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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『ピノキオの冒険』と『白雪姫』~学ばない主人公たち3

学ばない主人公たちに関する投稿も大詰めです。『白雪姫』は元々民話であったわけですが、『ピノキオの冒険』(以下、『ピノキオ』)は当時のイタリアの子供向けの物語でした。そのせいもあって、最終的には改心していい子となる設定になっています。しかしそれに至るまでには、当然物語を面白くする目的もあるにはあったにせよ、多少引き伸ばし過ぎな印象はやはり拭えません。

特に鯨に飲まれて、ジェペット爺さんと再会した後、彼は今度こそ自力で人間の子供になるべく努力します。その一方で、かつての悪友でロバに変えられたロメオの死を偶然目の当たりにし、また、かつて彼を騙した狐と猫の落ちぶれた姿をも目にします。この狐と猫は物乞いをしているわけですが、ピノキオは如何にも教訓めいた言葉をかけて去って行きます。

しかし、ここで彼がそれを言うかとも思います。実際かつて彼はこの両名に騙されて金貨を巻き上げられており、ならば、自らの愚行をもまた、改めて省みる必要があったのではないでしょうか。無論これは、当時のイタリアの社会に身を置いてみないと詳しいことはわからないわけで、当時の社会と言えば、やはり鯨の中で遭遇したマグロの「すべての意見は尊重されるべき」といった、統一国家としての黎明期らしい言葉にも、そういう時代の空気が窺えます。

それはともかくとして、やはりこのピノキオの言葉、あるいは『白雪姫』で、最終的に王妃に焼けた靴を履かせて殺す場面などは、本来自分自身を最も省みるべき状況にありながら、何やら「復讐」のような形になってしまっているのには、どこか解せないものがあります。特に白雪姫の場合、王子に出会ったことによって、それまでの自分を省みることもなく結婚し、元の贅沢な暮らしに戻ったわけですから、その後の彼女についても何となく想像がつきます。恐らく王子との間に子供が生まれ、そのうちの王女、あるいは王子の妃が自分より美しかった場合、彼女は自分を殺そうとした継母(あるいは実母)と同じ手段を取るのではないか、そのような気がします。

この場合、未熟さ故の無防備さが発端であるとは言え、自らの失敗を反省することなく、ただ何度も危ない目に遭ったその代償が、ハッピーエンドということになってしまうのでしょうか。一方で『眠れる森の美女』なども、王女自身の多少軽率な行動が、すべての原因になってはいますが、これはある意味運命づけられたものであり、しかも一度で終わっているわけで、その意味ではまだ救いようがあるかと思われます。

3回にわたって長々と書いて来ましたが、子供の頃に見えなかったものも、大人になると見えてくるものです。名作とされているおとぎ話の類にしても、実はかなり矛盾もあるわけで、その意味では子供の頃に読んだ「名作」を、大人になって改めてフルバージョンで読んでみることにより、成立した時代や、その国の習慣または宗教など、色々と考えさせられるものもまた色々と出て来るし、それに込められた寓意、あるいは主人公が、主人公であるが故のある種の「あざとさ」をまた読み取ることにはなるのでしょう。
(この項終わり)


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[ 2021/10/22 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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