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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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昭和48年の『グラフNHK』より

『国盗り物語』の本能寺の変、当時の『グラフNHK』(現『ステラ』)によると、まず「破局迎える信長・光秀」とあります。破局などとあると男女関係のようですが、それはともかく。これでは本能寺に至るまでのいきさつが、本編の写真つきで説明されており、そして最終回の本能寺の変のシーンも登場しています。11月発売であれば、まだ最終回には間があるように思えるのですが、早々と紹介されているようです。

この記事によると、本能寺に至った直接の原因は、例の甲州征伐中での光秀への折檻となっています。さらに恵林寺焼き討ちにより、快川紹喜が焼死します。この人物は土岐氏の出身であり、光秀に取ってはそれも辛いものがありました。
さらに中国攻めの援軍を命じられるものの、それまでの領地を召し上げられてしまいます。中国に向けて出発した光秀は、愛宕山でくじを引いた結果、凶が何度も出たことから神仏に運をゆだねるのを止め、腹心の者にのみ胸の内を明かし、そしてついに老の坂、沓掛を越えて京へ向かいます。その次のページには、原作者の司馬遼太郎氏と海音寺潮五郎氏、当時国学院大の教授だった桑田忠親氏と作家の辻邦生氏が、信長と光秀の人間像を語っています。次に「思い出のあるばむ」として、名場面の写真がいくつか掲載され、その下に脚本の大野靖子氏のコメントがあります。

大野氏によれば
「なぜNHKの人たちがこんな熾烈なドラマを女の私に与えたのか、今もって不思議でたまらない」
とあり、さらに
「明智光秀も、もし織田信長というすさまじい革命児に出会わなければ、後世逆賊の汚名も残さず、彼なりの理想主義で乱世を終わらせることができたかもしれない」
「『殺らねば、殺られる』の極限に追い込まれ、生涯相入れることのなかった異なる資質との争いの果て、本能寺に信長を討った光秀を思う時、それは現代にも通じる人間関係の縮図のような気がして痛ましく、今もなお、光秀の怨念が、私の胸の中で暗い炎を吹いている」
ともあります。
今年の大河の「今にも通じる」には疑問を感じる私ですが、この「今の時代に通じる」には納得できます。特にこの大河の信長の描かれ方は、光秀のこの無謀とも言える行動を、導き出すためのものだったとも取れます。
また
「信長に出会わなければ、彼なりの理想主義で乱世を終わらせることができたかもしれない」
にもうなずけます。これは『国盗り物語』に見る明智光秀で書いていますが、彼がもし江戸時代に生まれていたら、能吏として生涯を終えていたでしょう。

ところでこの当時、どうやら大河ドラマという呼び方はなかったようです。同じ昭和48年の、別の『グラフNHK』には、大型時代劇と書かれています。このことから考えると、1980年代中期に近現代物の大河が制作され、その一方で作られた時代劇が「新・大型時代劇」であるのも納得です。それと同時に、やはり大河とは「時代劇」であるのだなと思わされます。『花神』のガイドブックには大河ドラマストーリーとあることから、70年代半ばか後半頃にこの言葉ができた、あるいはNHKが公式にこれを使うようになったと考えられます。

この「大型時代劇」関連記事は、それまでの大河の名シーンが載っており、テレビ評論家の佐怒賀三夫氏が文を書いています。それによると
「NHKという公共放送が、その良識のシンボルとして、自信を持って全国の日曜日夜の家庭に送り届ける、いわば倫理復活の『国民ドラマ』なのである」
「周到に準備され、綿密に選び抜かれた脚本と人材とにより、一回一回、精魂こめて作られていった作品は、テレビそのものの評価の流れを大きく変える」
「正月の『道』で儀式に始まり、再び暮の『道』の儀式に終わるという、日本人的倫理観に根ざした生活サイクルと符合する」
となっています。しかし昨今の大河を見るにつけ、その当時と比べてかなりの変化が生じていることも否定できません。今や民放番組の方が視聴率を伸ばしており、大河そのものを観ない人も増え、さらに私は、2クールにしてはどうかとさえ考えています。1年を通じて主役をできる人物は、やはりそこそこ限られると思われるので。

それにしても、近藤正臣さんの明智光秀は様になっているなと思います。この後今年に至るまで、様々な俳優さんがこの人物を演じて来ていますが、この光秀は登場回数も多く、如何にも室町的な教養人らしい端正な雰囲気があり、さらに悪役でない光秀の先駆けとなっているせいもあって、一種の理想形のようにもなっています。それゆえ後の作品で演じている俳優さんは、往々にしてこの人と比較されるようです。
それで思い出すのが、『シャーロック・ホームズの冒険』、所謂グラナダ版ホームズで主役を演じたジェレミー・ブレットです。彼があまりにも完璧なヴィクトリアンのホームズを演じたのと、この場合多少だぶるような気がします。現に『シャーロック・ホームズ語辞典』のグラナダ版の項には
「次に『原作そのもののイメージ』でドラマ製作される時には、このグラナダ版と比較されるので大変だろうなあ、と今から思っている」とあるほどです。

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[ 2020/05/22 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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