先日も書いたオリンピックに関してのあれこれ、その続きです。と言うか、これはラグビー好きからの視点から見たよしなしごとではありますが、オリンピックにしてもサッカーのワールドカップにしても、うちが開催をと望む声は多いようです。スポーツ大会はビジネスであり、様々な事情はあると思いますが、逆に特定の国だけで回すと言うわけにも行かないものでしょうか。
これも先日、夏季五輪はアメリカだけにとしては書いていますが、冬季オリンピックにしてもサッカーのワールドカップにしても、特定の国や地域を定めて、そこでやってはどうかとさえ思ってしまいます。それで思うのが、ラグビーのワールドカップです。基本的にラグビーのワールドカップは、ヨーロッパ(英4か国あるいはフランス)と、豪州またはNZで行われ、その間に南ア(1995)と日本(2019)でも行われています。
つまり、ある程度ラグビー人気が見込める国または地域でないと、行われないと言った方が正しいでしょう。無論将来的にどうなるかはわかりませんが、現時点ではその路線を踏まえており、2023年もフランスで行われる予定です。無論これには、ラグビーよりサッカー、あるいはその他のフットボールが盛んな国が多いという事情も絡んではいるでしょうが、これもまた1つの在り方かとは思います-しかし、やはり難しいでしょうか。
それから相撲に関して。先日の名古屋場所千秋楽では、白鵬が照ノ富士に対して勝利を決めた際にガッツポーズをしたこと、張り手を使ったことなどを問題視する向きもありました。確かに、横綱としてはあまり見かけないことであり、これを容認するべきかとは思いましたが、同時に、今までのプレッシャーから解放されたかのようにも見えました。
相撲の場合、国際競技でない(と言っていいでしょう)こともあり、ルールはかなり独自色が強くなっています。前出の白鵬の態度が云々されるのも、横綱がかくかくしかじかのことをしてはいけないという不文律があるためです。また、日本人横綱をと望む声も依然として根強いですが、もしこれが相撲以外の場合だと、逆に外国人差別だと言われかねないでしょう。その意味で、相撲と言うのは技も運営のされ方も、極めて特殊な競技であると言えるのかも知れません。
一方で相撲は競技でもスポーツでもないという見方もあります。無論突き詰めれば最終的には神事ですが、新聞のスポーツ欄で扱われ、また十両からの取組をNHKがすべて放送している以上、せめて柔道や剣道と同様に、武道と見るべきでしょう。何よりも、取組をNHKで放送して貰うというのは、最早プロスポーツとしての待遇と言っていいわけです。国技だからとも言えますが、国技と言うのは本来その国を代表するスポーツである以上、相撲とは結局どのような概念のものなのか、相撲協会もはっきりさせていいのではないでしょうか。
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