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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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容疑者Xの献身3

前回の続きです。この作品に登場する石神は、実年齢よりも老けてみられる感じの人物で、部屋にはインテリアらしきものは少なく、本と資料であふれています。しかし、流石に湯川が天才と太鼓判を押すだけあり、数学にかけては天才的な才能を示します。その才能が、マイナスの形で働いたのが、この富樫慎二殺人事件の隠蔽といえます。

実際石神は、完璧に隠蔽できると踏んでいたのでしょう。何よりも、靖子、そしてその娘の美里が、自分の指示通りに動いてくれていたからです。しかし湯川は、草薙や内海から事件の概要とを聞いており、ある結論を導き出します。それは、
*石神は殺人はやっていない
*ただし隠蔽はする
*隠蔽が難しい時は、警察の追求を何とか逃れようとする
この3つです。そして、事実はその通りでした。元々石神は大学時代、大学院に残って研究を続ける予定だったのですが、家庭の事情でそれがかなわず、高校の数学教師になりました。しかし大学2年の時、四色定理の証明方法を模索していて、既にそれは発表されているという湯川に、あの方法は美しくないと答えます。こと学問に関しては、かなりこだわりのある人物でもあり、そのこだわりがこの隠蔽工作でいかんなく発揮されたともいえます。後の方で石神が、「幾何の問題に見せかけた関数の問題」と口にするのは、正にこの殺人と隠蔽を意味していたはずです。

つまり、石神にとって犯罪の隠蔽は、花岡母子を庇うと同時に、自らが考え出した隠蔽方法の具現例でもあったわけです。それがうまく行くことで、自らがどのような刑を言い渡されようとも、その結末に何らかの形で満足できるはずでした。しかも靖子に、自分は彼女に命じる権利があるとまでいっているわけです。しかし、最後の最後になって、靖子が自首して来たのを石神は目にし、大声で泣きわめきます。靖子が自首して来たということは、それが失敗に終わったことを意味するものでもあったからです。こういう、隠蔽を如何に成功させるかがテーマである以上、やはりこの原作が物議を醸したのも無理からぬことではあります。面白い視点だなとは思いますが。

そんな石神は、一方で登山を趣味にしていて、湯川を雪山登山に誘います。その途中の山小屋で、石神はこのようにいいます。
「今登らないと一生機会がない」
既にこの時点で、石神は自首を覚悟していたとも取れます。また湯川が自分は君の友達だといっているにも関わらず、「僕には友達はいない」などと答えたりもします。なのに、途中で転んで斜面を滑り落ちてしまう湯川に手を貸し、ガスが晴れるまで少し待とうといい、登山をするうえでは好きパートナーであることを示したりもします。石神のこういう多面性もまた、隠蔽をするうえで起こりうる様々な障害を予測し、それへの対応策を練ることに大きく貢献したのかもしれません。

ところで、この雪山の山頂に着いた時、石神はこうもいいます。
「あの答えは美しくない」
これは事前に湯川から、「何も解けない問題を作るのと、それを解くのとではどちらが難しいか。ただし必ず答えはあるものとする」という宿題を出されており、それに答えたわけですが、恐らくこの時点で、湯川が自分の隠蔽にうすうす気づいているということはわかっていたでしょう。

最後の方で湯川は石神にいいます。「そんな素晴らしい才能を、こういうことに使うべきではなかった」

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[ 2015/06/29 00:20 ] ドラマ ガリレオ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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