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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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『国盗り物語』に見る明智光秀 20

義昭は将軍になりたくて苛立ちますが、そのためには根回しが必要でした。織田家は戦国大名としては新興であり、そのため武田や上杉といった家に対し、次期将軍を引き取りたいと伝え、了解を得ておく必要があったのです。また信長の周囲の大名たちと交渉をしなければならず、北近江の浅井氏には妹のお市を嫁がせたためどうにかなったものの、南近江の六角氏は手ごわい相手でした。それやこれやで、義昭の岐阜への動座が決まったのは、永禄11(1568)年7月のことです。

光秀の立場は足利家への連絡官兼儀典係で、義昭に付き従う細川藤孝に、信長はすべて本気でやる人物であることを告げます。義昭を引き取るにしても、朝倉義景のように儀礼的ではなく、必死でそのための工作を行い、さらに上洛という、現時点では不可能と思えることも考えているようです。そのような目的に向かって無我夢中であるという信長の姿勢が、光秀にはすべて本気の人物と映り、例えば閨で女といる時も、本気でいると光秀は語ります。

常に謹直な光秀にしてみれば、このような例えは珍しいと言えました。光秀自身、尾籠な話であるとしながらも、信長は閨で戯れながらも子を生ませることを考えており、その子がもし女であった場合、どの方面の政略に用いるか、そのようなことまで考えていると藤孝に話します。藤孝はおかげで、信長がどのような人間であるか理解しますが、その一方で、信長が最近「天下布武」なる印を使っていることを持ち出します。

この当時、印で自分の理想を表現するというのは、多くの武将の間で流行っていました。しかし天下布武というこの印文は、信長の天下取りの理想をはっきり表しており、その意味で他の大名とはかなり違っていました。藤孝は、義昭を将軍の地位につけながらも、その実、自分がその地位を狙っているのではないかと懸念します。これに対して光秀はこう言います。
「男子とはそうあるべきものではないか」

これが藤孝には意外でした。しかし光秀は、寸尺の地に住んでいても海内を呑む気概がなければ男子とはいえぬと言い、藤孝は、足利家の武権を信長が奪おうとするのはよいことかと訊き返します。しかし光秀は、これはあくまでも気概の問題であると強調します。藤孝は幕臣という立場上、信長の今後の動向が気になるようです。光秀は信長が、現実に足利家の世を奪おうとするわけではないと藤孝を諭します。

一方で光秀は、気概というのは大事である、自分もこの世に生を受けた以上、天下布武の気概をひそかに持っていると言いますが、光秀がこのようなことを言うのが藤孝にはおかしかったのか、声を立てて笑います。光秀は笑いたければ笑えと思いますが、それを表情に出すことはしませんでした。そして岐阜では、義昭を迎える準備が整い、郊外にある立政寺が、義昭のための仮御所に当てられることになります。

いよいよ義昭が岐阜に向かいます。光秀もこの動座に関しては、重要な役割を与えられていました。そして旧知の藤孝に会った光秀は、信長が常に目的を持ち、それに向かって邁進する人物であることを知った藤孝は、信長が最近「天下布武」なる印を使っていることを話題にします。この当時、印で理想を表す大名は多いものの、信長のこの印文は天下取りを意味しており、幕臣である藤孝は、信長が将軍の地位を狙うのではないかと気になっていました。

光秀は、それはあくまでも気概の問題で、信長が将軍の地位を狙うことなどありえないと言いますが、この「信長の野望」は、それからほどなくして現実のものとなります。無論この時点ではまだ、将軍となるべき義昭を擁して上洛するべく、信長は自分の計画を実行に移しつつありました。また光秀の方は、この前に濃姫に目通りした際に「世に志のある者は穏和でない」と言い、今度は自分にも気概があると言い出し、徐々に変化が窺われるようになります。

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[ 2020/09/17 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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