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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『国盗り物語』に見る明智光秀 53

この頃、織田家の家臣の中に荒木摂津守村重という人物がいます。素性は色々言われていますが、この織田家家臣にまで上り詰めたのはかなりの出世と言うべきでした。その村重が謀反を企てているという知らせが届き、信長はあれこれ考えるものの、理由がよくわからず、京にいる宮内卿法印松井友閑と共に、村重の居城伊丹城へ向かいます。
元々村重は池田氏に仕えており、家老になって茨木、尼崎の城をそれぞれ奪うという功績を立てます。また池田氏は足利将軍家と縁があり、そのため村重も幕臣となったその後、信長からその才を認められ、摂津一国を任されていました。

さらに伊丹氏をも追って、その居城伊丹城をもわが物としますが、光秀はこれを高く評価します。さらに村重の家臣団には、高山右近、中川清秀などの人材がいました。仮に謀反が事実であった場合、光秀が攻めている丹波も、秀吉が攻め込んでいる中国地方も、また佐久間信盛が指揮を執っている大阪本願寺も摂津と隣り合っており、これらの作戦に何らかの支障が出るのは明らかでした。
しかもこの場合の謀反とは、つまり毛利氏に寝返ることを意味しており、摂津が毛利軍の最前線となるのみならず、本願寺との連携で毛利軍はさらに巨大になります。

伊丹城は有岡山と呼ばれる丘陵の上にありました。光秀が対面した時の村重はやつれており、かなり苦悩しているように見えました。とはいえ謀反を決意したのであれば、そこまで悩む必要もなく、実際どうするか決めかねているといったところでした。
光秀は長女を村重の嫡男村次に嫁がせており、娘を敵として攻めるのを避けるためにも、村重の説得に当たります。村重は自分に関する風説が色々出ており、そのために鬱屈しているようです。しかし光秀は信長は何とも思わぬこと、以前秀吉が同じような目に遭ったが、直にその風説もやんだことを話して聞かせます。

やがて村重は風説は身に覚えがございませぬ、逆心のお疑い心外に存じますと、信長に伝えてくれと頼みます。信長はそれを聞いて
「祝着」
と笑顔になりますが、実は信長に取ってはすべてが計算済みでした。
村重はいつかは「退治」しようと考えていたものの、今はまだつなぎとめておく必要があり、下手に怒れば村重が態度を硬化させることも見抜いていました。名代として光秀を派遣したのも、必ずや謀反を止めるであろうことも織り込み済みだったのです。

やがて母を人質に差しだすように命じられた村重が、伊丹を出て茨木まで来た時、その決意が揺らぎます。家臣の中川清秀が、一旦疑いを持たれた以上、信長は許さないと言い出し、やがて他の重臣である池田久右衛門、藤井加賀守、高山右近らもこれに賛同して、結局村重は籠城の支度に取り掛かります。
尚この時村重は、自分を説得してくれた光秀への好意として、嫡男の嫁である光秀の娘を離縁して坂本城まで返しています。光秀はなおも、村重の謀反が不可解に感じられましたが、この村重は存外気が小さいということは理解していました。

そのため風説に神経をすり減らし、譜代の家臣や子飼いの秀吉のように信長に甘えられなかった(これは光秀も同じ)のが、このような行動に村重を走らせたとも取れます。しかし信長は尚村重を慰留するように秀吉に命じ、秀吉は黒田官兵衛を送るものの、逆に官兵衛は城内の牢に監禁されます。
ついに信長は立ち上がりますが。みだりに武力を使うことは、かえって敵を利することになりかねず、家臣を懐柔することにし、特にキリシタンの右近には宣教師を遣って説得させます。これにより家臣に見捨てられた村重は単身城を出て、最終的に毛利氏に身を寄せ、親族は悉く処刑されます。

荒木村重と言えば、『軍師官兵衛』の村重を思い出す方も多いでしょう。この中では村重は一介の牢人の時に官兵衛主従と出会い、後に信長に仕えることになります。この時は、妻でキリシタンのだしが、夫の謀反に心を痛め、官兵衛に寄り添う姿が描かれていました。
軍略家でもありましたが、この時の謀反がもとで信長からいわば見捨てられ、単身城を抜け出すことになります。元々信長は、この時点では村重を必要としており、そのため徒に彼を敵に回すような真似はしませんでした。

村重が寝返ろうとしたのは、中国の毛利氏でした。摂津のような地域は、毛利に付くだけでその最前線が東に移動し、信長にはかなりの脅威となったわけです。本願寺攻めの真っ最中の信長には、これはかなり痛いことでした。そしてその後、これは信長の本性と言うべきでしょうか、村重の一族は皆殺しにされますが、籠城の前に実家の明智氏に戻された光秀の娘、静は無事でした。
光秀はこの娘を、重臣で、しかも親族でもある弥平次光春に嫁がせます。時と場合によっては、静も処刑されていたかも知れず、光秀は信長の狂気を改めて感じます。弥平次も、光秀のその気持ちは十分承知していました。


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[ 2021/04/10 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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