ここのところ昭和という時代の大雑把さ、だからこそ隆盛を極めたともいえるTV、そして平成以後のネットの台頭でフェードアウトして行くTV番組とNHKなどについて書いて参りました。一応今回で締めくくりたいと思いますが、先日の投稿の後半で、NHKはお金の使い方を知らないのではないかと書いています。自分たちで営業して稼いだわけでもなく、自動的に入って来る受信料におぶさっているせいでしょう。この受信料と言うのは、視聴者のすね齧りと言い換えてもいいと思います。
NHKに受信料のことを言うと、必ず放送法を盾にした返事が返って来ますが、一方でNHKは放送法違反とも取れることをやってもいます。TVは新聞とは違い、中立的な立場で物事を伝えなければならないのですが、どうもNHKのニュースなり報道なりの一部は、中立的と言うよりは、どちらか一方に偏っている感もあります(捏造という噂が出たこともあります)。かつての『クローズアップ現代』でもそういうことがありましたが、こういうことに関して、NHKが自分たちは放送法に違反していると、視聴者に頭を下げたことがあるのだろうかと思います。
自分たちでスポンサーを開拓しているわけではなく、与えられたお金を番組につぎ込んでいるわけですから、おのずと姿勢も役所的になります。とどのつまり、NHKが今度これこれこういうことをしますとか、大河も60周年を迎えますと言っても、それは受信料があるから当たり前だろうと言いたくなるわけですね。そして色々やりたがる一割には、公式サイトの何やら舌足らずな文章、やたらに画像を何枚も使ったレイアウトなどなど、金銭感覚がどうなっているのかと、疑いたくなるような姿勢がやけに目につきます。
放送法に受信料が定められていると言っても、それはまだ民放局が少なく、NHKが優勢でいられた頃のものです。そして民放局はスポンサーとの兼ね合いもあり、色々と変節を遂げている一方で、NHKだけが昭和の感覚から抜け出せていないのです。自分たちだけは半永久的に続くと思い込んでいるのではないでしょうか。無論このまま受信料を払わない視聴者が増えて行けば、おのずと職員も減らさざるを得なくなるし、番組もリストラすることになるでしょう。あとコールセンターの職員も実に不愛想な人が多いですが、これは長く続かないというのも一因のようです。
言っては何ですが、それでもやはりNHKを「ありがたがる」人はいると思います。無論私も観たい番組はいくつかありますが、だからと言って、年間何万もの受信料を視聴者が一律に支払う必要もないでしょう。ワンコインで賄える公共部分(一律)+観たい番組にのみ課金で十分なはずです。NHKについてはこれまでも似たようなことを書いてはいますが、旧態依然とは、正にこの組織のためにあるのかとも思ってしまいます。NHKが自ら、番組にスクランブルをかけて課金にするとと表明すればいいのですが、それができるような組織でもなさそうですし、これこそ外圧が必要なのかも知れません。
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