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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『黄金の日日』「大勝負」

『黄金の日日』第38回「大勝負」です。てっきり小田原攻めかと思ったら、さにあらずでした。

天正17(1589)年春。助左衛門は呂宋の壺を使ってある勝負に出ようとする。その頃今井宗薫は、海賊禁止令を犯して船出した助左衛門の船を、すぐさま召し捕らねば示しがつかないと石田三成に直訴する。その助左衛門は千利休の屋敷にいた。

利休と美緒が見守る中で、助左衛門は目利きを依頼すべく、アゴーの住民が作った真壺を差し出すが、美緒は宗匠様のお目利きにかなう道具ではないと言い、また利休は、目利きとは物の真贋を見極めることだが、これは偽物なのでその必要はないと一蹴する。しかし助左衛門は、ならば目明きをと言う。助左衛門はかつて主人であった今井宗久から、無名の雑器の中にも、まことの美を見出すことこそ目明きであるということを教わっていた。

利休は関白秀吉の茶頭である自分に、大それた要求をする助左衛門にその魂胆を問う。助左衛門は、これと同じ壺を50ほど持ち帰っており、それを秀吉と麾下の諸大名に買って貰うつもりでいた。秀吉は堺を弱らせ、博多と長崎を富ませ、それら九州の港を、朝鮮と呂宋出兵の拠点としている、堺の交易を守るためには、自前で船団を持つ必要があると言い放つ。

利休はかつて、織田信長の軍勢から堺を守るため、信長に松島の葉茶壷を献上するように、宗久に提案したことを思い出していた。助左衛門は、当時19歳の自分も早急に同行したことを打ち明け、またアゴーの民が壺を作ったと教える。利休は言う。
「逆賊の壺か」

秀吉は利休の茶室を訪ね、一流の茶道具を揃えた中に、見慣れない壺があるのを目にする。利休はそれを、助左衛門が持ち帰った物で、秀吉の四十石の壺にも劣らぬ名器であると言ったため、秀吉は自分を愚弄するかと壺を叩き割ろうとする。すると利休は、まず5千貫を支払ってほしいと秀吉に求める。秀吉はそこで、助左衛門が持ち帰ったすべての壺を大坂城の西の丸に集め、市を立て競売することを決める。

秀吉は5千貫の値がつかなかった場合、また売れ残った場合は覚悟ができておろうなと尋ねる。すると利休は、それがしの命込みでの5千貫と答える。その夜、五右衛門の手下たちが歌い踊る助左衛門の店を桔梗が尋ねて来る。桔梗は大坂へは行くな、お前を失いたくないと助左衛門に懇願する。その後、彼女も一座に加わった。

三成は助左衛門の行動にあきれ果てていたが、秀吉は助左衛門を黄金の茶室に呼び、自分が全部買い取ってやろう、そうすれば利休も腹を切らずに済むともちかける。しかし助左衛門は、利休が死出の旅につく際は、自分が三途の川の渡し船の舵取りをするときっぱり言う。

助左衛門は西の丸の広間に案内される。そこには主だった大名たちが居並んでいた。しかしながら5千貫の値をつける者はおらず、そこへ安国寺恵瓊が立ち上がり、1万貫の値をつける。四十石の壺が1万貫である以上、それより安くは買えないと恵瓊は主張し、他の大名たちも先を争って1万貫で買い求める。しかし3つの壺が売れ残ってしまう。三成は自分で買い取ろうとするが、秀吉はそれを遮り、自身がその3個を買い取ることにした。

その後助左衛門は恵瓊に呼び止められる。恵瓊は助左衛門の目の前で壺を割り、わしの目は節穴ではない、1万貫は壺ではなくおぬしに投じたのだと言う。恵瓊は何か取り引きを持ち掛けようとしていた。実は恵瓊の伊予の知行地には、海賊禁止令によって行き場を失った海賊がおり、彼らを船ごと助左衛門に売ろうとしていたのである。助左衛門は、自分は朱印状を持たないため、いつ逆賊になるかも知れないと答えるが、その府度胸が気に入ったと恵瓊は笑う。

美緒は利休から、助左衛門は「勝った」と聞かされ、笑みを浮かべる。伊予の海賊たちは、助左衛門の許へと引き取られた。そして助左衛門の自由交易船団は出航し、また秀吉の方は、聚楽第に一族や公家、大名を集めて金賦(くば)りを行い、さらに側室淀殿が嫡子鶴松を出産した。


壺を使った助左衛門の交渉術が展開されます。無論これは、利休という存在を通してのものであるわけで、前回の壺のエピソードが伏線になっていると言えるでしょう。ただ、この壺を巡る交渉とその後のオークション?にかなりの尺が割かれているため、人によっては面白く感じられる一方で、やや退屈に思う人もまたいるでしょう。

この当時は民放の時代劇も多く、それらの番組と差別化を図る意味で、NHKはこういう趣向の番組を打ち出したともいえます。しかしそれから40年余りを経ると、当然見方も変わって来ます。助左衛門の行動が逐一描かれる中で、淀殿が鶴松を出産したのが、ナレで済まされているのが不満という人もいるかも知れません。

また、助左衛門が主人公であるとはいえ、やはり物事がうまく行き過ぎる嫌いもあるにはあります。恵瓊の、海賊を引き取ってくれという申し出などは正にそうでしょう。文字通り渡りに舟といったところかも知れません。ところで利休がもし腹を切らされるなら、自分は三途の川の渡し舟の舵取りをすると助左衛門が言うところ、『ゲゲゲの鬼太郎』第6期の、地獄の四将編のEDをちょっと連想します。

あと今回は美緒と桔梗という、助左衛門を巡る女性たちが2人も登場です。美緒さん相変わらず前髪が縦ロール風ですね。

それから、五右衛門がすっかり助左衛門の店の従業員といった感じです。今後しばらくは行動を共にすることになるのでしょう。また最後の方の助左衛門の格好、どう見ても海賊の親分です。


飲み物-ラム酒とグラス
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[ 2021/12/20 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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