先日、ラグビーのシックスネーションズについて少し書いています。このシックスネーションズというのは、イングランドとスコットランドの試合(テストマッチ)に端を発しています。この試合の優勝杯をカルカッタ・カップと呼んでいます。これはインドのカルカッタのフットボールクラブが寄贈したものです。やがてアイルランド、ウェールズも参加するようになり、1910年にフランスが参加して、ファイブネーションズとなります。これは1999年まで続きます。その後2000年からイタリアが参加して、今のシックスネーションズとなりました。尚アイルランドは、ワールドカップで日本と戦ったため、ご存知の方も多いでしょうが、南北の区別がありません。そのため試合前の国歌は、ラグビー専用の物が流れています。
一方で南半球の4か国対抗(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)、これも元々はニュージーランドとオーストラリアの定期戦で、ブレディスローカップの争奪戦でした。始まりは1931年とも1932年ともいわれています。このブレディスローとは、ニュージーランドの総督の名にちなんでいます。今は日本を含む海外でも行われるようになっています。1995年のワールドカップ後、南アフリカが参加してトライネーションズとなり、さらに2012年にはアルゼンチンが参加して、現在の形になっています。これを運営しているのがSANZAARで、スーパーラグビーもここの運営によるものです。ラグビーカレンダーでは南半球に属する日本が、これに参加するかどうか、現時点ではまだ定かではありません。
ところでこれらの試合も、以前はNHKBSで放送されていましたが、今はシックスネーションズはWOWOW、南半球4カ国はJSPORTSとなっています。以前NHKBSで放送されていた時、解説の砂村光信氏でしたか、こういうのがあるのが羨ましいと語っていたことがあります。ならば日本も同じような選手権を作ればいいと思ったものですが、その割に日本協会はあまり乗り気でなかったようです。その当時まだ、代表を頂点とするシステムが確立されていなかったこともあります。それはともかく、その後日本、アメリカ、カナダと香港によるパシフィックリム選手権(現パシフィックネーションズカップ)が作られ、現在は日本や北米2国、サモア、トンガ、フィジーといったティア2の国によって試合が行われています。
スポンサーサイト