『いだてん』関連の投稿で、書こうとしていて忘れていたことです。第1回で嘉納治五郎が人力車に乗っていて、Right manと手帳に書くシーンがあります。さらにその下に、横書きでライトマンと書いていますが、これは左から右への横書きになっています。その当時は右から左ではないのか、そう思った方もいるかもしれません。ただし当時でも英単語の発音などは、アルファベットに合わせて左から書いていたようです。そもそも戦前であっても、横書きは左から、あるいは右からと様々だったようで、第二次大戦後にたとえばGHQの命令で、横書きは左から書くようになったということではなさそうです。
それから武者氏の『まんぷく』評です。このドラマを含め、自分の嫌いな大河や朝ドラを悪く言うのは大河コラムと変わりません。『まんぷく』と『いだてん』の農業は違う、後者はきちんと考えられているなどと書かれていますが、前者の場合は家族の食べる分を補う家庭菜園で、後者の専業農家とは違います。そして『花燃ゆ』では、スタジオでちょっと鍬を振るだけで、野菜がボコボコ湧いてくるなどと書かれていて、しかも大河コラムの方では、こういうのは季節感がないとも書かれていました。しかしその一方で、『おんな城主 直虎』の新野家は常に睡蓮や藤の花(造花?)が咲いていましたが、ああいうのには言及したのでしょうか。私も『花燃ゆ』は好きではありませんでしたが、殊更に悪く言われると同情したくもなります。
それから萬平のインスタントラーメン、所謂チキンラーメンですが、これは萬平のモデルで日清食品の創業者である安藤百福氏が、天ぷらをヒントにしたといわれています。これは日清食品の公式サイトにも記載されており、奥さんが天ぷらを揚げていたのを目にしたのがきっかけです。しかし当該コラムでは、(百福氏の出身地である)台湾にそういう麺があって、「それがヒントになったと推定できます」とあります。確かに台湾には伊麺(イーミー)と呼ばれる、堅焼きそばのような麺があり、それを戻して食べているようです。子供のころ食べた台湾の麺が、いくらか関係している可能性もあるかもしれませんが、百福氏自身は、天ぷらをヒントにしているのは事実と見て間違いないでしょう。
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