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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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鳴門秘帖第6回「十年ぶりの再会」

大坂まで来てはみたものの、商船以外の阿波行き船が出港停止になり、弦之丞とお綱は苫船で過ごすことになります。一方千絵も大坂まで来て、周馬から逃げ出したものの発熱し、さらにお綱は、自分が世阿弥の娘であることを知ります。

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阿波徳島城主蜂須賀重喜の許へ、森祐之助からの手紙が届いた。公儀隠密の法月弦之丞がそちらへ向かっていると言う。食客の竹屋三位卿藤原有村は、手紙を千切った一片を食べてしまい、都や筑後柳川をはじめとする諸大名、山県大弐もいると公言したうえに、麿が船の差し止め、関所の警戒を万全にして、大坂でその隠密を迎え撃つとまで言う。それを聞いていた家老高木龍耳軒は、監禁中の世阿弥にこのことを話すが、世阿弥はそれはそれがしが娘婿になるはずだった男、この阿波一国火の海となるやもと言い、死に花を咲かそうとする。

一方お綱、万吉そして弦之丞は、大阪で足止めを食らって苫船の中にいた。そこへ万吉が箱寿司を持って現れる。うまそうではないかと弦之丞。そして阿波へ何とか渡るべく、万吉は四国屋へ相談に行く。お綱は弦之丞の髪を結い直しつつ、自分の思いを伝えようとしていたが、その時船を使っての売春かと捕り方がやって来た。弦之丞はお綱を逃がし、自分は捕り方たちの相手をする。その頃千絵は周馬から、漁師小屋と思しき場所に監禁されていたが、千絵にはお綱が嘘をついているように見えなかった。

周馬は大坂まで来るのにどれほど苦労したかと言い、弦之丞のことを口にする千絵を恫喝し、千絵を縛って阿州屋敷(徳島藩の大坂屋敷)に赴き、天堂一角やお十夜孫兵衛に、弦之丞を倒すという目的で協力を求める。一角は原士たちに、弦之丞が船のことで来るであろう四国屋を張らせ、見つけ次第斬るつもりでいた。そこに千絵を絡ませるという作戦だが、小屋へ戻ったところ千絵は逃げ出していた。千絵を血眼で探す周馬、一角と孫兵衛。その頃千絵は四国屋近くで万吉に会い、周馬から逃げて来たことを話すが、見張りに立っていた原士に襲われ、万吉は背中を斬られてしまう。

その時編み笠の男がやって来て原士たちを追い払う。この男は元与力の常木鴻山で、万吉を戸板に乗せて屋敷に運び、源内の手当てを受けさせる。その時原士たちと会った一角は、九鬼という男が斬られているのに気づく。編み笠の男がいたと言って絶命する九鬼。一同弦之丞に違いないと思い込み、周馬はそこに落ちていた千絵の櫛を折る。その頃常木の屋敷では、負傷の万吉のみならず千絵も疲れで倒れ、源内の患者が増えることになった。そしてお綱は万吉を探していて、偶然お久良と新吉に出くわす。

二人はその前に宅助から、お米の居所を聞かれていた。旅から戻った途端いなくなったのである。見かけたら連絡すると言ったその矢先、下諏訪で助けてくれたお綱に礼を言い、お綱は船のことで相談したいと言う。その頃常木屋敷では源内が、千絵が疲労がたまっており、治るには数日かかると言う。下諏訪で出会ったが、まさか大坂まで来るとはと言い、公儀隠密の法月弦之丞も、存外に骨のある男だったとも言う。また四国屋ではお綱が、阿波まで商い船で密航したいと頼んでいた。しかしもしこれが発覚すれば、四国屋の身代は潰れるとお久良は渋る。

命を賭してでもと言うお綱の右腕のあざが、偶然お久良の目に留まった。お久良はお綱の父親について訊いたところ、江戸を発つ前に死んだが、別の父親がいて武家であることを知らせたこと、しかも西国にいることを話し、それは、以前交流のあった世阿弥であるとお久良は断言する。世阿弥には芸者に産ませた子がいて、しかも千絵と同じ三日月形のあざがあった。お綱も十年前に訪ねて来たあの男を思い出していた。お久良はお綱が世阿弥の娘である以上、船を出さないわけには行かないと言う。

その頃お米は橋の上で、身を投げようとしていた。宅助が、阿波ならば左団扇で暮らせるというにもかかわらず、うちはおもちゃにされた長生きできない女子、みじめに泣くよりぱっと咲いて終わりたいと言って飛び込もうとする。その時弦之丞がやって来た。お米は弦之丞に、阿波へ行くなら四国屋の商い船が次に出る、自分は森祐之助の知り合いで、知っていることなら教えると言う。弦之丞は魔が射し、この女は使えると密かに思う。その時お綱がやって来て、四国屋とつなぎができたと言い、お米と再会したことに驚く。お米は必ず再会すると言って、その場を去って行く。

苫船に戻った弦之丞とお綱を源内が待っていた。千絵の病気を知らされた弦之丞は常木屋敷へ急ぐ。一方周馬や一角、孫兵衛は、編み笠の男と武家の女が戸板に乗った万吉に付き添っていたと聞き、やはり常木屋敷に急ぐ。しかしその屋敷にいるはずの弦之丞が、なぜか彼らのそばを走っていたため討ち取ろうとするが、ここでもお綱が短筒で助太刀をする。その後千絵と十年ぶりに再会した弦之丞は彼女の看病をする。お綱は月夜に引いた風邪と言い聞かせつつ外に出るが、そこに来た弦之丞から千絵の姉だと見抜かれ、千絵の病気が治らないので、一緒に阿波へ行ってくれと言う。

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まず竹屋三位卿藤原有村、手紙を食べるなどまるでヤギです。しかも筑後柳川をはじめとする諸大名などと言う辺り、やはり立花家はかなり当てにされていたのですね。ところで山県大弐は、明和事件をその後起こしますが、いずれにしても倒幕には100年早すぎました。実際江戸時代には島原の乱、由比正雪の乱など、結構幕府に盾突く事件はあったのですが、やはり西洋列強の力と安政の大獄があってこそ、初めて幕府を倒すという発想が現実味を帯びて来たのですから。

そして千絵が思い通りにならなくなった天堂一角が、阿波勢と手を組んで弦之丞を討ち取る作戦に出ます。その千絵の逃亡の仕方もなかなかのものですが、万吉と会うのは偶然過ぎですね。まあ、お綱の弦之丞への助太刀も似たようなものです。まるで互いの位置情報を確認し合っているかのようです。結局万吉がケガをし、千絵が病気になって、この二人が常木屋敷にいわば匿われることになるわけです。しかし九鬼が言い残した「編み笠の男」を弦之丞と早とちりするのも如何なものか。弦之丞なら虚無僧と言いそうなものなのですが。

その千絵ですが、これは前にも書いていますが、「疲れがたまっている」わりにはやつれていないし、うわごともはっきりし過ぎかと思います。この点ではお米の方が労咳病みらしい雰囲気があります。しかしお米もなかなかプライドがありそうです。役に立ちたいというのは、つまり一緒にいたいということですね。恐らく下諏訪で来てくれていたら、あんな辱めを受けなかったのにという恨み言とも取れますが、それは宅助に言うべきでしょう。

そしてお久良、商家の女将らしく性根が座っています。しかしあれだけ、身代を潰すわけには行かないと言っていたにも関わらず、お綱のあざの謎が解けた途端、あっさり船を出すのを許したのは予想外でした。無論ここで謎が解けないと、彼女のために船を出す理由がなくなってしまうからなのですが。そしてお綱のあざと千絵のあざが同じだから、要は世阿弥の子であるということですが、この2人、あざの部分以外はあまり似ていないようです。ところでナレーションでは「義理」となっていますが、要は「腹違い」、異母姉妹というわけですね。島津斉彬と久光のような関係です。

ところで前回「胡麻の蠅」「食客」に解説がつくのはどうかと書きましたが、むしろ今回の「道者船」などに解説をつけた方がいいのではと思いました。道者とはこの場合お遍路さんのことですね。それにしても江戸っ子の万吉親分、大坂の箱寿司に慣れないようで、こんな食べ方をするのかと不思議がっていましたが、弦之丞は「うまそうではないか」。実際あの箱寿司というか押し寿司、美味しそうでした。

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[ 2018/06/01 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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