先日の
その主人公は誰? でも書きましたが、大河にはやはり、主役に向く人と向かない人がいるのは事実かと思います。
主人公としてふさわしい人物といえば
為政者または著名な武将 軍師を含む彼らの家臣 彼らとつながりのあった商人、または、武士ではないが士分の人物 この3つでしょう。特に1と2に該当する人物で、ある程度名が知れていればまずまずといえます。
その反対に向いていない人は
女性
中には、主人公となれるだけの知名度の高い女性もいますが、それでも1年でなく半年で十分かと思われます。その人物自身が天下を取ったわけではなく、また合戦に出たわけでもないからです。2クールの方が密度の高い作品ができるでしょう。ただし、朝ドラの時代劇版のようになるのは避けたいところです。また2010年代のように、男女1年おきにというのも考えものです。これでは、女性主人公の知名度が低くなるのも無理からぬ話です。
無名の男性
たとえばある地域では郷土の英雄的な人物でも、全国的な知名度が今一つという人もいます。今年の『いだてん』も、主人公の知名度という点ではこれに該当します。こういう人も半年単位で描いた方がいいでしょう。また、今まで何度か脇役的に登場していて、その人物を主人公にしたいけれど、1年ではちょっと厳しい場合も半年でまず描くという方法でいいでしょう。それが好評だった場合は、1年物にするという方法もあるのです。
剣豪
1971年の『春の坂道』と2003年の『武蔵 MUSASHI』は、どちらも剣豪と呼ばれる人たちが主人公です。ただ剣豪とか剣術家と呼ばれる人たちは、軍師とはまた異なっており、自らの力で如何に剣術を極めるかが本来の姿であると思われます。『春の坂道』の柳生宗矩のように、後で大名に取り立てられるのであれば納得できますが、むしろ一介の剣士そのものを描くのであれば、『塚原卜伝』とか『柳生十兵衛七番勝負』のように、BS時代劇や今の土曜時代ドラマがふさわしいのではないでしょうか。
しかし実際半年大河は検討するべきではないかと思います。隔年で1年物と半年物を交互に放送してもいいでしょう。
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