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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『国盗り物語』に見る織田信長 7

ここで信長について少々。岐阜へ戻った信長は、その夜久々に濃姫と寝所を共にします。濃姫は千種越の一件について訊こうとしますが、信長は、お前はつまらぬ事をいう女子になりはてたとだけ言います。まだ35なのに「はてた」はないだろうと思う濃姫ですが、要は、信長は人生には色々なことがあると言いたかったようです。近江絡みで信長は、寝物語の里の話をします。美濃と近江の国境をはさんで、近江側にある小さな村落のことです。濃姫は、何とも艶やかな名前だと言いますが、元々の名前の由来は、そう色っぽいものではありませんでした。

その村の民家には長屋が多く、壁一枚で隣家と仕切られているため、寝ながら隣人と話ができたというのがどうやら本当の意味であるようです。またこの時代より少し後に、千家の当主が近江と美濃、それぞれの竹で茶杓を作り、それを一本の竹筒に納めたところ、同じ筒の中で仲良く寝ているために「寝物語の里」という名が付いたという話もありました。しかし茶道具にそのその名はあまりにも艶やかすぎ、寧ろ美濃と近江のそれぞれの竹で作った、寝物語の里にちなんだというのが実情のようです。

またこの村落からは、街道沿いの山の高さが左右同じに見えるため、旅人がどちらが高いかを見比べながら歩いて行くという意味で、長競(たけくらべ)という名もありました。しかし、信長に取ってはこのような悠暢なことを考えている暇はなく、浅井氏が築いた2つの城砦をどう攻め落とすかに心を砕いていました。尾張ほど豊かでない北近江の浅井の兵は、それ故に強く、一対一では勝負にならないことも信長は熟知しており、結局調略を使うことにします。その役目を命じられたのは秀吉でした。

一方戦場では光秀を使うことにしました。信長に取ってこの2人は「道具」であり、如何に彼らを使いこなすかという点のみを考えていました。人物を見る目、そしてその人物を如何に使うかに関しては、信長は抜きんでており、岐阜城でも、菅屋九右衛門という人物を庶務の担当として使っていました。この菅屋は庶務には長けていたものの、合戦には向いていないことを信長は知っており、だからこそ秘書としての職務を与えていたわけです。ある日その菅屋に、御賄頭の市原五右衛門という人物が、料理人の坪内石斎のことを切り出されます。

この石斎はかつては三好氏に仕えており、信長が三好氏を駆逐した際に捕虜となって、そのまま牢暮らしをしていたのですが、実は京料理、特に将軍家の料理の達人でした。このまま牢に入れておくのは如何にも勿体ないということで、菅屋は信長にこのことを伝えます。信長は如何に将軍家の料理に秀でていようが、特に驚きもありがたがりもせず、旨ければ使ってやると言い、早速石斎は食事を整えます。その膳の吸物を口にした信長は、一瞬妙な顔をしたものの、その後すべての食事をきれいに平らげ、菅屋にこう言います。
「あんなものが食えるか。よくぞ石斎めは食わせおったものよ。料理人にて料理悪しきは世にある理由なし-殺せ」

石斎はそれを聞き、もう一度だけ料理を作らせてくれと頼みます。そしてその翌朝の食事で、信長は再び吸物を口にし、またも妙な表情を浮かべますが、その後膳の上の物を平らげてから、石斎を許すように言います。石斎の最初の料理は京風の薄味でしたが、2度目は調味料をたっぷり使って濃い目の味付けでした。石斎のいう「田舎風」ですが、信長自身都の薄味を嫌悪しており、それ故石斎の最初の薄味に腹を立てたも道理だったのです。しかし味を変えたことにより、この人物は使えると見たわけで、信長とは万事そのような人物であると言うことができるでしょう。

飲み物-キャンドルとワイングラス
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[ 2021/01/27 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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