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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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葵徳川三代徒然-18

慶長6(1602)年、秀忠と志乃の子長丸が早世します。これによりお江は男児を産む決意をします。また前田玄以、小早川秀秋も相次いで世を去ります。この年押し詰まった頃、淀殿の妹であり、お江の姉であるお初が、家康の許を訪れます。この時お初は、姉の淀殿の振る舞いに言及し、さらに淀殿の顔を立てることとして、千姫の早期の輿入れを促します。家康はそれに応じ、またお初の、新年の大坂城への参賀を受け合います。しかし家康は翌慶長7(1603)年正月は、伏見城で諸大名の参賀を受け、大坂行きは2月8日まで延長することになります。さらに征夷大将軍宣下の儀のため、本多正信が片桐且元に、秀頼を臨席させるように申し出ます。当然ながら、淀殿の心中は穏やかではありません。関白の職を公家に返上したのみならず、今度は源頼朝に倣って家康は幕府を江戸に開き、関東から国政を行うことを目論み、このために自身の家系を源氏に改めたとあって、淀殿は「僭上の沙汰である」と家康を罵り、またこれをはねつけなかった片桐且元を弱腰と非難します。

家康が江戸に幕府を開くことをお江と千姫に知らせた秀忠は、千姫の婚礼がこの年夏に決まったことを伝えます。千姫は母を江戸に残すのを気に掛けるものの、お江は懐妊していることがわかります。さらに家康の側室、お万もまた懐妊していました。そして家康の征夷大将軍宣下が行われますが、無論淀殿も秀頼も、その祝宴に姿を現そうとはしませんでした。一方でお初は淀殿を訪ね、世の大名が徳川になびいていることを姉に伝えますが、淀殿は太閤殿下なら許すはずもないこと、千姫との縁組も中止だと伝えます。しかしお初は、この縁組は太閤殿下のご遺言、さらに浅井家の血を残すのは母お市の方のご遺言であると言い、婚礼が行われる夏までは自重するように諭します。そして江戸では、阿国歌舞伎をお江と千姫母子、お茶阿の局と千姫の叔父の忠輝母子が見物していました。その後忠輝は会食中に家康に冷遇されている自分を嘆き、母にたしなめられるも、日頃の母上の言葉を伝えたまでのことと言い、お茶阿の局をうろたえさせます。

お江は秀忠に、身重であるにも関わらず、千姫の輿入れに同行して淀殿と会うと言い張り、承諾させます。母子は東海道を西へ進み、5月15日に伏見城へ入ります。家康が子供たちと、豊臣子飼いの大名たちの子との縁組みをさせているのが、淀殿には面白くありませんが、お江が同行していると聞いて、自分やお初に会いたがっていることを悟ります。その後千姫は祖父家康に会い、自分が人質であると忠輝に言われたことを告げますが、家康はそれを否定します。さらに五郎太丸や長福丸といった、千姫に取っては年下の叔父たちを紹介し、もう一人生まれてくることを伝えますが、千姫にはそれがぴんと来ないようです。その後お江は産気づきますが、今度も生まれたのは女児でした。秀忠はそれを嘆きますが、実は秀忠も阿茶局と大姥局の計略により、侍女の静と二人きりにされてもいました。やがて浅井三姉妹は何年ぶりかに再会し、淀殿は秀頼同様、浅井家の血筋を引く千姫に、血筋を残すように諭した後、7月28日に秀頼と千姫の婚礼が行われます。

男児を産む決心をしたお江ですが、今度も生まれたのは女児でした。ちなみに嫡男家光(竹千代)が生まれるのは、この翌年のことになります。このせいもあり、家康は五郎太丸を秀忠の養子にすることまで考えるようになります。その家康ですが、千姫にそなたの年下の叔父じゃと、この五郎太丸と長福丸を紹介しますが、千姫はどこか不思議そうです。この当時、年下の叔父や叔母などそこまで珍しくもなかったと思われますが、秀忠に側室がいないことに加え、お江がこのことを千姫に話していないことも関係しているでしょう。実際千姫に同行する決意をしたのも、義父の家康が恐ろしいというのがその理由で、そう思わせる一因として、忠輝が歌舞伎を観た後の発言が挙げられます。しかしこの忠輝、ますます人好きのしない若者に育っているようです。ところで千姫も妹珠姫同様、「ままごとの道具」を持参していいかどうかお江に尋ねています。

さて西に浅井三姉妹あり、東に阿茶局と大姥局あり。この大河に出て来る女性は、若い侍女や側室を除けば、女傑といったイメージのおばさまたちであるのが特徴です。実際お江も家康から、身重であるのに上洛するとは女傑であると言われています。面白い大河といえば合戦が多いとか、男同士の陰謀めいたものが何らかの形で登場するといった点が、その条件として挙げられるでしょう。しかしこういう女優さんたちが出て来るのもまた、見ごたえがあるといえそうです。三姉妹のうち小川真由美さんは『武田信玄』、岩下志麻さんは『草燃える』、『独眼竜政宗』で、それぞれ気が強く癖のある女性を演じているせいもあります。この中で一番癖が強くないのは波乃久里子さんで、それゆえ調停役的なお初にふさわしいといえるでしょう。『江~姫たちの戦国~』も無論浅井三姉妹ですが、この意味でかなり雰囲気が違っています。

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[ 2019/08/03 00:58 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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