今回もまた大河関係です。
来年のはともかくとしても、再来年でまた近代物というのはやや難があります。近代の政財界を描くのであれば、本来は大河と切り離すべきかと思います。やはり大河は侍の一生であり、その意味で近代まで引っ張るのなら、大河ではありませんが、せめて『坂の上の雲』までかと思います。それでなくても、大河の主人公候補がざっと挙げただけでもこれだけいるのです。
島津義弘
楠木正成
最上義光
北条泰時
北条早雲
今川義元
長曾我部盛親
大内義隆
前にも触れましたが、楠木正成は多少難しいかもしれません。しかし描き方によっては、南北朝時代、さらにそれを引きずった室町時代に関心が高まるきっかけにはなりそうです。近代の人物をどうしても描きたいのなら、その人のメンタリティや黒い部分をもう少し前面に出していいでしょう。でないと、それこそ朝ドラと変わらなくなってしまいます。
朝ドラといえば、先日に『いだてん』にカップヌードルらしき物が登場したとのことです。しかしカップヌードルは、1971年発売のはずです。これは『まんぷく』でもそう描かれています。ということでちょっと調べたところ、実は商品化されずに終わった明星食品の「明星チャーシューメン」だったようです。カップラーメンの先駆け的存在ですが、容器の耐油性に問題があって市販されなかったらしいのです-しかしその当時、オリンピック関係者が本当にそういう商品を食べていたのでしょうか。念のため明星食品のサイトを見たのですが、この商品には触れられていませんでした。
ところで何度も書くようですが、この『いだてん』は視聴率が伸びないなとやはり思います。マニアック過ぎるのが難で、既に観なくなっている人が多いからでしょう。大河はNHKで民放ではない、だから視聴率は関係ないという意見もありますが、やはり数字はその番組の評価基準にはなると思います。本当は総合視聴率がわかればいいのですが、ビデオリサーチのサイトで見る限り、特にここ何か月かは総合視聴率ベスト10に入った回があまりないのが現状です。それにNHKの受信料を払っている、つまり番組制作の資金を出しているのは視聴者であり、その意味で視聴率に言及する権利はあるでしょう。
大河だけでなくドラマ全般にいえることですが、伏線回収にこだわる人もそこそこいるでしょう。私もこのブログで大河の伏線に関して書いていますが、そこまでこだわるかというとまたちょっと違います。最初からこれのみを目当てにするのではなく、後で振り返った時に、あのシーンはあれの伏線だったと思い出すくらいでいいかと思います。そもそも伏線回収、先に振っておいた話題を後の展開につなげて行くのがどれだけ興味を惹くかは、個人差もあるでしょう。あまり伏線回収至上主義で、その答え合わせに終始するのも何だかなあという気がします。
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