1つ前の投稿にも書いていますが、予選リーグが台風や地震の影響で中止となった場合は、試合中止となります。これは選手や観客の安全、あるいは次の会場への移動などを考えると、やむを得ないことかもしれません。しかしやはり試合をファンは観たいわけですから、もう少しどうにかできなかったのかとは思います。地震は確かにやむを得ないでしょうが、台風は1日か2日で元に戻るわけですから、いくらかの修正は可能でしょうー無論台風15号のような例もないとはいえませんが。そもそも今年はなかなか気温が下がらず、このため台風が発生しやすい状況にあるといえます。この日本の気温及び湿度の高さについて質問されたイングランドのワインマステル・コーチは
「気象条件はこちらも相手も同じだし、その中でやるしかない」
と語っています。しかし、早く気温が下がってほしいものです。秋という実感がなかなか湧かないので。
さて、明日はいよいよ日本とアイルランドの試合です。無論選手は勝ちに行くでしょうし、私も勝ってほしいとは思います。しかし現実には、そう簡単に勝たせてくれる相手ではないでしょう。スコットランドとの試合を観るとわかりますが、これは一言でいって我慢比べで、選手の消耗もいつもより激しいと思われます。今の代表はスタミナがかなりあると思いますが、日本が得点させてもらえない可能性も十分にあるし、下手をすれば完封されてしまうかも知れないのです。相手をどうやって走らせずにおくかも大事でしょう。それとやはりセットプレイで不利になると、かなりリスクが大きくなるようです。すべての勝負にいえることですが、如何に相手を利することなく、自分たちに取って有利になる状況を作り出せるかで、それがどこまで可能か、その能力が問われる試合でもあります。それともし負けたら、マスコミが全面否定しないかという点も気になります。
それと「ブリストルの奇跡」、あれは確かに日本ラグビー史の中でも画期的ではありましたが、今回はそれを一度脇に置いておく方がいいかも知れません。あれも要は、南アが日本を甘く見ていたことが一因ではありました。もし南アでなくニュージーランドだったら、もっと隙のない試合をして来た可能性もあります。確かに明らかな格上、優勝候補から勝利をもぎ取ることは話題性があるし、それが一時的であれ注目されることにつながります。ましてそれまで勝利とは無縁に近かっただけに、今なお話題になるのも無理からぬことでしょう。ただし今回やらなければならないのは、地元のプレッシャーの中で、本気で来るであろう相手に対して、如何に泥臭く勝つかということであり、それによって如何に一皮むけたチームになるかということではないかと思われます。
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