先日の「三谷氏の動画」の続きです。この動画なのですが
三谷幸喜「最高の大河ドラマに」と意気込み!
(NHK ONLINE)
如何にも「らしい」というべきか、13人の覚え方を披露したり、北条家を『ゴッドファーザー』や『サザエさん』になぞらえたり、さらに最後の方で、「俺ちょっとヤバい」とか「すねに傷持つ身」の人はオファーを断ってくれとか、まあこの人でないと言えないことでもあります。最後のはNHKの代弁をしているようにも見えますね。『いだてん』と『麒麟がくる』はその意味で教訓になったはずです。
ところで同じページで紹介されているもう1つの記事では、三谷氏のコメントが
「この時代は本当におもしろい。おもしろいドラマ、おもしろい物語の要素が全部詰め込まれている時代です」と「おもしろい」の連発で始まり、「僕の頭では想像もつかないようなドラマが、この鎌倉時代に実際に展開していて、それを大河ドラマとして手掛けられるのは、本当に脚本家冥利(みょうり)に尽きると思っております」と続いています。いつもの三谷節といえばそうなのですが、まだ放送2年前ながら、観る側が注目したくなるのはうまい方法だなと思います。
一方で『青天を衝け』、さらには『麒麟がくる』関連記事にも「今のこの時代どう進むべきか、この大河にお手本がある」的な記述がありましたが、大河ドラマは畢竟娯楽作品です。言っては何ですが、なぜああいうお説教じみた「今を生きるための参考」を大河に求めるのか、その意味がまるでわかりません。逆に辛気臭い印象を受けてしまいます。
しかし何度も言うようですが、後にこれが控えていて、来年のは本当に大丈夫なのかとついつい考えてしまいます。近現代が舞台ということもあり、スペシャルドラマの方がやはりいいのではないかとも思いますが。
尚三谷氏の大河は、『真田丸』の時は
軍師官兵衛
↓
花燃ゆ
↓
真田丸
と続いていましたが、今回は
麒麟がくる
↓
青天を衝け
↓
鎌倉殿の13人
の順となっています。
つまりいずれも、2つ前が戦国、そして1つ前が幕末から近現代というのが共通しています。ただ『鎌倉殿の13人』が戦国でなく、鎌倉であるというだけです。
ところで今回、久々に舞台が鎌倉時代となりましたが、それ以外であまり大河化されていない時代もありますし、また既に何度も大河化された時代でも、さほどに登場していない著名な人物がいます。もし今後もNHKが大河を続けようと考えているのであれば、その辺りを是非とも吟味してほしいと、またしても言いたくなってしまいます-別に、そのすべてが必ずしも1年である必要はありませんので。
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