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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ >  『草燃える』の義経と人物描写

『草燃える』の義経と人物描写

以前、1979年の大河『草燃える』関連投稿で、源義経について触れたことがあります。その時、この大河の義経はどちらかと言えば短慮で、兄頼朝の命令に従わないと書いています。というわけで、その『草燃える』のDVDを観てみたところ、やはり少々軽くて、これでは朝廷の思うままにされそうではあります。ただ今回観たのが、壇ノ浦合戦後の義経が登場する第3編であるため、それ以前の義経に関しては、また改めてDVDを観たうえで書きたいと思います。

その義経ですが、京で英雄視され、兄の許可を得ず勝手に任官を受けてしまいます。そのことで兄と対立すると、御所に乗り込んで後白河法皇に院宣を迫ります。無論それ以外にも、頼朝の神経を逆なでするが如きことをしており、この辺りにこの人物の無謀さが出ています。結局頼朝は義経を討とうとするものの、先を読んでいた義経は一旦は勢力を取り戻します。しかしそれも束の間、今度は自分が追われる身となります。後は史実のように奥州に身を寄せるに至りますが、総集編ということもあり、そこまで詳しく描かれているわけではありません。他の源平物や『炎立つ』の各エピのDVDの方が、このいきさつについては詳しく描かれており、その意味でせっかくの鎌倉物でありながら、総集編しかないのはちょっと勿体ないなとも思います。

そして頼朝の奥州攻めですが、この時義経終焉の場に義経の銘の矢が落ちていたことで、頼朝は床にひざまずいて涙を流します。これで思い出すのが、原作で義経がこの頼朝に初めて会った際に、兄上は涙を浮かべた、優しい人だと全成に話す場面です。しかし全成は自分の時も涙を流したと言い、暗にその涙は本心ではないかもしれないと、この弟を牽制するのですが、義経は真に受けてしまいます。その義経が亡くなってから、恐らく本心からであろう涙を頼朝が流すのは、ちょっと皮肉な話です。ところでこのシーンもそうなのですが、この大河は、どちらかといえば情に訴えるような演出が散見されます。

静が舞を奉納する際の、頼朝にいわば当てつけるような態度もさることながら、頼朝の長女大姫が、妊娠している静に向かって、お腹の子が男だったら殺すだろうから、逃げるように言い聞かせるシーンもまた然りです。とりわけこの大河は、大姫の描写に尺を割いている感もあります。この大姫が成長し、入内のいわば下見のような形で上洛した際、京でかつての婚約者、義高が乗り移ったような人物と会ったり、異次元空間でかつての義高に出会ったりと、何やら奇怪な描写が登場します。この辺の展開は正直微妙です。その後彼女は発狂したようになり、自分で自分の髪を切り刻むという不可解な行動に出た挙句、二十歳でこの世を去ることになります。無論物語の進行上、こういうのは確かに必要ではあるのですが、比較的女性目線だなと思われるところがあります。

それから北条政子が、嫡男頼家と対立しますが、この時はまだ病気の頼家を看病したりと、母親らしいシーンも登場します。しかし、同じ岩下志麻さんが演じている『独眼竜政宗』のお東の方になると、息子の食膳に毒を盛ったりするなど、かなり歪な親子関係になります。無論これは、戦国時代という時代背景も大きく関係してはいるでしょう。

あとやはり思うのが、この大河のセリフの多くが現代語であるため、その点で大河らしからぬ印象を与えてしまっています。女性同士の会話、特に大姫が「私、…なのよ」などと言うのは、現代ドラマというか朝ドラ的です。『真田丸』でも、きりが現代語を使っていましたが、この場合は彼女のみがそうであったこと、狂言回し的な役割であったことから納得はできました。ただし、きりの場合は朝ドラというより月9のイメージでした。

それと『国盗り物語』でもそうでしたが、この当時の映像だと、カツラやヒゲの継ぎ目などが、どうしても目立ってしまいます。致し方ないことではありますが。

またこの時代、当然ながら鎌倉という武家政権の中心地が独特のオーラを放っています。しかし何週間か前の『太平記』のアンコール放送で、「鎌倉炎上」を放送していたことを思うと、何やら無常さを感じずにはいられません。

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[ 2020/09/08 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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