まず、先日投稿の「あらすじと感想-1」、誤変換その他勘違いと思われる箇所がいくつかあったので、訂正しています。失礼いたしました。
改めて第9回ですが、少し前に書いたかと思いますが、平家の描写があまり出てこないので、なぜ平家を倒したいのかが、今一つよくわからないと言う人もいるかも知れません。鹿ケ谷の陰謀も出て来ませんでしたし。確かに『吾妻鏡』は鎌倉幕府の創設の史料にはなりますが、少なくとも今は平家に反旗を翻している段階なので、もう少し平家方の思惑も描いてほしいところです。
それから全成が、義経に会いもせずに追い返してしまうシーンですが、あれはどうかなと思います。この時義経に会って、兄弟の証となる物があるかどうか、訊いてみるという方法もあったかと。で、最後のシーンでやっと頼朝に会って、なぜかまず顔が似ていると言い(似ていませんが)、その後で思い出したように御館の文を取り出して、やっと弟であると認めて貰えたわけです。しかし顔がどうこう、そして涙、涙と、ちょっとこの人はコミュニケーションに難ありでしょうか。しかし御館といえば、やはり『炎立つ』を思い出しますね。
時政の妻のりく。伊豆山権現では祈祷をしていましたが、またも現実的な彼女に戻ったようです。この彼女の性格が、今後様々な形で、北条家に影響して行くのでしょうか。お産も間近なようですね。一方で八重の描き方ですが、どうも賛否両論あるようです。確かに泰時の母は義時の正室ではないとされており、その母が八重であっても問題はないはずですが、彼女のキャラが少々きつくないかという見方もあるようです。しかし八重さん八重さんと言われると、『八重の桜』を連想してしまいます。
富士川での時政と義澄の会話、そしてコント?シーン。2人のオヤジ(失礼)の他愛ない話と悪ふざけ、子供時代に戻ったような気持ちなのかも知れませんが、しかし結局、あれが結局追討軍を追い払う一因となったようです。そもそも三谷大河に言えることですが、合戦シーンより、それに至るまでの会話のシーンの方が面白いと言うか、三谷さんが本領を発揮しているのは間違いないでしょう。武田信義と義時の会話しかりです。
ところで善児、オリキャラゆえどこへでも動かせますが、どこへ消えたのでしょうか。また、意外なところで出て来るのでしょう。
黄瀬川の陣、頼朝と盛長は酒席に招待されます。しかし義時は信義に「お前の分はないよ」とあっさり言われ、酒宴が終わるのを待つことになりますが、ここの部分、三谷さんつながりということもあり、パペットホームズのあるシーンを思い出します。寄宿学校ビートン校の生徒であるホームズは、友人で生活委員のレストレードと、校内に貼られた踊る人形の文字を解読しようとしており、その時ホームズの「弟子」(実際にはブラックジャックとピノコのような関係)アガサが、寮母のハドソン夫人が、ローズマリーのお茶を淹れてくれたとホームズに知らせに来るのですが、レストレードの方は、「アンタのはないよ」と、実にすげなく言われてしまうのですね。
スポンサーサイト