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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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葵徳川三代徒然-11

西軍の立てこもる大垣城の近く赤坂に、東軍が布陣します。慶長5(1600)年8月25日、敵の出方に焦る石田三成は毛利の到着を待てず、総大将の身でありながら自ら佐和山に向かいます。場合によっては秀頼に出馬を依頼するつもりでした。そして27日、江戸に岐阜城陥落の知らせが届き、家康は9月1日に出立することになります。留守居役は武田信吉と、まだ幼い松平忠輝でした。また家康の側室お梶は、大殿にお供して上方に上りたい、口を利いてもらえないかとお江に頼みます。しかしお江は、ならば自分は正室である、秀忠の供をしたいと言い、自らを年増と言ったお梶が23歳と知るや、そなたが年増ならこの江は何とすると言い返します。そして三成は佐和山に戻ったら戻ったで、あれこれと策をめぐらせ、重家に大坂へ退くように命じます。それは、佐和山城が戦場になるのを考えてのことでした。

その時伊勢路を平定した知らせが三成に入り、これに喜んだ三成は、この勝利を手土産に小早川秀秋を引きずり出そうとします。しかし秀秋がいる彦根の高宮本陣では、家臣の平岡頼勝と稲葉正成が、主は病と繰り返すのみでらちがあきません。どうやら秀秋は家康に内通しているようです。一方で家康は、9月1日に3万の軍勢(実質的な戦力は6000ほど)を引き連れて江戸を発ちます。そして去就が注目される京極高次ですが、家康に付くことを決め、大津市街に火を放って籠城します。さらに同じ頃、中山道を西へ進む秀忠は、上田城主真田昌幸の策にはまり、苦戦を強いられていました。結局9日に秀忠は小諸へ退き、軍律に背いた者たちへの処分が下されます。そして大雨で遅れていた江戸からの知らせがやっと届きますが、それには1日に家康出立とありました。秀忠は何とか西へとあせります。

一方家康は東海道を通り、9月11日には清洲城に入ります。既にその前に、小早川秀秋からの内応の起請文は届いていました。しかし秀忠がまだ信州でもたついていることに、家康は腹を立てます。家康は赤坂への布陣を当面延期し、片や三成は佐和山へ戻って、家康がなかなか到着しないのに苛立っていました。しかも三成はこの戦に財産を投げ出しており、島左近から乾坤一擲の勝負をと諭されます。そして京極高次が立てこもる大津城は西軍の攻撃を受け、淀殿は妹初の身を案じて、秀頼の名で高次の名で降伏させようとするも、片桐且元からこれは家臣同士の争いと諫められます。13日、秀秋参陣の知らせが三成に届き、松尾山に布陣となります。その頃秀忠はまだ木曽路を進んでいました。そして14日、家康の馬印の金扇が赤坂に見え、吉川広家の内応が確認されます。しかしこの時、島左近は杭瀬川を渡って奇襲を仕掛け、これで東軍の兵30人の首が三成にもたらされています。

まず待っていてもらちがあかないというシーンが、2回出て来ます。1つは毛利を待ちあぐねる三成、そしてもう1つは秀忠を待つ家康です。しかしこの2人は、同じ軍を束ねる立場でありながら、取り巻く状況がまるで違います。三成は毛利の援軍頼みです。一方家康は一族郎党を率いており、しかも小早川の内応はほぼ決定済です。さらに浅井三姉妹がそれぞれの立場で登場します。お江は自分も秀忠について行きたいといい、初は自分は京極高次の妻ゆえ、危険であっても城から出ないと言います。そして淀殿は、妹のことを思って秀頼の名で高次を降伏させるように言い、且元に断られます。この場合はっきり言って、一番状況を読んでいないのは淀殿と思われます。妹可愛さの情が優先し、秀頼の名で降伏させようものなら、即座に家康に敵視されることになるのですが…無論淀殿らしいとはいえます。

それにしてもこの浅井三姉妹の様子、これがベテランの女優さんたちが演じていて、合間合間に挟まれていて、しかもそれぞれの立ち位置が明確になっているからいいのですが、これがメインだとやはりしんどいですね。あと京極高次の妻初がいい。三姉妹の中では一番マイナーな印象がありますが、この人物は結構重要な役割を果たしています。そして戦闘シーンはあまり描かれないものの、第二次上田合戦で、秀忠が真田昌幸に振り回されることになります。これに手こずったのと大雨とが、結局関ヶ原に遅れる最大の理由となってしまいました。この大河では敢えて昌幸を出していませんし、それはそれでいいのですが、常に第三者である三成や秀忠のセリフによって、昌幸という人物が語られているため、やや物足りないと感じる部分もあります。あと本多忠勝が「仁王胴」をつけています。

それから留守居役を任された武田信吉と、松平忠輝です。忠輝の方は留守居も何も、まだ子供ですから必然的に江戸に残らざるを得ず、しかも父家康からは寝小便を治せといわれる始末です。またこの回でも、狂言回しである光圀が様々なシーンで登場します。しかもアバンで、いきなり三成がやって来て、徳川家の人間にのみ敬称をつけるのはけしからんと言うのは、如何にもお遊び的な部分が多いジェームズ三木氏らしい脚本ではあります。ちなみに三成を演じている江守徹さんは、同じジェームズ三木氏脚本の『八代将軍吉宗』で、進行役の近松門左衛門を演じています。つまり同じ脚本家の大河の、新旧の進行役対決というわけです。そして秀忠役の西田さん、こちらでは吉宗役です。

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[ 2019/06/15 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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