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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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大河ドラマの現代化と時代(歴史)劇のえぐさに感じる旨味

先日そしてその前と、大河ドラマのセリフを現代語にしてみましたが、実際大河の中には、内容的にはほぼ現代ドラマと言っていいにも関わらず、セットと衣裳がその当時の物だけと思われる作品もあります。これも女性が主人公の作品に多く見られますが、夫婦が主人公の場合にも、しばしば現代的な感覚が持ち込まれることがあるものです。
ある程度はやはり現代風にする必要があるのでしょう。今の感覚とあまりにも乖離した設定とか、斬り合いで血飛沫が飛ぶような描写というのが、受け入れられにくくなっているせいもあります。私としては、大河とか時代劇などであれば、それはそういうものだと受け止めていいのではないかとは思います。昭和の半ばごろの時代劇をDVDで観たりすると、かなり凄い描写が出て来たりしますもしますし。無論その当時はそれでも特に問題はなかったのでしょう。時代劇は面白いのですが、特に大河の場合週一と頻度が高めでもあり、そのため作るのに制約がかかってもいるように見えます。

そんな中で、特に『風林火山』は、主人公ものっけから薄汚れた感じだし、乱捕りとか斬り合いもあり、そういった描写を受け入れられる人が主に視聴したのかと思います。この大河は、当時の戦国物としては珍しく年間視聴率が20パーセントを切り、その翌年の『篤姫』が24パーセントであったことを思うと、大河ファンは『篤姫』的な物を求めているとも取れます。しかしこの『風林火山』の生臭い描写、それでもまだ抑えた方ではあるでしょう。特に先日ご紹介した大森寿美男氏の、
「私が描きたいのは、そのとき生きていた人間たちのリアリティであり、”におい”なのかもしれない」を踏まえた描き方でもあるのですが、無論これは、三谷氏の言う当時の人々の感覚と相通じるものもあります。
それぞれ作風は異なりますし、如何にもといった感じの戦国的えぐさは、『風林火山』の方がより強いでしょう。尤も『真田丸』も昌幸をはじめ、徳川家康とか直江兼続の設定は、結構それに近いものはありました。

大河とはやはりそういう部分がないと、非日常を観る面白さがなくなってしまいます。結局『おんな城主 直虎』にしても『麒麟がくる』にしても、ベースは現代的と思われ、それに戦国時代らしき要素をスパイス的に入れていても、「そのとき生きていた人間たちのリアリティ」はやはり感じ取りにくいのです。というか、最初から平和な世の中が来るといった発想が前提だと、死に物狂いで戦うことの意味も薄れてしまいます。
以前『半沢直樹』を引き合いに出したことがありますが、民放のこういったシリーズの方がちょっとえぐさがあり、大人のためのおとぎ話になっているところがあります。現代ドラマ、時代劇に関わらず、主人公がもう少しダークサイドに堕ちるとか、年齢と共に暗さが増して行く、あるいはもっとヒール的な人物と出会って絶えず衝突して行くといった描写の方が、主人公の人生を描くうえでも面白くはあるでしょう。

その一方でNHKは、昔の時代劇をリメイクして放送するようです。

日本映画史上に残る金字塔、最高のキャストでドラマ化!
スペシャル時代劇「十三人の刺客」
(NHK ONLINE)

この『十三人の刺客』は、昭和38(1963)年に制作された映画で、1990年にTVドラマ化され、2010年に再度映画化されていますし、その2年後には舞台化もされています。1963年版では片岡千恵蔵さんが島田新左衛門を演じており、その新左衛門の甥を里見浩太朗さんが演じていますが、実は里見さんは今回のこのドラマにも出演しています。殺陣がかなりあるようですが、時代劇ならではの味を出してほしいものです。特に延期に関する記述がないところを見ると、既に収録済みなのでしょう。
しかし「十三人」と言うと、どうも『鎌倉殿の13人』を連想してしまいます。三谷さん、脚本の資料集めは順調なのでしょうか。今は外になかなか出られないから、現地での情報収集ができにくいかもしれませんね。

ところで現代化とはまた違いますが、特に幕末大河などで方言がわからないと言う人がいる一方、戦国のも方言で会話させるべきという人もいるようです。しかし幕末大河でさえわかりづらいという人がいるのに、それより数百年前の時代であればさらにわかりにくく、しかも研究者がどの位いるのかとも思います。
実は幕末大河でも、純然たる方言ではなく、多少のアレンジを施してはいるようです。これは、『西郷どん』で方言指導をし、また自らも江藤新平役で出演した迫田孝也さんがそう話していました。私もこの『西郷どん』の薩摩弁、そして『龍馬伝』の土佐弁はいくらかわかりましたが、『八重の桜』の会津弁は最初の内はよくわからず、何度か観ているうちに段々と理解できるようになりました。よく大河放送終了後の「みなさまの声」で、方言がわからないという意見もありますが、継続して観ていれば、それなりに意味は通じるようになるとは思うのですが。

それから今年の大河には、ジャニーズのタレントが出ないのがいいという書き込みだかツイートだかを目にしたことがあります。しかし徳川家康役の風間俊介さん、この人はジャニーズの所属です。かつてジャニーズJr.に在籍したこともあります。ぱっと見それらしい雰囲気ではないのですが、ジャニーズ・ネットの中にプロフィールもあります。実は私も、この人がジャニーズだと初めて知った時は正直驚きでした。

飲み物-温かいカフェオレ
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[ 2020/04/23 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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