まず、昨今の状況を踏まえてという意味もあるのでしょう。『JIN-仁-』の特別編が4月18日から放送予定です。
TBS「JIN-仁-」特別編を3週連続放送、大沢たかお「神は乗り越えられる試練しか与えない」
(スポニチアネックス)
ちなみに放送日、放送時間は以下の通りです。
4月18日(土)午後2時~4時54分
4月19日(日)午後2時~5時
4月25日(土)午後2時~4時54分
4月26日(日)午後2時~5時
5月2日(土)午後2時~4時54分
5月3日(日)午後2時~5時
※一部地域を除く
やはり大沢さん主演で、2015年に公開された『風に立つライオン』も、この『JIN-仁-』に見られる医療への姿勢、現代日本と比べて、薬や機材の入手が困難な中での、人命を救う生活を描いています。というか、これ自体「アフリカ版仁」のようなものですが。
それにしても、この映画の監督が三池崇史氏とは意外でした。
それから先日の大河関連分、少しですが訂正しています。見直してはいるのですけどね…。で、女性の描かれ方について今少し。夫に対して色々と提言するのは、女性主人公以前、『利家とまつ』や『功名が辻』辺りから、いくらかそのような雰囲気になっていはいました。また『秀吉』などでも似たようなシーンはあったかと思います。個人的に『功名が辻』は、千代の戦を嫌う姿勢と、夫の一豊が戦での働きを経て、最終的に一国一城の主になるという面とで、かなり相反するものがあったと思われます。それもあってか千代は
「戦は憎むけど夫の出世は願う」
女性として描かれており、どこかダブスタという印象を受けるには受けます。実際彼女は戦で親を失っており、一豊の母の法秀尼に育てられたという設定になっていますが、何もそこまで戦を嫌うスタンスにする必要もなかったでしょう。あるいは目の前で起こる殺戮は嫌だが、自分の見ていないところでなら許すという意味にも取れかねないのですが。
2000年代後半から、2010年代後半にかけての女性主人公大河は、こういった夫婦大河をさらにエスカレートさせたと思われます。それまでは、夫の存在もあってそこまで表に出なかったものが、当の女性本人が主人公になったため、かなり表面化するようになり、それが如何にもおかしなものに見えました。また夫婦大河であれば、夫の知名度もあってそこそこ名の知れた女性が準主役的存在でしたが、女性主人公の場合、あまり知られていないとか、ほぼ無名のような人物が出て来て、それに興をそがれた人もまた多いでしょう。
それから女性主人公ではありませんが、『天地人』もお船の存在がかなり強く、兼続の兜の「愛」にまで口を挟んでいたのはやはり妙です。そもそもあれは愛染明王の「愛」といわれており、兼続があれこれ迷いながら決めたわけでもないでしょう。この『天地人』も、上杉をかなりきれいな存在として描いたこともあり、戦国大河としてやや面白みを欠きました。何よりも直江状の設定とか、徳川家康のタンコブとかもちょっと失笑物でしたし、上杉と真田の関係は「真田丸と天地人比較」というタグで書いていますが、これもちょっとないだろうなと思わせるものでした。こういう描き方のまずさ(と思われる)を失敗と呼ぶのなら、NHKは過去何度も失敗しているのですが、それを教訓にできているのでしょうか。
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