まず、いつも引き合いに出している『まんぷく』コラムには今日は触れません。
第24週はまんぷくヌードルの開発がテーマでした。麺の問題はクリアしたとしても、今度は容器をどうするかです。容器の素材は福子が魚屋の店頭で見かけた、発泡スチロールがヒントになります。スープも何とかうまく行きますが、後は発泡スチロールの臭み対策、それが解決したら入れる具をどうしたらいいかなど、問題は山積していました。一方立花家の子供たちも、源は仕事のことで悩み、さらに幸はアメリカ人の友人レオとのことで思い詰めていました。世良勝夫は相変わらず何だかんだ言いつつ、今度はまんぷくヌードルをほめるようになります。そして香田家では、忠彦が一風変わった弟子である名木にいささか戸惑い気味ですが、結局どうなるのでしょう。
しかし朝ドラを(最初の方を除いて)比較的きちんと観たのは、『マッサン』以来です。あれも要は物作りで飲食品関係でした。ただ『マッサン』の場合はスコッチウイスキーというお手本がありましたが、『まんぷく』の場合は一から始めなければならず、しかもそれまで手掛けた仕事とは全く異なる商品の開発でした。そのため萬平が発明家肌の、ややエキセントリックな人物に描かれています。
16日の放送ではフリーズドライの機械が登場します。カップヌードルだけでなく、前年発売の永谷園の「さけ茶づけ」の製造にもこの方法が使われています。
ところで16日の産経新聞の「産経抄」にこういう記事がありました。
実はこれは最初の一部だけで、後は無料アカウントがないと読めないため、この後の部分を、ちょっと表現を変えて書いておきます。
(産経ニュース)
丼なしで食べられるカップヌードル人気に火が付いたのが、昭和47年の「あさま山荘事件」だった。長野の極寒の山中で、機動隊員が啜るカップヌードルが、テレビ中継を通じて注目を集めたのである。現場にこの商品を持ち込んだのは、元内閣安全保障室長の佐々淳行さんだった。カレーはすぐに凍るし、乾パンや握り飯では温まらない。カップヌードルで生き返った心地がしたという。しかしこの前に、明星食品カップ麺である明星叉焼麺を開発していた。しかし紙製容器が油に弱く、時間が経つとスープが漏れて来るので市販は不可能だった。アイデアは優れていたが時代が早すぎ、技術面で課題を残していた。即席ラーメンは今や世界で年間1億食、大産業である。小欄は16日も、ささやかながら業界の売り上げに貢献したくなる。
このコラムの担当者も、恐らく『まんぷく』を観ているのでしょう。
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