fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ >  『国盗り物語』に見る明智光秀 14

『国盗り物語』に見る明智光秀 14

六角氏が寝返ったのは、三好三人衆の勢力に恐れをなしたためでした。このため次期将軍候補である義秋を追うことになり、既に琵琶湖南端の坂本に兵を集結させていました。しかもこの義秋の「御所」がある矢島でも、矢島同名衆なる集団が六角氏に内通しており、一刻の猶予もならない事態となっていたのです。光秀は弥平次をはじめ家来たちを指揮し、荷造りを急がせます。弥平次は自分は館に残って、敵を斬り防ぐつもりでしたが、光秀から、命を粗末にするなと諭されます。

しかし義秋は、大名たちからの献上を受けている内に家財道具が増え、とてもすべてを持っては逃げられないと光秀は判断します。そして彼は、めぼしい荷物を船に載せて、対岸の堅田で捨てるように弥平次に命じます。元々この堅田を本拠地とする海賊、堅田衆は琵琶湖の一大勢力で、彼らを荷物で手なずけてしまえと命じ、自分は義秋のそばへ行きますが、幕臣たちの多くはこのような修羅場を経験したこともあまりなく、かなり落ち着かないようです。

そのような中で、細川藤孝のみが和田惟政の配下である甲賀衆に指示を出し、甲賀衆も山野に慣れているだけあって、きびきびと働いています。しかし藤孝も、荷物が多すぎることを懸念しているようです。さらに悪いことには、義秋がこれらの荷物にかなり執着しているのです。義秋自身、無一文で寺を脱出しただけに、財宝への執着心も並々ならぬものがありました。藤孝は、義秋が幕臣の言葉を受け入れないため、光秀に義秋を説得するように頼みます。

義秋は光秀を見て、例によって軽々しいほどに喜び、自分には仏天の加護がある、そちは毘沙門天の化身かなどとまで言います。そんな義秋に光秀は、六角勢が一万の大軍であること、小細工を用いず、一直線に退去すべしと説き、義秋も光秀にすべてをゆだねます。そこで光秀は、義秋の身辺にある多くの財宝を捨てるように進言しますが、案の定義秋は不機嫌になります。しかし光秀は、いずれ日本国をその手にする公方様なれば、これらの財宝は塵芥のようなものだと語気を強めます。

義秋も何とか光秀の忠告を受け入れたため、光秀は藤孝と相談して、この御所の財宝の半分を堅田衆に、残り半分を矢島衆を名乗る地侍にくれてやることにします。そして矢島衆に、これらの財宝をやるから後追いはするなと文をしたためます。無論彼らにこれらの品々を略奪させ、時間を稼ぐ目的もありました。それやこれやで、やっと義秋を乗せた船は琵琶湖に出ます。その時満月が上り始め、湖上を明るく照らします。

この日は八月十五日であり、歌人でもある藤孝が、そろそろ月の出であると言ったその矢先の出来事でした。波が月に照らされて輝き、義秋の側近の一人である智光院頼慶は、これが落ちゆく身でなければどのようにいいかと口にしますが、藤孝は、落ちゆく身だからこそ趣があるのだと答え、かつ哄笑します。光秀はこの言葉に、改めてこの人物の大きさを見る思いがしました。これによって船の中の空気が落ち着き、義秋がそれぞれに歌を詠むように命じます。

その中でも光秀と藤孝の歌は、当然というか群を抜いていました。そして義秋は自作の漢詩を、いささか自信なさげに吟じ始めます。
「江湖に落魄し、暗(ひそか)に愁を結ぶ
孤舟一夜、思悠々
天公もまたわが生を慰むるやいなや
月は白し蘆花浅水の秋」
やや格調には欠けるものの、頭の働きは小器用というのが、この詩を通して光秀が見た義秋像でした。

しかし義秋は自らを客観視でき、さらにその自分に、適度のもののあわれを感ずる情緒感覚があることから、信長よりはいいと光秀は思っていました。ここで信長が出て来るのも妙な話ですが、信長が詩歌を作ったという話を光秀は聞いたこともなく、およそ合理主義一点張りの理詰めな人物と解釈していました。しかしその時、藤孝が光秀の袖を引きます。沖合から、どうやら敵とも見える篝火が七つ八つ、こちらの船に近づいて来ているのでした。

六角氏寝返りにより、大急ぎで荷造りをして逃亡する義秋一行ですが、光秀は何かと邪魔になりそうなその荷物を捨てるように義秋を説き伏せます。その荷物は、堅田衆と矢島衆のいわば買収に使われました。何とか船に乗り込んだ一行は、折しも中秋の名月ということもあり、歌や詩をしばし楽しみます。この辺りは如何にも室町将軍とその家来といった雰囲気です。義秋の詩を耳にした光秀は、ここが信長と違うところだと、またも関係のない信長を比較対象に持ち出します。

尤も義秋は、荷物を捨てるのをかなりためらったようでもあります。確かに無一文で奈良一乗院を抜け出し、将軍候補として各地の大名から献上を受け、やっとそれらしき身分になったかと思っていたのに、またそれを手放さなければならないわけで、光秀もこれには、何と器量に乏しいといくらか失望したようです。ともあれ何とか船に乗り込んで一息ついたのはよかったのですが、今度はまた別の船が接近して来ます。

ところで先日NHK大河枠で放送された特番ですが、生憎録画はしているもののまだ観ていません。従って感想も先になることをお断りしておきます。

飲み物-アイスコーヒーブラック
スポンサーサイト



[ 2020/07/28 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud