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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『国盗り物語』に見る明智光秀 56

信長の折檻に耐えた光秀は、さらに甲信各地で転戦を重ね、この天正10(1582)年の閏3月11日に武田勝頼は自刃します。しかし中には逃げ出した者もあり、その内の何名が武田氏の菩提寺でもある恵林寺に逃げ込みます。
この寺の長老で、勝頼の父信玄とは旧知の仲である快川紹喜は彼らの引き渡しを拒み、ついに信長は寺も僧も焼くことにして、僧たちを楼門の階上に追い上げ、下から火をつけて彼らを炙り殺してしまいます。尚、快川の

安禅かならずしも山水を須(もち)いず
心頭を滅却すれば火自ら涼し

という偈はこの時のものです。

この時の異臭は半里先の光秀の陣にまで流れて来ました。この快川は美濃土岐氏で光秀とは同族であり、密かに香を焚いて経を誦そうとするものの、信長に知られることを恐れ、同時にそういう自分の小心さを自嘲します。そのような気の小ささで、信長を殺せるかと自問したわけで、実際まだこの主君を殺すというのが、光秀には実感として伴いませんでした。
安土に戻った時は既に夏で、信長は甲信地方を手中に収め、次は四国、関東、そして中国地方を平定するつもりでした。関東には滝川一益、四国には織田信孝、そして中国は羽柴秀吉がそれぞれ指揮官となっており。光秀は久々に戦から離れると同時に、徳川家康のもてなしをするように命じられます。

家康は信長との同盟に従い、東の最前線で織田家に背く者たちを討伐して来ましたが、その家康でさえ今回の論功行賞では、今までの領国である三河と遠江に駿河が加わったのみでした。無論信長の心中も複雑でした。
家康の領国を増やすと織田家をしのぎかねず、また今後も天下平定のために、光秀や秀吉をはじめとする諸将のために、大きな領地を与えねばならず、そのためには功のあった家臣をも罪に陥れていく必要もありました。光秀はいずれ、自分も同じ運命を辿るかもしれないと考えており、秀吉に至っては、このことを既に察して立ち回っていたのです。

秀吉は子がいないことから、信長の第四子の於次丸を養子に貰い、元服させて秀勝と名乗らせます。こうすれば、いずれ自分がどれだけの領地を与えられようとも、いずれ信長の子である秀勝が継ぐことになり、また秀吉本人は日本ではなく、朝鮮をほしいとまで言い出します。厳密に言えば、まず中国地方を平定して上様に差し上げ、その後九州を平定して1年間だけ九州を支配し、兵糧を蓄えてから九州を差し上げて朝鮮に渡るというものでした。信長はこれに大いに気を良くします。
一方で家康ですが、駿河一国の加増でありながら信長に使者を差し向け、いそぎ御礼に参上すると述べさせます。これも家康のいわば自己保身でした。このようないきさつもあり、信長は光秀に手抜かりのない接待を期待していました。

接待の構想はすべて信長によるもので、それを一々光秀に指示するというやり方で、安土城下で新しい道を普請し、家康の安土までの道中は、付近の大名を伺候させて接待させるという念の入れようでした。このために一夜だけの御殿を作ったり、能狂言までも披露するに至ります。
しかも丹波猿楽の梅若太夫にの能が、見劣りがしたので家康の眼前で殴りつけたりもしたため、光秀は驚きます。恩賞の少なさを接待で補おうとしているのは光秀にも理解できましたが、しかし光秀は、既に信長をずるい人間であると、悪意を込めてしか見られなくなっていました。またこの時、秀吉から援軍の要請が届きます。

秀吉は本当のところ、毛利方である備中高松城を水攻めにしており、すべての点で有利に立っていたため、自力でも何とかなる状況でした。しかし信長の性格を知り抜いている秀吉としては、自力で勝つのではなく、あくまでも信長の指揮を仰ぐという形を取ります、一指揮官である自分が、毛利を討ち滅ぼしたともなれば、後で織田家での人間関係が悪くなり、信長からも要注意人物視されることは必至でした。
信長はまず光秀に出陣を命じます。光秀も家康の饗応で忙しかったのですが、この時戦場にいないのは彼のみでした。しかしここでまた驚くべきことが起こります。信長は出雲と石見を斬り取るように命じ、しかも今の領地である近江と丹波を召し上げると言うのです。

甲信地方を我が物とした信長は、自分の同盟軍として戦った家康に駿河一国のみを与え、その代わりに、安土城で大々的なもてなしをします。この饗応役に選ばれたのが光秀でした。信長はこのことに対し、異常ともいえるほどに神経をとがらせ、下手な能役者を家康の面前で殴ったため、光秀は驚きます。
また光秀も、加増が少ない分の埋め合わせを接待で補おうとしている信長を、ずるい人であると考えるようになります。こういう、信長に対するネガティブな見方もまた、本能寺の引き金を引く一因になったと思われます。

しかもその最中に、秀吉から指揮の要請が来ます。秀吉はこの時高松城の水攻めを行っており、彼が本気になれば十分勝てるにもかかわらず、信長に出馬を頼んだのでした。この秀吉は、もし自力で自分が毛利氏を倒そうものなら、後々の人間関係、さらに信長の思惑にどう影響するかまでを考えており、敵に止めを刺すべきは信長であると判断したのです。
そして信長は、まず光秀に中国出陣を命じます。出雲と石見を斬り取るのが彼の役目でしたが、あろうことか、今の領地の丹波と近江を召し上げられ、無禄状態のままの出陣を命じられます。


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[ 2021/05/02 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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