『はたらく細胞』第5巻後半、班長がクローン化して周囲を驚かせます。そりゃそうでしょう、赤血球なんてあの不愛想で恋愛下手な雰囲気の班長から、急に甘い言葉を囁かれるので、すわ何事かと皆が思うわけです。その後当の班長がクローンなどと言い出したことで、余計おかしな目で見られてしまいます。
尤も、当の班長はすべてクローン任せで、楽してめでたしめでたしだったのでしょうが…。どうも班長に取ってはラッキーだと思われたことが、結果的に裏目に出るとか、周囲が疑惑の目で見るという落ちになる話が、このシリーズでは多いですね。
それから制御性T細胞と、デートに誘われたと勘違いして頭皮に行く話、それから潜伏感染については『はたらく細胞BLACK』にも出て来ます。頭皮を攻撃するなと言うのは、毛母細胞の分裂の速さが、キラーT細胞たちにいわば誤解を与えてしまうためですが、ここではやんちゃなキラーT細胞が悪戯して、ご近所から締め出しを食らうことになっています。
潜伏感染については当該投稿にも書いているように、かなり昔に感染したヘルペスウイルス、つまり水疱瘡のウイルスが、何らかの理由で復活することになっています。しかし潜伏感染と言う設定上、何やら怪しげな場所の怪しげなトンネルに、謎の連中が潜んでいると言うのはどちらも発想としては同じであるようです。
そして班長と白血球(好中球)2145が温泉旅行に行くのですが、この回では「GO TO トラベル」が出て来ます。緊急事態宣言も解除されましたが、あれは復活するのでしょうか。ともあれ、意外なことに温泉好きの班長ですが、これは自宅の風呂が、彼に取っては狭すぎるせいもあるのでしょう。
しかしこの2人が温泉に行ったせいで、他の免疫細胞たちの間にあらぬ疑念が生じてしまいます。白血球の中でも仕事人間である2145が班長と温泉旅行などありえない、きっと強い抗原を倒しに行ったのだとなるのですが、そこまで考えなくても、たまにはのんびり骨休めしたと素直に思えばいいのに…。しかし元々の原因は、B細胞が仕事をさぼって抗体を作らなかった(おいおい)ため、食作用が進まなかったことにあるのですが、そのB細胞はなぜかこちらには出て来ません。
スポンサーサイト