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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『相棒』第14シーズン第7話「キモノ綺譚」

今日は『相棒』関連をアップします。『葵 徳川三代』については、明日以降となります。

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ある日杉下右京は、月本幸子の身柄を受け取りに警察署へ赴いた。彼女は風呂敷包みを持ったまま、あるマンションの前を何往復もしていて、不審者と思われて通報されたのだった。その包みの中身は女物の着物だったが、裏地をめくったところに、奇妙なメッセージが口紅で書かれていたのである。

「いつかおまえがそうしたように、あたしもおまえを殺したい。でも、できない。もどかしい…。幸子」

月本幸子はそれを元の持ち主に戻そうとするも、何と言っていいかわからず、迷っていた所を通報されたのである。杉下はこの背景を調べ始め、この着物を売ったのが着付け教室の講師の上條愛であることを突き止める。

杉下と冠城は愛に会うが、当の愛は、双子の姉妹の幸子が書いたものだろうと言う。冠城は名刺を裏返し、姉妹の母の絵美がやっているクラブの連絡先を書いてくれと言う。上條幸子はそこで働いていた。2人はそのクラブ「アルヘナ」で幸子を待ったが、その日、店では今日子と名乗っている幸子は現れなかった。そこで冠城は、近所の店で食事をしてから出直したいと言い、絵美に頼んで名刺の裏に、店の名と地図を書いてもらう。

そして翌朝、マンションの部屋から当の幸子が弟の吏玖(りく)を連れて現れる。待ち構えていた杉下と冠城に対し、幸子はごみを捨てた後、吏玖を学校に送り出してから2人と会う。幸子は例の文章に対し、単なるポエムであると答える。そこで冠城は三度名刺を裏返し、お得意のポエムでも書いてくれと幸子に頼む。幸子はショートヘアの愛と違ってウェーブのあるロングヘアだったが、それはウィッグのようだった。自宅に戻った幸子は、愛との交換日記を書き始める。部屋は2人で1室を使っていた。

鑑識の米沢が調べたところ、着物の文章の筆跡と幸子の筆跡が一致した。幸子といえば、花の里の女将も「さちこ」だと米沢は言い、杉下はそれが気になったようで部屋を出て行ってしまう。また冠城は、杉下と幸子の関係を怪しむ。ともあれ杉下はその夜花の里に行くが、月本幸子が小学校時代の双子の男の子の話を始め、クラスは別々だったが、時々入れ替わっていたと話す。愛と幸子は見かけはあまり似ていないと杉下は言い、大人になれば髪型や服装は別々になるという彼女の言葉にあるものを感じ取る。

杉下は幸子は実は愛で、髪や化粧を変えていただけではないのかと疑う。しかし特命に来ていた角田は、筆跡が違うのだから別人だろうと言っていた。そこへ米沢が来て、それぞれの名刺についていた指紋が全く同じだったと伝える。双子でも通常指紋は異なるものであり、それが全く同じであるということは、愛が幸子になりすましていたとしか考えられなかった。しかしここで引っ掛かるのが、2人の筆跡が明らかに異なる点だった。

そこで2人は吏玖に訊いてみることにするが、杉下は子供が苦手だった。それでも下校する吏玖を追跡するが、吏玖は2人を巻こうとする。なかなか思うようにならない吏玖に駄菓子を買ってやり、何とか聞き出したところ、幸子はメガネ、つまり杉下が好きだと言い出す。昨日会った幸子は杉下のことをメガネさんと呼んでいた。やはりあれは幸子だったのである。吏玖は道草しているとママから叱られること、ジュン君が来るからという理由で帰ってしまう。

吏玖は愛にいわれて、嘘をつくようにさせられているのではないかと2人は疑い始める。しかし戻って来た2人を待っていたのは、捜査一課のコンビだった。吏玖にあれこれ聞いたことで母親の絵美が警視庁に抗議を入れ、その結果2人に監視がつくことになった。特に法務省から預かっている冠城が監視対象だったため、杉下は単身で出かけ、暇になった冠城は自分の名札を作るが、杉下のよりもかなり大きめだった。特命には染まらない方がいいですよと言う伊丹の言葉をよそに、冠城はコーヒーを入れようとするがその時携帯の着信音が鳴る。

電話は月本幸子からだった。伊丹たちがまだいたら、女友達からの電話のように振る舞ってほしいと言って、杉下の言葉を伝える。それは6時に、ロイヤルタワーホテルのラウンジで落ち合いたいということだった。杉下は冠城と手分けをして、冠城は絵美が経営するアルヘナ、自分は自宅マンションに行って、2人が同一人物か否かをはっきりさせるつもりだった。同一人物ならどちらかが不在だからである。杉下は自宅のインターフォンに出た吏玖から、愛は今幸子だからどこにいるか知らないといわれる。同じ頃、冠城は激怒した絵美に平謝りだったが、そこへ今日子を名乗る幸子が現れる。

杉下は上條家に上がり込み、双子の姉妹の部屋を見ていたが、吏玖とゲームの続きをやるようにせがまれる。杉下は「ジュン君」について訊くが、どうやら学校の友達でも親戚でもなさそうだった。ママに叱られるからと、吏玖はその話をやめてしまう。そこへ冠城から連絡が入り、店の幸子は紛れもなくあの時の幸子であると言われた杉下は、自宅には愛はいないと伝える。2人は深夜、家に戻って来た絵美と幸子を出迎えて、多重人格、つまり解離性同一性障害の話を始める。ある時は愛、ある時は幸子である存在の姉を、吏玖は物心ついた時から受け入れていた。

2人の筆跡が一致しなかったのも、吏玖が嘘をついていたわけではなかったのも、愛の解離性同一性障害がそもそもの原因だった。そのため部屋には、愛と幸子それぞれの生活感が存在していたのである。愛と幸子は今も戸籍上は存在しているが、実は愛は子供の頃、誤って幸子を殺してしまっていた。絵美はもし幸子が蘇生しない場合、愛が罪の意識を持って生きるのを恐れて、幸子の遺体を竹林の奥に埋め、幸子は遠い親戚の所へ行ったと言い聞かせてすぐに転居し、その後も2人の娘がいるように見せかけて暮らしていたのである。その中で愛の中に幸子の人格が芽生えて行った。

幸子が交換日記をつけていたのも、愛の時と幸子の時、それぞれ記憶を残しておくためだった。愛はある程度2人の存在をコントロールできるようになり、例の文章も幸子の人格になっていた時に書いたものだったのである。愛は着物を返してほしいと言い、幸子もそれに応じた。愛が幸子を死亡させたことは子供ということで罪に問われず、絵美の死体遺棄も時効になっていた。しかし幸子の死亡届未提出は、法に触れるかもしれないと杉下は話す。

解離性同一性障害には治療が必要だが、今は折り合いがついていると愛は答える。杉下はこの場合、成人女性であっても幼い男の子の人格が現れると言い、ジュン君は何者かと尋ねるが、愛はママに叱られるからと言って去って行く。その後吏玖はジュン君とゲームを楽しむが、そのジュン君はまぎれもなく愛自身だった。

後日、出勤して来た冠城は、自分の名札が杉下のと同じ大きさに削られているのに気づく。しかし右京はこう言った。
「不統一は精神衛生上よくありません」

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以前、サヴァン症候群を取り上げた『相棒』第7シーズン最終話「特命」をご紹介したことがあります。今回も精神疾患絡みですが、こちらは解離性同一性障害です。この疾患は、自分以外の人格が複数現れる、所謂多重人格と呼ばれるものです。主人格と交代人格があり、この場合愛が主人格、幸子とジュン君が交代人格であると考えられます。実際、交代人格が現れた場合はこのエピのように筆跡とか、あるいは嗜好や言葉遣いも変わるといわれています。また交代人格の時の記憶が、主人格に戻った時には途切れるため、この中で愛と幸子が交換日記をつけていることは納得できますし、さらに異なる人格であるため、実際に2人が暮らしているかのような、それぞれの生活感が部屋の中に現れることもうなずけます。ちなみにアルヘナとはふたご座の恒星のことです。

ところでこの中で、吏玖に事情を聞こうとした杉下がこう言います。
「(子供は)理屈が通用しない、時として意表をつく行動に出る」
だから苦手だというわけですが、これは正に『ガリレオ』の湯川准教やミス・シャーロックと同じです。無論湯川のように、蕁麻疹が出るほど苦手というわけでもなく、ミス・シャーロックのように、真っ向から対立するわけではなさそうですが。その杉下が、不統一は精神衛生上よくないと言い切るのはむべなるかなです。

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[ 2019/08/25 23:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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