今回は、今までの2回と直接関係はないのですが、NHKについてもちょっと触れておきます。NHKは無論広告ビジネスではありませんが、その代わり受信料ビジネスです。そしてスポンサーがいないため、番組編成を自由に変更することができます-無論実質的な「スポンサー」は、受信料を払っている視聴者であり、その意味でNHKは視聴者の方を向いて番組制作をしてしかるべきなのですが、なぜかそうなっているとは言い難いようです。
例のITmediaビジネスの記事を見る限り、TVコンテンツがいつまでもTV局の支配下にある、「自由化」されないと読み取れますが、NHKはそれにも増して、視聴者という他人のお金で作った番組を独占したがる傾向があります。
そもそも視聴者のお金で作っている以上、NHKこそ番組の映像、画像を広く公共に還元してしかるべきなのですが、実際はその逆と言っていいほどです。実は先日、『ブラタモリ』の再放送が5月以降は行われず、その代わりセレクションが放送されると知って、NHKにメールを送ったことがあります。再放送が行われないのであれば、それなりの理由があってしかるべきですが、なぜかそれが明確にされていません。
恐らくはロケに出られないこともあり、今までの放送を編集したセレクションのリクエストが多かったのかも知れませんが、ならばそれはそれできちんと書くべきでしょう。それとも何か都合の悪いことでもあるのでしょうか。
しかも見逃し放送を観たいのなら、NHKプラスで観ろということらしいのです。『ブラタモリ』そのものは好きなのですけどね、なぜパラビ辺りでやりませんかね。こういう自己保身的な姿勢が大々的な決断を鈍らせ、本来既にピリオドを打っていてもおかしくない大河、そして朝ドラにも大ナタを振るえていないわけなのですが…。
公共放送、民放共々(テレ東の一部を除く)、リスクを恐れて内向きになりがちな姿勢を崩さないのであれば、まだまだ海外市場でのアニメの優位は当分続くことになるでしょう。そもそもTV局自体が多すぎではあるのですが、こういうのを当事者はどのように考えているのでしょう。
(この項終わり)
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