大河ドラマそれぞれの作品に、何らかの関連性を持たせられないかというのは今までも書いて来ました。大河と同じ1年物の映像作品と言えば、昔のアニメで1年間放送というのがありました。また特撮物も1年間の放送で、放送終了後に新シリーズが始まります。
実際『仮面ライダー』シリーズの放送回数は、少し前、50回で放送を終了していた頃の大河とほぼ同じです。アニメの場合、毎年違った物を放送してはいましたが、『仮面ライダー』などはそれぞれの放送内容こそ違えど、元々ヒーローであるライダーの活躍を描いているため、大河よりも統一感があり、ライダーを見たいという人の期待には応えているでしょう。
大河の場合、戦国と幕末メインではありますが、様々な時代背景があるため、統一感を持たせるのが難しくなっています。この現状の打開策として、リメイクも含め、主だった時代を一巡した時点でしばらくインターバルを置き、しかる後にまた再開するという方法もあります。
たとえば最初戦国、幕末、源平、赤穂義士物を10年間やった後、何年か置いて、次のラウンドを始めるようにすればいいのです。赤穂義士物が今は難しいのであれば、太平記関連でもいいでしょう。そもそもNHKがどれほど「高品質な作品」を作ったとしても、毎年ではいい加減飽きもくるし、似たような時代ばかり続くのであればなおさらです。
NHKのトップがどう考えているのかは不明ですが、そもそも大河は娯楽作品である以上、如何に視聴者を手放さないかを考えるべきでしょう。少なくとも大河ドラマは同じNHKではあるものの、Eテレの高校講座とは全く違った番組ではあるのです。
特にドラマの場合、ある程度期間を置いてから次の作品を制作した方が、視聴者の期待も大きくなるといえます。つまり「ロス」の時期を作り、数年経って期待度が高まった頃に次の作品を放送するわけです。『半沢直樹』などと同じパターンですね。
それと特撮物は劇場版がありますが、大河には無論それがありません。NHKならではの事情と言えるのでしょうが、仮に大河で固定ファンがついた作品の場合、如何にもそれが物足りなく感じられます。劇場版とまでは行かずとも、好評であった大河のスペシャルバージョンを作るという方法もあります。こういう部分が、NHKは「お客」であり「スポンサー」である視聴者を大事にしていないなと思う所以です。
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