自らを安定させる、所謂代理ミュンヒハウゼン症候群と思われる疾患だったことをチカラは聞かされます。このことが原因で上条は、自分の感情をうまく表現できなくなっていたのです。そしてその後マンションを出て行こうとしますが、皆に引き留められます。また入居者に暴力を振るった星も、マンションを出て行くことになりますが、この人物が入居者に気を配っていたことをチカラたちは知り、思いとどまらせ、引き続き管理人として仕事をしてくれるように頼みます。
元々あまりドラマを観る方でないせいもありますが、この代理ミュンヒハウゼン症候群と思しき疾患を採り上げた作品は、あまり観ていなかったかと思います(刑事ドラマで観たような記憶はあります)。またこれとは別にミュンヒハウゼン症候群というのもあり、こちらは周囲の関心を引くために仮病を使ったり、わざと自分を傷つけたりすることを指します。あと上条の感情表現、失感情症(アレキサイミア)に似てはいますが、この中ではそこまで詳しく言及されてはいません。尚これは、疾患というより性格特性、心理的特徴であるとされています。
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