慶応3年10月。仁、佐分利、そして咲の3人は龍馬を救おうと京へ向かう。佐分利は、野風の出産時にも世話になっていて、今や仁の片腕的存在だった。途中のとある宿場で、村人たちの治療に仁と佐分利は駆り出され、その一方で咲は、たまたま出会った風を装って、3人を尾行していた兄の橘恭太郎と会い、家に戻るように諭されていた。
一方龍馬は京にいて、新政府にどのような人物がふさわしいかを考えていたが、関白の部分だけが○○○と伏字になっていた。龍馬はそこに徳川慶喜を入れるつもりだった。しかし本人は政府に入ろうという気持ちはさらさらなく、海の向こうに行ってみたいといい、護衛を務めていた長州藩士、東修介に今後の身の振り方を尋ねたところ、東は今後も護衛をしたいという。
仁たちは京に入り、伏見の寺田屋に投宿した。その様子を見ていた恭太郎は3人を尾行する。残り少ない日数の中で、3人は手分けして龍馬を探したりもするが、なかなか見つからない。しかし15日当日になって、東修介と会った3人は、近江屋に風邪のため引きこもっている龍馬を訪ねることができた。
とにかく京を出てくれと頼む仁。そこに中岡慎太郎が訪ねて来て、一行は寺田屋へ向かった。その後、大久保に龍馬の居所を教えられた見廻組が近江屋に行くが、龍馬の姿はそこになかった。寺田屋で一同は軍鶏鍋をつつくが、仁はそれどころではなかった。
ようやく寺の鐘が鳴り、15日が終わったことを知った仁は、龍馬と差しで話す。ことの次第を納得した龍馬は、今後の抱負を語る。しかし仁が話しかけようとした次の瞬間、例の頭痛が襲ってきた。龍馬は咲を呼ぼうとして階下に降りる。
その同じ頃、恭太郎は寺田屋の周囲をうかがっており、護衛のため外に立っていた東修介に怪しまれる。また、先に宿を後にした中岡は、何者かに斬られ、寺田屋に残らなかったことを悔いつつ絶命した。
階下に降りた龍馬の目に飛び込んできたのは、数名の武士を相手に奮闘する東だった。東の相手の中には、恭太郎もいた。東は龍馬に気を取られた隙に腕を斬られてしまう。龍馬は、自分に刀を突きつける恭太郎を諭そうとするが、その恭太郎の太刀を払おうとした東の刀が、龍馬の額に命中した。
その頃江戸では、三隅俊斉がペニシリンの許可証を捏造して悪事を働いていた。その結果仁友堂に役人が来て、ペニシリン作りに携わっていた山田純庵を連行してしまう。
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