先日の続きになります。まずツイッター関連ですが、要は対象(この場合は『麒麟がくる』)が好きだというツイをタグ付きでいくつも流して行けば、おのずと肯定的なツイは多くなって行きます。その意味で、客観的な指標になりうるかどうか疑問が残ります。またこの大河を観ている人すべてが、ツイッターを利用しているとは言えないわけです。ツイッター利用者の中で、なおかつ『麒麟がくる』の関連ツイートを流している人に限られるわけで、視聴者すべての意志を反映しているとは、あながち言い切れない部分もあります。
その意味でやはり視聴率は無視できません。無論この場合、タイムシフト視聴率や総合視聴率、あるいは地方によってどのくらい差があるのかも公表した方がいいとは思いますが。一般に北海道は大河の視聴率が低いといわれてもいます。そもそも大河での実況ツイートは、ツイッターが一般化してからは毎年のように行われていたかと思いますが、話題になったのは『おんな城主 直虎』や『いだてん』ではないかと思います。この場合、特に後者はツイートは多いが視聴率が低いという現象が起き、これがでんでん現象ではないかとメディアが報じたこともあります。ところで『麒麟がくる』第2回のリアルタイム視聴率は17.9パーセントで、前回から1.2パーセント下がっています。ただこの日は『ポツンと一軒家』は放送されていません。
それから衣裳関連です。前回黒澤和子さんが衣裳を担当した『西郷どん』の場合、吉之助はアースカラー、正助(一蔵)はグレー系、糸はブルー系といった感じで、それぞれのキャラに応じた色が決められていました。江戸時代なので色は控えめです。
今回もそのようにしているとのことで、ドラマを制作する以上それは理解できます。ただしその場合、何もあのような色にする必要はなかったと思います。ガイドブック、特にニッコームックの完全読本を見ると、当時の文献には原色を使った着物が多いと黒澤さんは語っています。しかしその原色とは、言っちゃなんですが、ああいう蛍光マーカーのような色だったのでしょうか。特に庶民とか雑兵の服装にそれが目立つような気がします。ある程度身分が高い武士などの服装は、それほどではないように感じられます。
しかもこのためにわざわざ布を染めたりもしたということで、その努力は買いますが、その前に色使いについて考えて頂きたかったです。でないとこういうのも、単なる制作サイドの自己満足で終わってしまうのではないでしょうか。
(画像は『西郷どん』公式サイトより)
スポンサーサイト