12日放送の『黄金の日日』、助左は因幡(鳥取県東部)で米の買い占めに精を出していましたが、これは秀吉の戦略の一環でした。三木合戦で成功した兵糧攻めを、この鳥取でもやろうとしたわけです。
この鳥取城は元々山名氏の物であったのが、その後山名氏は毛利氏と通じるようになり、何度か城主が変わった後、この天正9(1581)年の3月の時点では、吉川経家が城主となっていました。しかし、秀吉に取って幸いなことにと言うべきか、元々の城主である山名氏の家臣とは、うまく行くはずもありませんでした。
秀吉は因幡の米を高値で買い占めるという作戦に出て、鳥取城を守る山名の家臣たちも、金銀欲しさに城に備蓄してあった米を売り飛ばしてしまいます。本当はこの時点で、既にまずいと気づくべきだったでしょう。案の定経家が入城した際には、米の備えはわずかになっており、これでは籠城は難しいと思った経家は、自ら米を買いに走ることになります。
経家は港に停泊していた助左の船に乗り込み、米を売れと半ば脅すように言います。米を買うための金子は、父に無心せざるを得ませんでした。しかし米を手に入れたのも束の間、火船が近づいて来たために皆慌てふためいて逃げ出し、さらに敵と思われる兵たちが銃を放ちます。この時の経家の米への執念は凄まじいものがありますが、しかし流石に米どころではなくなり、銃弾弾を浴びて負傷した助左を、経家は鳥取城に連れて行きます。
秀吉の思惑に乗せられた形の経家と鳥取城は、その後過酷な兵糧攻めに遭うことになります。尚史実では、経家は自決するに至ります。尚この経家を演じたのは浜畑賢吉さんですが、『国盗り物語』でも朝倉義景の役で、自決する人物を演じていましたね。それにしても、期せずして鳥取城内に入ってしまった助左、今後どうなるのでしょう。
それから火船と言えば、『ホーンブロワー 海の勇者』で、火船が兵糧の補給船に体当たりし、そのため食料を調達することになりますが、その調達先でペストが流行していたため、実際に調達したホレイショと一部の乗組員は、3週間の隔離を強いられることになります。未だ海尉試験の勉強中である見習い中のホレイショですが、ここで初めて艦長を務めることになります。
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