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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ニッコームック『真田丸』完全読本のインタビューに関して その1

前から折に触れて書いてはいますが、ニッコームックの大河ドラマガイドブック(完全読本)の比較に関して。まず『真田丸』からです。このニッコームックを初めて購入したのが、この2016年放送の『真田丸』からなのですが、理由としては、NHKのガイドブックとは趣の違った編集、構成に加えて、ストーリーの用語解説が豊富なのも挙げられるかとは思います。無論中には、そこまで説明しなくてもいいと思われるものもあるにはありますが。

このニッコームックの大河読本の構成ですが、大雑把に説明すると、まず松平定知氏のゆかりの地巡り、キャストのインタビュー、時系列ごとの大河を知る10のキーワード、ストーリーダイジェストと続き、その後が脚本家やプロデューサーのインタビューとなっています。さらに登場人物のおもしろエピソード、大河絡みの史跡に続いて地元の名物が紹介されていますが、今回主に書きたいのは、この脚本家やプロデューサーといった、意思決定に関わるスタッフのインタビューです。

まず脚本の三谷幸喜氏。信繁を主人公にした理由として、敗者に惹かれること、しかし滅びの美学にはしたくないことが述べられており、さらにきりがある意味狂言回し的な存在であることや、可能な限り史実に近づけたいと言ったことも語っています。この時に、通常の大河よりも軽妙でユーモラスなシーンが多くなっている点への言及がありますが、それについては後述します。
またこのインタビューでは、信繁の人生を描く以上、やはり講談の幸村でなく信繁でないといけない、また基本的に傍観者であるといったことにも触れています。この辺りが『大河・真田昌幸』のイメージを抱かせる一因であるように思えます。加えて、信繁の観ていないことは描かないというルールを適用しているともあり、それゆえの「超高速関ヶ原」であったわけです。
またこれは三谷氏自身の体験が大きいのですが、信繁に近い人々や出来事は丹念に描き、家族団らんツールとしたいとも話しています。無論今の時代、これは実現できそうでしかしできないことでもあるのですが、ご本人の希望としては復活してほしいとのこと。

そして制作統括の屋敷陽太郎氏。『新選組!』が取り持つ縁で今回も一緒であること、最近の学説を積極的に採り入れることなどに加えて、以前三谷氏のコメントとして取り上げた、「天下取り」とは実は後付け理論で、武将たちは参日を必死に生きていたということもここで語られています。また異分野、たとえば高木渉さんのような声優とか、栗原英雄さんのように舞台メインの人を参加させる意義があることとか、大河ドラマはその時々で斬新なことに挑戦して来たからこそ、50年以上も続いて来たことなども述べられていますが、ただ問題は「どのように」斬新であったかであり、中には残念ながら、斬新の意味をはき違えた作品もあったと言えます。

あとチーフディレクターの木村隆文氏のインタビューでは、氏族ごとのカラーを演出、コミカルなシーンの撮影、気持ちの変化に対する表現法の難しさなどが出て来ます。気持ちの変化というのは、三谷氏の場合会話に含まれてしまうことがあるため、誰がどのように気持ちを変化させたかを、しっかり表現しておかないと、辻褄が合わなくなる由。コミカルなシーンに関しては、三谷氏自身がこのように話しています。
「ドラマの雰囲気は、僕が書くこともあって、通常の大河ドラマよりも軽妙でユーモラスなシーンが多くなっているかもしれません。(中略)歴史上の人物も泣いたり怒ったり笑ったりするわけで、彼らを人間として描いた結果、ユーモラスな場面が増えるということなんです」
「ふだん喜劇を専門につくっているので、僕の作品だというと、どうしてもおふざけのイメージが先行するようで、『新選組!』も史実を捻じ曲げているというというご批判をいただきました。でも、僕はそのように書いたつもりはなく、できるだけ史実に近いかたちのなかで、自分の想像力をふくらませて1年間ドラマを描いたという記憶しかありません」
実際、如何にもな三谷カラーはありましたし、片桐且元のパワポ地図と思しきものも出て来たりするのですが、ただ『清須会議』とは一線を画していたとは思います。

その他にも音楽の服部隆之氏や、題字の狭土秀平氏のインタビューもありますが、意思決定とはまた異なるのでここでは割愛します。おしなべてこの『真田丸』スタッフのインタビューに関しては、三谷カラーをどう捉えるか、「斬新」とは何であるのかなどやや疑問と思われる点もありますが、その他は概ね同意できるものでした。尚、これは前編のインタビューであり、後編にも一部スタッフのインタビューがありますので、それはまた改めて。

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[ 2020/08/27 00:25 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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