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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『はたらく細胞BLACK』第1巻

<喫煙、細菌、終わりの始まり。>
疲労蓄積、睡眠不足、暴飲暴食…新人赤血球のAA2153の職場は、そんなブラックな体内だった。酸素を運ぶ血管はでこぼこだらけで足場が悪く、LDL、悪玉コレステロールがストレスによって増えたコレステロールを不法投棄もしていた。また一酸化炭素により、仲間の赤血球たちが次々とこれと結合してピンク色になり、仕事ができなくなってしまっていた。

しかも免疫力の低下で肺炎球菌が入り込む。この菌には溶血性があるので赤血球たちは要注意であり、そこへやって来た白血球(1196)のおかげで難を逃れる。AA2153はこんな仕事はまっぴらだと言うが、先輩のAD6614は、赤血球は細胞核もミトコンドリアもなく、9割がヘモグロビンの酸素運搬に適応した進化をしており、酸素運びしかできないと言い聞かせる。そのAD6614は敢えて危険度の高い、一酸化炭素の多い道を通り、彼を肺の方へと行かせてくれた。

その肺で、一酸化炭素の発生は10年ぶりの喫煙によるものだったことがわかる。アセチルコリン受容体に作用したのはニコチンだったのである。ニコチンは依存性があり、今後も同じ事態になることが予想されたが、それはまだほんの序章に過ぎなかった。

<肝臓、アルコール、誇り。>
ブラックな労働環境の中で、赤血球たちは今日も働いていた。この日はストレスが強く血圧も上がり、ベテランのJJ4141は、こんな日は降るぞと言うが、案の定アルコールの雨が降って来たため、彼らは肝臓に行って「ヌいて」貰うことにした。キャバクラと思しき店で、美しい幹細胞からまずアルコールを分解するADHを飲まされる。AA2153は自分が仕事をほったらかしたことで愚痴るが、JJ4141は誰もが通る道だと言う。

その後段々皆愚痴るようになり、黒い煙が出て来た。その正体は強い毒素を持つアセトアルデヒドで、皆が荒れているのもそのためだった。しかる後にALDHが出され、これで完全にアルコールが「抜けて」しまう。幹細胞は自分たちの仕事に誇りを持てというが、赤血球たちにはそれが皮肉のように聞こえた。しかしJJ4141は、この世界に楽な仕事などないと彼らを窘める。実は肝機能自身もアルコールによるトラブルに悩まされていたが、客の前では黙っていた。

皆はALDHを煽り、それを見届けたJJ4141は眠るように息を引き取り、ベリイダンスを踊っていたクッパ―細胞に貪食される。ある赤血球の死、しかし悪い死に方ではないと若手たちは言う。AA2153は幹細胞から見送られていたところを白血球に見つかるが、白血球は脂肪肝の見回りに来ていたのだった。油断するなよと声を掛けるが、翌日その意味がわかる。アセトアルデヒドが分解し切れておらず、彼らは二日酔い状態で、しかもまた迎え酒が降って来ていた。

<勃起、射精、虚無。>
これよりこの体は興奮状態に入るとのアナウンスが響く。それはすなわち、勃起そして射精を意味していた。白血球に取っては戦の日である。赤血球たちは陰茎にある海綿体を血液で満たし、勃起させるようにとの指示が下る。ここは細かい糸状の血管が多く、興奮時に放出される一酸化窒素に反応して、サイクリックGMPが放出され、これによって血管が緩んで血液が流れ込む。

彼らは中に入ったら壁を押し広げ、圧力を高めることになる。しかもその圧で静脈が閉じ、出ようとしても出ることは不可能である。手順としてまず入口の螺行動脈を押し広げ、奥へ進むのだが、AA2153は誰よりも先に突入した。彼はかつて睾丸に酸素を届けた時、赤ちゃん精子である精原細胞を見て、養育係であるセルトリ細胞にも会っていた。しかしストレスが原因で、サイクリックGMPがうまく放出されず、赤血球たちが押し返されてしまう。所謂EDだった。

しかし外部よりシルデナフィルが投入され、体は勃起状態に入る。尿道括約筋が収縮され、精子たちが放出されてAA2153はほっとするが、この場合、必ずしも生殖が目的ではないと聞かされて虚無感に襲われる。しかも悪いことにその時、白血球から淋菌が体内に入ったとの報告があった。

<淋菌、襲来。>
白血球たちは死闘を繰り返すが、淋菌の増殖スピードはかなり速い。ヘルパーT細胞はリンパ節で、このまま放っておくと淋病の危険があると檄を飛ばし、白血球は捨て身の覚悟で戦いに臨む。赤血球たちは白血球を頼らざるを得なかったが、しかし彼らが酸素の運搬中に見たのは、膿となったおびただしい白血球の死骸だった。しかも淋菌はすぐそこに迫っていた。マクロファージは、尿道より先は戦場だと警告する。

「淋しい」を連呼する淋菌たちは執拗に白血球たちに絡みつき、あんたらも本当は皆から疎まれて淋しいんだろう言う。しかも彼らの細胞壁はかなり頑丈だった。そんな中でもAA2153は酸素を運ぼうとする。そんな時、口からペニシリンが欧入されて食道を通っって尿道へ向かい、淋菌たちの細胞壁が壊れて行った。

その少し前、白血球は何をやっているんだと赤血球が言ったことでAA2153は謝るが、白血球は仕事とはそういうもの、互いに肩代わりはできないと言う。思わず目をそむけたくなる殺戮が続くが、それは赤血球が酸素を運ぶのと同様、白血球の仕事だった。淋病は治まり、死んだ白血球たちは膿として尿道から排出された。

<過重労働、錯乱、脱毛。>
仕事中に白血球と出会った赤血球は、これからも一緒にいい体(せかい)を築いて行こうと握手を交わす。するとヘルパーT細胞からの連絡があり、頭頂部付近で問題が発生したとのことで、キラーT細胞が動員されていた。赤血球たちも頭頂部に向かっていたが、相変わらず足場が悪い。しかも頭頂部にたどり着いたら、毛根が炎症を起こしていた。

異物排除に向かったはずのキラーT細胞だが、なぜか攻撃しているのは毛母細胞や色素細胞だった。恐らくはヘルパーT細胞が、活発に増殖を行う毛母細胞をがん細胞と取り違えての判断であり、樹状細胞がそれに抗議していた。精神面でのストレスが原因で、このため円形脱毛症が起きてしまう。

赤血球は何とか酸素を毛母細胞に運ぼうとするが、ヘルパーT細胞はキラーT細胞を活性化させるため、サイトカインを出そうとする。しかしそこに送られて来たステロイドにより、ヘルパーT細胞の働きが抑えられ、頭頂部の炎症も治まった。それぞれがそれぞれの働きをしただけなのだが、かなりおかしなことになってしまったのである。そして白血球は、仲間たちがいないことを不審に思っていた。


『はたらく細胞BLACK』第1巻です。『はたらく細胞』本編の大人バージョンで、流石に大人の体と思われるトラブルが、のっけから次々と出て来ます。ただこれは最早スピンオフと言うよりは、本編と並んで、このシリーズのメインとなる作品と言ってもいいでしょう。

本編が比較的若い世代の体を舞台にした、入門書的な意味合いがあるのに比べると、こちらは不健康な大人の体を舞台としており、不摂生が人体にどのような影響を与えるかが読み取れますし、それだけ腰が入った作品であるとも言えます。

恐らくこの企画が立った時、本編とは違った路線で行くことが決まったとも考えられます。特に主人公の赤血球と白血球の男女逆転、免疫細胞以外の体中の細胞の描写、過酷な環境下での細胞たちの死と主人公の憤りなどなど、かなりリアルです。人によっては、ちょっと怖いという印象を受けるかも知れません。ただ大人であれば多かれ少なかれ、その人自身にも関わってくることではあります。

肺炎球菌とかステロイドが出て来るところなどは、本編の最初の方を踏まえているようです。ただ肺炎球菌が溶血性で、赤血球がやられてしまう描写などは、このBLACKならではのものです。

またAA2153がこんな仕事はまっぴらだと言いますが、先輩から俺たちは赤血球で、ミトコンドリアも核もなく、酸素を運ぶのに適している、つまりそれしかないと諭すところに、赤血球の宿命と言うべきものが窺えます。なおこの先輩は、自ら進んで危険な道を進んだ時帽子を落とし、AA2153は、その帽子を形見として取っておくことになります。

特に赤血球が男性、白血球が女性というのは面白い組み合わせだなと思います。本編の場合は赤血球は男女いますが、主人公は女性、白血球は男性となっていて、2人の間にほのぼのした雰囲気が生まれるような設定もありました。しかしこのBLACKでは、両者はどちらかと言えば、困難な状況を打破して行くパートナー同士のイメージです。

それから環境のせいもあってか、他の細胞も一様にあくが強めでキャラが立っています。特に赤血球が何人かいて、それぞれが個性的というのは、赤血球を主人公にするうえでの工夫とも言えます。

実際この赤血球は、本編のキラーT細胞の部下並みのタフさがあると思われますし、白血球に至っては、本編のNK細胞レベルの強さではないかと思います。ただ白血球は女性なので、戦闘の際に服がぼろぼろになったりした場合、ちょっと心配にもなりますが何とか踏みとどまっています。

この白血球なら、「くの一」の格好をさせても似合いそうです。実際刀を背負っていますし。

それにしても白血球は、本編でもBLACKでも右目が隠れていますが、敢えて両目を出さないキャラデザインなのでしょう。『風林火山』の山本勘助に向けた言葉ではありませんが、「見えざる目で何を見ている」と問いかけたくもなります(右目が『見えざる』ものかどうかはともかくとして)。それと主人公がいずれも赤毛で、右側の髪が一部アホ毛のように突っ立っている点、これも共通していますね。
(2021年5月22日加筆)


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[ 2021/05/22 00:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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