1993年にJリーグが発足した頃、サッカー雑誌が週刊となったことがありました。『サッカーマガジン』は、ベースボール・マガジン社で3つ目の週刊メディアとなりました。(先行週刊メディアとして『週刊ベースボール』、『週刊プロレス』)しかしその後サッカーマガジンは隔週刊となり、今は再び月刊となっています。恐らく理由の一つとして、ネットメディアの台頭があると思われます。90年代前半は、インターネットよりも紙媒体の時代でした。
しかし2000年代に入ると、この2つの置かれた位置は逆転し、よりリアルに情報を得ることができるネットメディアが優勢になります。なお『サッカーダイジェスト』も週刊での発行となりましたが、今は隔週刊となっています。またかつて発行されていた『ワールドサッカーマガジン』は今は休刊しています。尚『ワールドサッカーダイジェスト』の方は、今も発行されています。
ネットメディアにより、紙媒体は少なからず影響を受けがちになります。しかし『週刊ベースボール』が隔週刊化するかというと、現時点でそれはなさそうです。つまり先行スポーツというのは固定ファンが多く、紙媒体であっても一定の売り上げがあるといえるのでしょう。またネットをあまり使わない年齢層が、ファンの中で多数派を占めるか否かも関係するようです。
サッカーの場合、90年代にバブル的な人気を誇ったのは事実ですが、その後ネットメディアが出現したこと、さらに人気がいくらか落ち着いて来たことが、紙媒体の進出に歯止めをかけたともいえます。日本の場合、野球があり相撲があり、その他ラグビーを始め様々なスポーツが存在することを考えると、たとえばサッカーがスポーツの中でも主流の国とは、事情がかなり異なるといえるでしょう。
ラグビーが今後一定以上の人気を得て、清宮氏が提唱するプロリーグが軌道に乗ったとしても、紙媒体にそう大きな変化はないかもしれません。また『ラグビーマガジン』の場合は、『ラグビーリパブリック』というネットメディアがあり、随時更新されているため、敢えて紙媒体を購入したくないというのであれば、そちらのみを閲覧するという方法もあります。時と場合によって増刊号を出せば、大体のケースはカバーできそうです。今回のワールドカップのように、自国開催の場合は他誌の増刊号という形で、臨時に特集号を出すという方法もあるのです。
これはTVでも同じことがいえそうです。スポーツに不可欠な生中継は、今までは専門チャンネル(JSPORTS)、一部地上波という形で行われて来ました。ラグビーの場合、大体それで間に合ったといえます。しかしラグビーが数字を取れると見込んで、今後一時的にラグビー中継を行う地上波局が新規参入して来る可能性もあります。しかしその体制を持続できるのかどうか、運営サイドは考えておくべきでしょう。
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