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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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ミス・シャーロック第3回「ヘッドハンターの素顔」

ある著名な科学者が、電気ショックを受けて廃人同様になります。何かのパスワードを聞き出すのが目的のようですが、一体何のパスワードなのでしょうか。そして、シャーロックに依頼に来た玲子をヘッドハンティングした亜里沙の真の目的とは?

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ある男が、前頭葉に電気ショックを与える拷問を受けていた。その男は科学者の綿貫弘だったが、度重なるショックで前頭葉が壊滅し、廃人同様となってしまっていた。

一方医療関係以外の仕事をやってみようと思った橘和都は、図書館でアルバイトとして働くことになる。面接の帰り道、シャーロックからパクチーラオを買って来てくれとメールで頼まれ、買って帰ったところ、それはパクチーでパクチーラオではない、取り替えるようにいわれる、シャーロックは護身用品の開発ついでにエッセンシャルオイルを作っていて、イランイランは媚薬だなどと説明していた。そこへ波多野君枝が、乗馬クラブの仲間の娘さんが依頼して来たと言ってその人物を通す。

その人物は灰谷玲子と言い、ヘッドハンティングを受けて支度金も振り込まれ、会社を辞めたにも関わらず返事が全く来ないと言う。そのヘッドハンターは椎名亜里沙といい、雑誌記事から東京タワーと増上寺の近くの、13階以上のマンションに住んでいることがわかる。早速そこに行くと、妹の由麻が応対に出た、華やかなイメージの姉と違い、由麻はひどく地味だった。何とか亜里沙と連絡が取れ、玲子は提出していた書類を返してもらう。シャーロックはその封筒に書かれた「832939202280611312376」という数字に目を留める。

その後シャーロックと和都は、玲子が以前勤めていた大手のモーソン製薬に向かった。綿貫の弟子である真田が応対に出た。特別研究員である真田のIDカードの紐は黄色だった。この色の紐の社員は7人いたが、玲子の退職で6人となっていた。どうやら亜里沙の目的は、IDカードを使って玲子になりすまし、自由に出入りするのが目的だったのではとシャーロックは睨む。そして和都は図書館で働きはじめ、作家志望という米山俊夫と親しくなる。しかしそこで和都は、床に綿貫の本を並べて座り込んでいるシャーロックを目にする。

綿貫の著書には「恐怖を消す薬」の記述があり、シャーロックはそれが気になっていた。そして和都と共に、真田が昼食を摂っている蕎麦屋へ向かい、この薬は強力すぎて、人間を冷酷な殺人マシンにしかねないこと、政府が絡んだ極秘プロジェクトであることを聞き出す。そして2人は健人に会うが、健人はシャーロックにこの件から手を引くように言う。健人はデータを開くには2段階のパスワードがあること、トラップが仕掛けられていること、そして公安部も動き出していることを伝えた。関わるかどうかは自分で決めるとシャーロック。綿貫の拷問はパスワードを聞き出すためのものであり、そして数字を封筒に書いたのは亜里沙だった。

ミス・シャーロック第3回シャーロックと和都
和都(貫地谷しほり、左)にイランイランのエッセンシャルオイルの瓶を見せるシャーロック(竹内結子)(Hulu Japan公式サイトより)

カウンセリングに行った和都は、図書館のことや米山のことを話し、カウンセラーの入山真理子は、そのミサンガは恋のお守りかと尋ねる、しかしそれはシリアでもらったものだった。男を虜にする薬が無いかと和都が話す一方で、シャーロックは和麻の勤務先である工場を訪れていた。和麻はこの間話して以来亜里沙からは何の連絡もないこと、子供の頃両親が離婚し、父に引き取られた姉は虐待を受け、父は傘の先が頭に刺さって死んだこと、姉は虐待を放置する社会を恨んでいるといったことを話す。

和都はシャーロックの、イランイランのエッセンシャルオイルの瓶を持ち出そうとするが、シャーロックに瓶を変えたことを聞かされ、シャーロックから、首の後ろにイランイランのパッチを貼ってもらう。そのシャーロックは由麻から電話をもらい、例のマンションへ行ってみる。すると窓の一部が割れていて、赤い文字でadamasとあった。シャーロックはそれからlily of the valley、つまりスズランであると読み解く。しかし部屋には盗聴器が仕掛けられ、すべて亜里沙に知られていた。シャーロックは米山と昼食中の和都に、すぐ来るように言い、米山の持ち物から単なるヘミングウェイに憧れるヒモ男と決めつける。

しかしこれで気分を害した和都は行こうとせず、シャーロックが1人で亜里沙のいるホテルに向かうことになった。そこでシャーロックは、玲子が自分に依頼したのを知って封筒に数字を書き、解かせるように仕向けたのである。2段階目のパスワードを解いてくれと頼む亜里沙を断るシャーロックだが、由麻が図書館から和都を連れ出し、自分のアジトで拷問にかける準備をしていた。パスワードの解読に失敗したら、和都が電気ショックの拷問を受けることになる。実は虐待を受けたのも父を殺したのも、社会を恨んでいるのも亜里沙ではなくこの由麻だった。

シャーロックは仕方なくパスワードを考え始める。スズランからあれこれ連想を飛ばして考えるが、なかなかパスワードが適合しない。その度に和都は電気ショックを受け、しかも最大電圧は1000ボルトにも達するようになっていた。結局3度続けてパスワードは成功せず、トラップによりデータが消去されてしまう。その時礼紋が入室して来た。シャーロックは、実はチョコレートの箱に見せかけたレコーダーを傍らにおき、パスワード関連のやり取りをライブ中継していたのである。またアジトの方でも篠田達也が電源を落とし、和都は救出された。

翌日和都とシャーロックは221Bで目を覚ました。そして和都は、シャーロックがわざとパスワードを間違えたことを知って驚く。そのせいで、自分はもう少しで廃人になるところだったのである。同時に和都は、なぜ自分の居場所がわかったのか不思議がっていた。実は首の裏のパッチはGPSだったのである。そこへ礼紋がやって来て、由麻のアジトにあったノートを見せる。それには「マリスステラ」という文字がびっしり書き込まれていた。マリスステラには北極星の意味があり、その北極星はこぐま座の恒星である。そして水野亜紀子のスマホケースにも、こぐま座の意匠があった。

このマリスステラというのは、何らかの組織なのか。シャーロックは考える。

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エッセンシャルオイル、スズランと植物に関連した描写が見られるエピソードですが、ヘッドハンターである椎名亜里沙が、灰谷玲子になりすましてモーソン製薬に出入りするのは、『株式仲買店員』が原作になっているようです。

そして和都は、図書館で知り合った米山という作家志望の青年に好感を持ちます。しかし彼と食事をしている場所に現れ、ヘミングウェイを真似たマリンボーダーのシャツにビーンのブーツ、ロレックスのバブルバックで、作家になった気分を味わっているだけとずけずけと言います。しかもキーボード主流の今の時代にパーカーの万年筆、なのにペンだこなし、さらに女と会話を合わせるための女性誌まで挙げ、元医師の和都に近づいて貢いでほしいだけのヒモ男と言ったことから、和都はなぜシャーロックに友達がいないのかわかると言い、彼女と行動を共にしないと言い出します。これが後で大変なことになるのですが…。しかしこの米山は、そそくさとその場を逃げ出してしまったことから、和都もこれ以上付き合わない方がよさそうです。

その和都、媚薬だと称して首の後ろにパッチを貼ってもらうのですが、実はこれはGPSでした。だからこそ、シャーロックも警察も居場所を突き止められたわけですが、それにしても米山が近くにいる時に、その媚薬を嗅がせてみようとする和都が何やらいじらしくもあります。しかし和都は、階段を下りてきてシャーロックの居間に入っているようですが、彼女はそのまた上(屋根裏?)にでも住んでいるのでしょうか。それからパクチーとパクチーラオの違いですが、パクチーラオはディルとも呼ばれていて、味がパクチーよりも濃いのが特徴だそうです。

あとシャーロックが真田から事情を聞くところで、食べかけの盛りそばに天かすをてんこ盛りにするシーンがあります。この辺りがシャーロックのシャーロックたる所以ではあります。

かてて加えて、昔習った元素記号を改めて思い出させられるエピソードでもありました。

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[ 2019/06/19 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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