『青天を衝け』もいよいよ最終回です。最終回といえば『秀吉』の総集編のラストで、翌年の『毛利元就』を紹介したことがあります。この、前年の主役が翌年を紹介する形で退場して行くスタイル、これを今後採り入れてはどうかと思います。
あるいは毎年最終回に、翌年の主要キャストの1人を、ちょい役的に出演させてもいいでしょう。少し前に、大河の主演俳優同士によるバトンタッチが、もうなくなってしまったと書いています。やはりあれは2クールで、女性主人公が多い朝ドラの方に馴染むのかも知れません。しかし大河でも、翌年の作品を紹介しない手はありません。『おんな城主 直虎』の終盤で井伊直政が出て来て、それが翌年の『西郷どん』の、桜田門外の変につながって行けば面白いと書いたこともありましたし。
それにしても、『いだてん』以来、大河に何やらおかしなことが続いています。『いだてん』は視聴率も低かったのですが、それとは別に、主人公に取って重要な存在であるはずの、足袋屋を演じていたピエール滝さんがコカイン摂取で逮捕されたのもまた問題となりました。そして『麒麟がくる』では、帰蝶を演じることになっていた沢尻エリカさんが、やはり薬物所持で逮捕されています。
このため収録のやり直しとなり、放送開始が遅れた上にコロナ禍で収録休止、最終回が放送されたのが翌年の2月になってからでした。このため『青天を衝け』は、前作の最終回直後から放送され、しかもオリンピックとパラリンピック放送もあって、何話かが削られています。三谷さんが、自分がどうもやましいと思ったら、オファーを受けない方がいいと動画でコメントしたのも納得です。
この状態も、来年で何とか軌道修正されることになりますが、その一方で今年のように、全40回程度の方がコンパクトでいいのではないかとも思います-個人的には2クールでもいいと思っています。しかし全47回というのは、昔に比べたらかなり少なくなってはいます。昔は年明け早々から年末まで丸々1年間やり、紅白の前に総集編を放送していたのですね。無論その当時の娯楽はTV中心で、それも地上波のみですから、今よりは観る人も多かったわけですが。
それから先日、『はたらく細胞BLACK』関連でコメントをいただいています。考えてみればこの『はたらく細胞BLACK』は、本編のように一話完結ではなく、ストーリーとしての連続性があり、主人公たちが様々な形で修羅場を潜り抜けていることを考えると、下手な大河より大河らしいのではと思ってしまいます。
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