まず、先日お知らせしたバーバリアンズとサモア代表の試合ですが、選手に新型コロナの陽性者が出たため、中止となりました。実に残念です。
コロナ禍といえば、南アでも変異株が発見されたとの由。今後どうなるかはまだ不明ですが、日本を始め北半球は冬の時期に入ることもあり、第6波は避けたいところではあります。無論個々がやるべきことをきちんとやる、これに尽きるわけですが。
ところでユール関連で少々。ユール、つまり北欧のクリスマス関連で、ユールボックというのがあります。藁でできた、ちょっと木曽馬を連想させるヤギで、確かイケアで取り扱いがあったのですが、今はどうなのでしょう。ちなみにこのボックとは雄ヤギのことで、英語のbuck(草食獣のオス)に当たります。
実はこのヤギは、キリスト教世界では邪悪なるものの代表として考えられています。この点ヒツジと対照的です。元々ユールというのは、キリスト教が伝わる前の異教が大きく絡んでおり、ヤギも「異教」である北欧神話の、トール(ソー)の馬車を引く動物であるため、そのシンボル的存在となったとも考えられます。
それからサンタクロースも、北欧では多少事情が異なります。こういう国のサンタは基本的には妖精で、国によってユール・トムテとか、ユール・ニッセなどと呼ばれています。彼らは家を守り、家畜の世話をする存在とされており、ユールには感謝の意を込めて、お粥を置いておくならわしがありました。
そもそもユール自体、かつての北欧の祖霊を祀る行事であり、彼らがオーディンに導かれてやってくると考えられていました。また冬至を境に、再び日が長くなって行くことから、太陽が再び力を得る、その象徴の日でもありました。
元々夏の生まれとされるイエス・キリストの祝日を、12月25日に持って来たのは、このユール、あるいはローマのサトゥルナリア祭りと結びついたからだともいわれています。このサトゥルナリア祭は、農耕の神であるサトゥルヌス神に捧げられたものでした。
尚クリスマスツリーが一般的になるのは、19世紀からになります。ところで以前映画『艦長ホレーショ』について、少しだけ触れていますが、この中にツリーが飾られたシーンが出て来ます。しかしこの当時は18世紀ですから、この習慣はまだなかったはずなのですが…他の部分はまずまずなだけに惜しいです。
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