先日そして先々日の続きのようになりますが、5月13日付産経新聞の記事に「『いだてん』息切れ」「大河ファン離れ■ストーリー複雑」とあります(ネットでも見られますが無料会員登録が必要)。大河離れの原因としては、やはり感情移入し難い、歴史ロマンがない、場面があちこち入れ替わるなどの番組制作会社の指摘があると書かれています。一方でメディアの専門家は「低迷は視聴者層の新規開拓の産みの苦しみ」「視聴率悪化がニュースになると面白くなくなる」とも指摘していますが、そもそも視聴者層を新規開拓したいのだとしたら、他に方法はなかったのかという疑問も湧きますし、また視聴率悪化というのは、これも何度も言っていますが他の大河も経験して来たことです。『いだてん』のみを特別扱いするわけには行かないでしょう。
NHK出版のガイドブックによれば、宮藤官九郎氏が描きたかったのはやはり古今亭志ん生で、それに加えてオリンピックをという形にしたらしいのです。だから志ん生をつなぎ役にしたかったのでしょうが、主人公2人と志ん生の接点がどこにあるのかよくわからない。『坂の上の雲』では、秋山兄弟と正岡子規は幼馴染という点でわからなくもありませんが、『いだてん』はそうではなく、同じ時代を生きた存在となっています。またご本人は戦国武将などには興味がないとこのガイドブックで語っており、さらにスポーツにも関心がないとも言われていて、それもあって結局落語中心の展開になり、それが看板倒れだと思う人もいるでしょう。以上の理由に加えて、演技の大仰さに馴染みにくいから止めたという人もいます(私もそうです)。また年配の人々のみならず、比較的若い層でも馴染みにくい人もいるようです。
制作統括の訓覇氏は「6月下旬からの後半でがらっと変わる」と言っていますが、スタッフやキャストが大幅に変わるのでなければ、さて如何なものだろうかとは思います。今の展開はネット記事やそのコメントで知る程度ですが、大仰な演技は健在のようです。やはり宮藤氏はTVドラマよりも、舞台の方が合っているようにも思えます。これだと自分のカラーも出せ、固定ファンが観に来てくれて、しかも毎週のように視聴率を云々されることもないのです。無論これが大河でなくスペシャルであれば、また別の観方ができたでしょう。それとやはり制作側が「特効薬的な物があればお聞きしたい」と言うものではないと思います。如何にも迷いが感じられる物言いで、しかも受信料を取って作っているという自覚が感じられません。ちなみに受信料収入は現在7000億円あるそうです。
それから芸能ニュース的になりますが、『相棒』の冠城亘を演じている反町隆史さんが、体調を崩して路上に座り込んでいた女性を救ったという話です。実はこれは関連ツイートを見て知ったのですが、その女性は高熱と手足のしびれで動けなくなり、京浜急行の大鳥居駅で他の男性に介添えされたものの、再び動けなくなったところへ、反町さんと別の男性が現れて、男性3人でその女性を家まで送り届けたとのこと。しかし家に入った後、その女性がまた動けなくなったことに気づくと、救急車を呼んで救急隊が来るまで待機していたとのことでした。尚、この件は『めざましテレビ』が報じています。
このブログにもアップしている『きのう何食べた?』、第7回の動画再生回数が9万回に及んだそうです。これはテレ東系列の局が少ないこと、そのため系列局のない地域での放送にタイムラグが生ずることもあるのでしょうが、ドラマでこの数字はかなり多いと言うべきでしょう。尚5月14日現在放送中の局は次のようになります。
テレビ東京
テレビ北海道
テレビ愛知
テレビせとうち
TVQ九州放送
テレビ大阪
奈良テレビ
びわ湖放送
福島中央テレビ
信越放送
青森テレビ
熊本県民テレビ
アイビーシー岩手放送
テレビ和歌山
テレビ宮崎
尚16日から日本海テレビ、テレビユー山形での放送が始まります。
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