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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『麒麟がくる』雑考1

先日『麒麟がくる』第3回のあらすじ関連で、人間の男とキツネの娘が結婚する話が登場しています。所謂異類婚姻譚ですが、『今昔物語集』にも似たような話があり、また『御伽草子』にも「木幡狐」という、キツネの姫が人間と結婚する物語があります。この話の舞台が美濃であるのなら、恐らくは『日本霊異記』に出て来る物と考えられます。ここで人間の男がキツネの娘に「来つ寝」と言ったことが、キツネの語源になったともいわれています。

ところでこの駒の、自分を助けてくれた武士の話や、光秀が「麒麟がくる」と説明したりつぶやいたりするシーンが、毎回のように出て来る気がします。こういうのは、何回かに1度の方が寧ろ効果的であるように思います。そもそも大河のタイトルというのは、主人公の名前をそのまま用いたものが多く、また中には原作となった作品のもの(太平記など)もありますが、これらのタイトルのわかりやすさに比べると、「麒麟がくる」はタイトルとしては抽象的であり、実体をつかみにくいものです。たとえば光秀が後年信長に出会い、信長のやることを目の当たりにして「麒麟が来たのか」などと言うのであれば、それは納得できます。しかしまだ具体的な現象を伴わないうちから、頻繁に「麒麟が」と言うのは、ちょっとくどくならないでしょうか。

あと脚本の池端俊策氏が、ニッコームックのインタビューで「光秀は戦国時代の裏街道を歩いた人の典型」と語っていますが、この言葉にも引っ掛かります。裏街道という言葉の第一義は、まっとうでない生き方ということで、博徒とか渡世人のような人々を連想してしまいがちです。無論恵まれない生き方という意味もありますが、ならば光秀という人は本当に「恵まれない」人だったのでしょうか。この大河が従来とは違う光秀を描くということであれば、そういう恵まれない、常に信長の後塵を拝するという光秀像を、打ち破るイメージもまたあったはずなのですが。

また同じインタビューの、「信長や道三を通して見える光秀像」という小見出しの部分で池端氏は、信長は弟信勝(信行)を殺した異端児だが、実は母の土田御前が信勝を可愛がっていたと文献にあり、そのため信長は母の気を引こうとしたとも語っています。母に溺愛される弟とその兄の対立という、戦国大河に多いパターンではあるわけですが、これは既に40年以上前に大河化された、司馬遼太郎氏の『国盗り物語』の原作でも似たようなくだりがあり、そのせいかちょっと今更感もあります。そもそもここで池端氏が口にしていることは、大半が『国盗り物語』後編そのままのように感じられます。無論光秀の人となりを見て行く過程で自然とそうなるとは思われますし、同じ文献をベースにしているせいもあるかとは思います。

それと長谷川博己さんが、線が細くて地味な印象があるせいか、武将というイメージが未だ今一つ湧いて来ません。山本耕史さん辺りが演じていたら、また違ったのかもしれません-この場合、もうちょっと才に走る感じの光秀になりそうですが。また池端氏といえば『太平記』の脚本担当で、あちらは最初から高氏が獰猛な闘犬に引っ張り回されたり、家を出て京に行く途中で、打倒鎌倉幕府を掲げる日野俊基と出会ったりと見せ場が多かったのですが、今回はまだ、それほどまでの山場は出て来ていないのがちょっと残念です。(2020年2月7日一部修正)

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[ 2020/02/07 00:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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