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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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いだてん第3回「冒険世界」

高等師範学校の入試に合格した四三は、美川と東京へ行くことになります。憧れの嘉納治五郎を間近で見る一方で、ここでもいだてん通学を続ける四三は、やがて初めてマラソンと出会います。

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昭和35(1960)年。古今亭志ん生は家族や弟子の今松に黙って、新しく小松という若者を弟子入りさせていた。小松は父の言いつけと言って、毎朝井戸水を浴びる習慣があった。

明治42(1909)年、18になった四三は井戸水を浴びていた。軍人に慣れなかった四三は高等師範学校への進学を考えており、兄実次に、本当は自分は嘉納治五郎に抱っこをされていなかったと打ち明ける。実次はとうに気づいていたが、四三は悔いが残ると答える。そして東京高師に合格した四三は、翌年の春美川と上京する。2人ともお上りさんスタイルである赤ゲットを羽織り、物々しいいでたちであった。金栗家の人々は万歳三唱で2人を送り出す。

車中四三は空席に雑誌「冒険世界」を見つける。それには天狗倶楽部の記事が掲載されていた。東京には天狗がいるのかと四三は驚くが、スポーツ同好会、つまり遊び人だと美川は答える。東京へ着いた2人はまだ時間があるため、その足で早速浅草の凌雲閣見物に行くが、市電の中で四三は財布をすられたことに気が付いた。

しかも彼らは小梅に声をかけられ、清さんからも人力車に乗れと誘われる。その後2人は寄宿舎へ行くが、舎監は厳しいことで有名な永井道明だった。永井は美川が持っていた冒険世界を取り上げてしまうが、美川はそれは四三の物だと言う。そのため四三は到着早々、罰として脚を直角にして肋木にぶら下がることになる。

一方天狗倶楽部のエース、三島弥彦の実家である三島家では、母和歌子が女中のシマに『不如帰』を読ませていた。和歌子は薩摩出身で、女西郷といわれた女丈夫だった。その和歌子をモデルにしたのが、『不如帰』の主人公浪子の姑だったのである。戸惑うシマだったが、和歌子は字が読めないため、適当に読んでおけと弥太郎から言われる。一方弥彦の方は、本庄の取材を受けていた。弥彦は負けた者の気持ちになってみたいと言う。

入学式の日、嘉納はさっそくオリンピックの話を持ち出し、四三たち予科生は柔道または剣道のどちらかが義務付けられた。四三は学校生活について手紙を家に送る。朝は必ず水浴びをして、食事はよく噛むため寄宿舎を出るのは一番最後だった。しかし四三はここでもいだてん通学を続けていた。財布をすられたせいもあり、電車には乗りたくなかったのである。そのため寄宿舎を最後に出ながら、学校に着くのはいつも一番だった。

夏休みになり、帰省した四三は春野スヤと再会した。スヤが歌っていた自転車節を四三は歌ってみせるが、どうにも調子が外れてしまう。しかしその後四三は、スヤが女学校卒業後に見合いをすることを知り、愕然とする。畑仕事に勤しむ四三に実次は、偉か人は熱中する才能がある、お前も夢中になるものを見つけろと励ます。四三が東京に戻る日、家族は農作業で忙しかったが、スヤが自転車で見送りに来てくれた。スヤは東京で自転車節を歌ってくれと大声で叫ぶ。

東京へ戻った四三と美川はまた浅草へ行き、『ほととぎす』という映画を見る。この映画は徳富蘆花の『不如帰』を原作にしたもので、姑のモデルになった和歌子とシマも観に来ていた。しかし内容は原作通り、和歌子が意地悪に描かれており、立腹した和歌子は抜き身の仕込み杖を振り回す。一方で四三と一緒だった美川は小梅に声をかけられる。美川は小梅の許へ行こうとし、四三は後を追おうとするが、その時車で乗り付けて来た者がいた。それは、この浅草でのマラソン大会のためにやって来た弥彦だった。

この中には清さんもいた。学生ではないからとつまみ出されてしまうが、それでも戻って来て走り続ける。どこに向かって走っているのかと尋ねる四三に、これはマラソンで、十二階(凌雲閣)とひょうたん池の周りを走っているのだと清さんは答える。これが四三に取ってのマラソンとの出会いだった。その頃美濃部孝蔵もすっかり寄席に入り浸りになり、噺の稽古を自分で始める。その後ろを四三が、自転車節を歌いながら走って通り過ぎて行った。

美川は小梅の店に行き、結局門限を破ったことで永井から罰を受ける。今度は美川が、寄宿舎の食堂にある肋木にぶら下がるように言われたのである。他の学生たちもそれを見ていた、永井がその場を去った後、四三は永井の向こうにある物を見つけた。脚を直角にしている美川に脚を広げさせ、その間から四三は向こうの壁に貼ってあるポスターを見る。それは、校内マラソン大会の物だった。

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まず「だご汁」「いきなり団子」「辛子蓮根」と熊本名物がぞろぞろと出て来ます。そして徳富蘆花の『不如帰』ですが、この蘆花は熊本の出身ですね。しかし美川君、すっかり文学青年を気取っていますが、小梅にいいようにあしらわれている感じです。それと清さんはこの頃から、学生に紛れて走っていたのですね。それと三島家の豪邸ですが、あれは『龍馬伝』の岩崎家のセットと同じ建物でしょうか。

なお三島家といえば、弥太郎・弥彦兄弟の父三島通庸は薩摩藩士で、かの大久保利通から新政府への出仕を勧められています。この人物はいくつかの県の県令を務めた後、警視総監となっています。川路利良が近代警察制度を発足させたこともあり、初期の警視総監は薩摩閥で占められていました。元々精忠組の一員でもあり、かの寺田屋事件に関与して謹慎させられてもいます。この人物の二女峰子は、大久保利通の二男牧野伸顕の妻で、吉田茂の姑、麻生財務大臣の曾祖母に当たります。

ところでここ最近の大河は、前年または翌年のを引きずっている、あるいは予告している感があります。これも歴史の時間のナポレオン、橋の上の女性と川の中の男性の関係にそれを感じます。

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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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