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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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西郷どん第45回「西郷立つ」

私学校は多くの入校者で膨れ上がり、庄内からも生徒がやって来ます。その私学校に政府の密偵が送り込まれたということで、校内は騒然となります。しかもその密偵である中原尚雄が持っていた暗号が、隆盛の運命に影響を及ぼします。

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私学校には入学希望者が殺到していた。政府を辞めて故郷へ戻った薩摩出身者のみならず、かつての庄内藩からも伴兼之、榊原政治の2名が入学した。2人はかつて戊辰戦争で、西郷吉之助が庄内藩に寛大な処置をしたのを聞かされていたのだった。さらに中原尚雄も、政府を去って鹿児島へと舞い戻っていた。その頃隆盛は息子の菊次郎と、開墾地を探していた。その合間に温泉に立ち寄って疲れを癒していた。この時期が、隆盛の最後の幸せな日々ともいえた。その後隆盛は菊次郎の妹、菊草を鹿児島で育てるべく奄美大島から引き取った。

一方新聞は政府に批判的になり、隆盛を大きく賞賛する内容になって行った。大久保利通は、策を練る必要を痛感していた。そこへ川路利良が、既に密偵を鹿児島へ入れたと報告する。その密偵こそ中原尚雄だったのである。翌明治9(1876)年3月、廃刀令が施行された。私学校の関係者や生徒はこれに反発するが、大山綱良から私学校が目をつけられていると聞き、桐野利秋が率先して「私学校のために」刀を渡した。生徒たちも同様に刀を外したが、その後士族への禄が止められ、九州や長州で次々と士族の反乱が起こった。しかし鹿児島はまだ平穏で、隆盛は菊草の歌う島唄に耳を傾けていた。そこへ村田新八がやって来る。

私学校では篠原国幹、辺見十郎太をはじめ、自分たちも立ち上がろうという決起集会が開かれていた。しかし桐野利秋はそれに難色を示す。そこへ隆盛が野良着のまま現れ、一同を制した。
「おはんらは、まだそげなこつをしちょっとな」
さらにこの私学校で心を一つにするはずではなかったとかと叱るが、篠原は、政府がこの学校に密偵を忍び込ませていると話す。熊本の士族も密偵によって潰されたのだった。このため伴と榊原が真っ先に疑われるが、村田と中原が止めに入る。そして隆盛は、密偵に探られて悪いようなことはしていないと笑い飛ばす。そして一同解散となるが、中原はこうつぶやく。
「イノシシを追い立てよって」

桐野は政府を信じられずにいた。その頃政府は、反乱の気配ありという電信を受け取っており、川路が利通にそれを知らせる。利通は、熊本鎮台に出兵できる手筈を整えるよう山県有朋に命じるが、共にいた西郷従道は、あの兄が立つとは信じられなかった。士族を兄が止めてみせると言う従道だが、利通は、裏を返せば全国の士族が西郷に従うことにもなると言った。さらに忍び込ませた密偵が、隆盛を止められなかった場合は、隆盛は死ぬことになると言う。川路はその後従道を呼び止めて言う。
「心配なか。西郷先生は立たん。大久保卿もそう信じちょっ」
「おいも薩摩の仲間を好きこのんで潰そうち思っちょらん」
そして利通もこう考えていた。
「吉之助さあ…立つな…立たんでくいやい」

中原は一枚の紙きれを見ていた、それにはこう書かれていた。
「ボウズヲシサツセヨ」
そこへ別府晋介が酒を持って現れる。互いに大徳利から酒を飲んだ後、中原は私学校の過激な者たちを抑えるよう、協力してくれと頼む。近く政府の船が、鹿児島の武器を引き取りに来ることになっていた。別府は密偵が中原だと気づくが、おいは薩摩を守るために来たとじゃと中原は言う。しかしそこへ篠原、辺見十郎太そして桐野らがやって来た。これは罠だったのである。そして中原は取り押さえられる。同じ頃、隆盛は菊次郎と再び湯に入っていた。そこへ小兵衛が、私学校の連中が、中原から聞き出した政府軍の武器庫を襲ったと知らせに来る。

私学校の関係者が武器倉庫を襲ったことは、すぐに東京にも知らされた。それを知った利通は、山県と川路にこう言った。
「おのおの、来たるべき事態に備えよ」
そして私学校へ向かった隆盛の目に、吊るされて拷問を受けた中原の姿が飛び込んで来た。村田は止めようとしたが無理だったと言う。隆盛はその場で桐野、篠原、辺見を張り倒して言った。
「おはんらのやったこつは国家に対する反逆じゃ!」
すると桐野は、懐から小さくたたんだ紙を出して隆盛に渡した。その「ボウズヲシサツセヨ」は、先生を刺殺することだと桐野。また篠原も、中原が私学校を瓦解させ、隆盛を殺そうとしたと伝える。隆盛は床に下ろされた中原に尋ねたが、中原は明確な返答はしなかった。

桐野はこう言った。鹿児島から日本を変えようと言う西郷先生を信じて、何もかも耐えて来たのに、その先生を殺せという大久保はあんまりじゃと。政府に失望している桐野の言葉を聞き、隆盛は目に涙を浮かべた。そして隆盛は立ち上がり、皆で全国の士族のため、そして新しき世を見ることなく散って行った先人のために、政府に直訴することを決めたのである。そしてまた、皆で薩摩へ帰ることを明言した。隆盛は帰宅後、例の斉彬の脇差を前に置き、「敬天愛人」を揮毫した。その夜菊次郎は、自分も同行したいと父に頼む。
「おいは今、自分が立ち会っていることすべてを見届けたかとです」
糸はこれに反対する。隆盛は戦になるかも知れんぞと言うが、菊次郎は同行を決意した。

その後雪がちらつき始め、隆盛は囲炉裏端に座った。糸は、踏みとどまることはできないのかと尋ね、私たちや菊次郎さぁに、新しか国を見せるために行かれるのですかと訊く。隆盛は返答に窮した。そして出発の日が迫り、くれぐれも話すだけだぞと大山綱良に念を押された隆盛は、明治10(1877)年2月17日、50年ぶりの大雪の中鹿児島を発った。他県からも同行者が来ることになり、さらに海江田武次と桂久武が来て、海江田は久光の言葉を伝えた。目通りしたかったら、必ず帰って来いということだった。隆盛は城のほうに一礼し、菊草が島唄を歌う中門を出て行った。その頃東京では、熊本からの電信が届いていた。隆盛が兵を挙げたというのである。利通は自ら鹿児島へ行こうとするが、岩倉具視から止められる。

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「ボウズヲシサツセヨ」登場です。実際これは「刺殺」か「視察」かでかなり意味が違います。あるいは聞いた側が勘違いしたともいえますが、中原尚雄が密偵として送り込まれたのは事実です。それでなくても刀を取り上げられ、禄を止められで鬱屈していた薩摩士族にしてみれば、中原が私学校を崩壊させると聞いて、黙っていられなくなったのは事実でしょう。ただし政府の武器倉庫に踏み込んだことで、政府にさらに睨まれる原因を、自ら作り出してしまったともいえます。ちなみに中原はこの後大正時代まで生きますが、この時の拷問で、両手の爪をはがされたといわれています。また彼の言う「イノシシ云々」は、「事を荒立ておって」といった意味でしょうか。

これで隆盛は苦しい立場に置かれます。本人は今後一百姓として余生を送る考えだったのですが、このために東京へ向かう破目になります。しかも糸から新しい国はまだかといわれ、返答に窮したのも何かわけありげです。ただでさえ私学校が睨まれているうえに、他県から同行者が加わる、しかも陸路を行くとあっては、これは反乱と思われても仕方ない部分もあるにはありました。というより、恐らく途中で戦になるのは覚悟の上だったでしょう。だからこそ、菊次郎に「戦になるかもしれん」と忠告したわけです。他にも薩摩に戻ってくるという辺り、次回の伏線的なものを感じさせます。

島津久光も、目通りしたかったら薩摩に戻るようにと言います-というか、これは海江田の伝言ですが。さらに桂久武、この人だけ戦国時代のような格好をしていますが、そこは流石に名家の出身というべきでしょうか。ところでこの大陳情団とも言うべき東京行き、鈴木亮平さんのブログによると、時代考証の方が本当に政府と戦うのなら、船で東京に乗り付けることも可能だったと述べています。隆盛はまだ陸軍の要職にあったわけで、そこで政府軍に命令を下せば、それも本人の選択肢にあったのではないかということです。

さらに従道も辛い立場に置かれます。あの兄が蜂起することなどありえないと思ってはいたものの、公の立場でそれを主張するのは難しいものでした。川路利良が、そんなことはないと従道をなだめますが、一番隆盛に立ってほしくなかったのは、やはりというか大久保利通でした。彼の通達で士族が追い詰められているわけですから、矛盾しているようにも見えますが、隆盛だけはやはり特別な存在であったのは事実でしょう。

その利通の
「おのおの、来たるべき事態に備えよ」
何やら桂久武の武装と同様、戦国時代のようです。また新聞が隆盛について書き立てますが、この頃から新聞が政府批判を強めるようになります。さらに、隆盛が決起した(と電信で伝えられた)際に、自分が止めに行こうとして岩倉に引き留められますが、実際は伊藤博文が引き留めたようです。しかし同じ不平士族相手でも、江藤新平の時とはやはりというか、随分対応が違いますね。

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[ 2018/12/04 01:15 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『青天を衝け』の感想も書いています。またBSで再放送中の『黄金の日日』の再放送も観ています。そしてパペットホームズの続編ですが、これは是非とも来年の大河が始まる前に、三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、『相棒』をはじめとする刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2021年には北半球最強であるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの試合も組まれています。このチームにいい試合をし、今後さらに上を目指してほしいものです。国内のラグビーも、2022年からはいよいよ新リーグがスタートです。

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