先日久々に「消えたボーイフレンドの冒険」を観ていて思ったのですが、このシリーズには、男子生徒が幼馴染の彼女を、他の男子と付き合うことを阻止する、あるいはライバルから取り戻そうとする話が2つ登場します。1つがこの「消えたボーイフレンドの冒険」、もう1つが「バスカーヴィル君と犬の冒険」です。尤も、男子生徒や彼女のキャラもかなり違うし、また彼らを取り巻く環境もかなり違っていますが、ここで比較してみましょう。
*消えたボーイフレンドの冒険
男子生徒-ウィンディバンク
幼馴染の彼女-メアリー・サザーランド
ライバル-ホズマ・エンジェル
こちらでは、ウィンディバンクがホズマに変装してメアリーと付き合うため、実質的にはライバルは登場しないのですが、最後の方でウィンディバンクが「僕はホズマに嫉妬した」などといっているのを見ると、それぞれに対するメアリーの態度が、やはりかなり違っていたのだなと思われます。いちいち変装して、しかもばれないようにするには、やはり努力が必要ですが、同一人物であるため、ホズマを簡単に消し去ることもできました。結局これでメアリーを怒らせてしまうわけですが、その後「愉快な四人組の冒険」の2人を見る限り、よりを戻したといえるでしょう。最後のところでウィンディバンク、メアリーそれぞれに説得を試みるワトソンがちょっといい感じです。
*バスカーヴィル君と犬の冒険
男子生徒-ジャック・ステイプルトン
幼馴染の彼女-メアリー・モースタン
ライバル-ヘンリー・バスカーヴィル、ジョン・H・ワトソン他
こちらの方が難易度は高いといえます。何せバスカーヴィルをメアリーから遠ざけるために、ステイプルトンは3つの策を講じているのです。すなわち、
1.まず犬の張りぼて(モンスター・ドッグ)でおどかす
2.その次の週、前回の雪辱のために同じ場所に来たバスカーヴィルを、また同じ方法でおどかす
3.バスカーヴィルの靴下をメアリーのバッグに入れ、彼の足の臭いをその場にいる全員に周知させる。もちろんバスカーヴィルの面目は丸つぶれである
しかもメアリーと話している男子全員に、同じような嫌がらせをしていたのであれば、これはストーカー的ともいえますし、当のメアリーから嫌われても仕方ないのですが…。しかもワトソンにはモンスターバナナで嫌がらせをする。結局底無し沼に落ちたステイプルトンですが、ワトソンが捨て身になって助けることで、やっと彼は、ワトソンをメアリーのボーイフレンドとして認めるようになります。しかしステイプルトン、この執念をどこか他の部分に活かせないものでしょうか。
しかしこうやって書いてみてわかったのですが、両方とも最終的にはワトソンが貢献していますね。やはり女の子の気持ちを理解すること、いざという時の捨て身の覚悟は、ワトソンの方が上だということでしょうか。
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