本来ならば今年の大河について、あれこれ書くべき時期となっているのですが、今回は例外的に、年が改まってから『いだてん』が始まるまでの間に、2回ほど投稿予定です。
そしてこの投稿では多少雰囲気を変えて、まず注目した登場人物について挙げたいと思います。無論メインのキャストといい、脇役といい結構味があったと私は思いますが、この3人は特に注目したい人物です。
愛加那
今回は島編を重視したこともあり、この愛加那(とぅま)の存在が目を引きました。無論実際には、現代のドラマで描けないようなやり取りもあったでしょうが、その当時の薩摩藩と奄美大島との関係に関しての描写は、見るべきものがあったと思います。彼女の手の入れ墨であるとか、島唄なども如何にもそれらしさを感じさせました。二階堂ふみさん、これで3度目の大河ドラマ出演ですが、この役は彼女にふさわしかったかと思います。最終回の、西南戦争後に歌うシーンは何やら「挽歌」といったイメージでした。
小松帯刀
これまで幕末大河に欠かせなかった坂本龍馬ですが、この大河では、その龍馬とほぼ対等になったとも思われる存在です。『篤姫』で瑛太さんが演じたことで脚光を浴びた部分もありますが、この時はまだ若く書生臭さがありました。主人公の初恋の相手という設定もあってのことでしょう。しかし今回は、薩摩藩の家老として、吉之助の同志としての描かれ方がメインであり、そのためいくらか政治家的な部分が加わってもいます。また御花畑の小松邸での薩長同盟締結が描かれたのは、今回が初めてでした。
島津久光
かなり癖のある国父様です。元から兄の薫陶を受けた吉之助とは、折り合いが悪かったという描かれ方になっています。そのせいもあり、当初はヒール的な印象もあったのですが、徐々に悪役的な印象から、士族たちに自重を促す存在へと変化して来たようです。実際この人物は、維新後も髷を切らず、和服で通したので有名ですが、この大河では、急激に変化するのを戒めるという意味合いも持ち合わせていたと思います。一方で薩摩から出られない自分にあやかって、亀を飼ってみたり、また「迷悟もどき」の一節を口にするなどといったシーンもありました。
それから、鹿児島(あるいは薩摩藩)の歴史に関しての投稿を来年から始める予定ですので、それに絡めて書くという方法も考えています。いずれにしても結論が出るのは、年が改まってからになりそうです。
そして『いだてん』のガイドブック、買いました。大河といっても近代が舞台であるため、これまでとはいくらか違う雰囲気になっています。無論どのような作品になるのかは、観てみないことにはわかりませんが。
それと主人公の母親役で、宮崎良子さんが出演です。この人は熊本出身なので、熊本弁はかなり堪能であるかと思います。しかし宮崎さんといい大竹しのぶさんといい、主人公の母親を演じる年齢になったのですね。
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