まず先日の「禅宗の寺院と武将の学問」で、称念寺を称名寺と書いていたのを訂正しています。それから他の記述も一部直しています。それから、もし三谷幸喜氏が『麒麟がくる』の脚本を担当していればの件ですが、それについてはこの1つ前の投稿で触れています。またこの投稿で、山本耕史さんがもし光秀を演じた場合のキャストについて書いています。
「土方歳三」が演じる「明智光秀」のキャストを考えてみると
尚この投稿でのキャストはこうなっています。(敬称略)
明智光秀-山本耕史
斎藤道三-内野聖陽
帰蝶-波瑠
斎藤義龍-細田善彦
明智光安-生瀬勝久
織田信長-岡田准一
羽柴秀吉-濱田岳
足利義輝-藤木直人
三淵藤英-栗原英雄
細川藤孝-西島秀俊
煕子-黒木華
個人的に本木雅弘さんが道三を演じる際、ちょっと力が入っているかなと思ったことに加え、私としてはやはり、染谷将太さんと信長のイメージが今一つ噛み合わないと思うせいもあるでしょう。本木さんは明智光安の方が向いていたようにも思われます。
そして染谷さんですが、先日放送の信長の新説を扱った、『歴史秘話ヒストリア』の「ノブナガ万華鏡」の中で、信長は自分のイメージではない、だから違う信長をやると思ったといったことを述べています。確かに染谷さん、何かやらかしかねない雰囲気はあります。子役時代に出演した『相棒』の「
目撃者 」の演技で既にそれを感じますが、それと信長が天下を取るために成し遂げたこととは、やはりいくらか違うような気がしています。
大体においてこの番組は大河の番宣的なところがありますが、私が一番見たかったのは、やはり『国盗り物語』で信長を演じた高橋英樹さんでした。次の日曜の大河枠特番が、『国盗り物語』と言うのもあるのでしょう。20日の『ブラタモリ』の一乗谷編再放送も、それを意識してのことかと思われます。実際高橋さんの、あの「是非に及ばず」の間の置き方は印象的でした。
この高橋さんを始め、様々な大河で多くの俳優さんが信長を演じて来ているため、私としてはそういった俳優さんたちから、信長の1つのイメージを作り上げており、それが今の大河の信長に馴染めない一因でもあります-これは私の周囲にも似た意見があります。何より現存の信長の肖像画が本物であるのなら、やはりこの人物はああいう細面細身のイメージだったと思われます。
そういう意味から信長の外見は従来通りで、内面を多少変えるのであれば特に異存はありませんでした。ただ内面のみならず、外見もそれまでとかなり変えているため、それが観る側に違和感を生じさせたのではないかと思います。 実際「麒麟がくる雑考11」で、私はこう書いています。
信長を今までと違うイメージに描こうとしていていて、言っては何だがとっちゃん坊やのようになっている。やはり今までの大河で培われた信長のイメージは大きく、その辺りも活かしながらそれまでとは違う方向に持って行くべきだった。また平手政秀が意外に出て来ないのが残念
この場合特に
「やはり今までの大河で培われた信長のイメージは大きく、その辺りも活かしながらそれまでとは違う方向に持って行くべきだった」
を言いたかったのですが、なぜそれができなかったのでしょうか。またここでとっちゃん坊やなどと書いていますが、実際どこか色物的にも見えてしまいます。無論染谷さんに対して悪気はないのですが、この信長の設定はどうにも疑問ありです。
無論今までも、例えば『風林火山』でGacktさんが上杉謙信を演じるなど、かなり思い切ったキャスティングもあったのは事実ですが、この場合勘助と由布姫の話がメインであったとは言え、正統的かつ当時の非情さをも描いた戦国大河であったせいか、そこまでの違和感はありませんでした。
それとこのヒストリアの明智光秀ですが、なぜか制作サイドとしては、本能寺の変の首謀者のイメージが強いと考えているようです。ただそれは事実であり、なぜそれに至ったのかがもっと描かれてしかるべきと言うのは今までも書いて来ました。そもそも総集編であるにしても、『国盗り物語』を観たことがある人なら、光秀がそうなるには、理由があったと言うのはわかるでしょう。
無論『国盗り物語』の場合は信長の性格が一因ですが、最近は信長もまた、そこまで熾烈な人物ではなかったという説も出ているわけです。ならば一層なぜその結果に至ったか、それをドラマの中でも、もっと視聴者に納得させる必要があるかと思います。実際彼のやった一番大きなことは、本能寺の変ではあるのですから。それと医学を学んでいた説が登場しますが、これは数年前から言われているようですね。
この番組は確かに信長の今までとは違った一面、光秀の新説の紹介にはなってはいますが、やはりこれだけではどうにも物足りなさが残ります。それから信長ではありませんが、室町将軍に関しては書籍を購入しているので今度調べる予定です。
あとこの大河では斎藤義龍が意外と描かれていませんが、この人物と美濃の内政を考えると、道三がなしえなかったことが見えて来ると思われます。大河絡みで今までの説を覆すのなら、この人物にも注目するべきでしょう。
(2020年6月19日及び26日加筆修正)
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